北陸電力の電気代は全国的に見ても安く設定されていますが、北陸エリアは間取りが広い家が多く、電力消費量がとても多い傾向にあります。
そのため、少しでも電気代を節約をするために新電力会社を探している方も多いと思います。
ですが、電力会社選びに失敗すると逆に電気代が高くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこで、今回は北陸エリアで電気代が「本当に安くなる」×「信頼度」から考えたランキングを作りました。
電気使用量別やセット割などの視点でもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
※この記事で紹介している電気代は、基本料金と電力量料金(燃料費調整額をのぞく)で比較検討しています。
燃料費調整額の上限が設定されていない電力会社では、燃料価格の状況によっては電気代が高騰する可能性がある点にご留意ください。
また当サイトではおすすめの新電力会社の総合ランキングも作っていますので合わせてご確認ください。

【総合】北陸エリアの新電力会社おすすめランキング
まずは、忖度なしで作成したおすすめランキングを紹介します。
大手電力会社の料金プランに比べどれくらい安いかを割引率欄に記しているので参考にしてください。
割引特典などを優先すればベストの選択は変わってくるかもしれませんが、基本的にこの8社のなかから選べば失敗しないでしょう。
割引率 | ファミリー | 1人暮らし | 信頼度 | 契約件数 | ガスセット割 | 提供エリア | 最低契約期間 | 解約料 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 Looopでんき | 〇 | 〇 | ◎ | 4 | 35万以上 | × | 全国 | なし | 0円 |
2位 HTBエナジー | ◎ | ◎ | ◎ | 4 | 26万以上 | × | 沖縄以外 | 1年 | 2,200円 |
3位 ネット電力 | ◎ | ◎ | ◎ | 3 | 非公開 | × | 沖縄以外 | 1年 | 0円 |
4位 新日本エネルギー | ◎ | ◎ | ◎ | 5 | 非公開 | × | 沖縄以外 | 3年 | 9,900円~22,000円 |
5位 大阪ガス | 〇 | 〇 | 〇 | 5 | 170万以上 | × | 関西、福井県、三重県、岐阜県(一部のメニューは他エリアでも提供あり) | なし | 0円 |
6位 ONEでんき | ◎ | ◎ | ◎ | 3 | 25万以上 | × | 沖縄以外 | なし | 0円 |
7位 ミツウロコでんき | 〇 | 〇 | △ | 5 | 非公開 | エリアによる | 沖縄以外 | 1年 | 0円 |
8位 楽天エナジー | △ | △ | △ | 4 | 非公開 | × | 全国 | なし | 0円 |
1位:Looopでんき|ピークシフト活用で無理なく節電
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基本料 | 0円 | ![]() | |
200kWh | ◎ | ||
300kWh | ◎ | ||
500kWh | 〇 | ||
800kWh | 〇 | ||
1000kWh | 〇 | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | × | × |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
なし | 0円 | クレカ | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
35万以上 | × | 40.94億円 | 12年 |
沿革 | |||
2011年 設立 2016年 電力供給開始(再生可能エネルギーを使用した供給サービス) 2017年 太陽光発電などの施設の開発・運営を開始 2018年 契約件数10万達成 など |
- 料金体系が市場価格に連動
- ピークシフト活用で賢く節電
- 1人暮らしで割引率◎
- 基本料金・燃料費調整額が0円
- 最低契約期間・解約料の設定なし
Looopでんきは東日本大震災のボランティア活動をきっかけに誕生した電力会社です。
2022年にはオリコン顧客満足度調査「電力会社小売」ランキングで総合第1位を受賞しています。
Looopでんき最大の特徴は、電力量料金の単価が30分ごとに変動することです。
そのため、電力量料金の単価が安い時間帯を狙って電気を使えば、賢く節電ができますよ(ピークシフト)。
料金単価はスマホアプリで簡単に確認できます。
料金単価が高い時間帯はお出かけをしたり、安い時間帯に予約機能を使って洗濯機を回したりと、1人暮らしだと時間の都合を付けやすいので工夫次第で無理なく節電できるでしょう。
ただ、市場連動プランは市場の高騰に合わせて電気代も高騰するリスクが不安という方も多いと思うので、ここでLooopでんき公表の電気料金比較結果をご紹介します。
2023年1〜6月において北陸電力(従量電灯NEXTプラン)とLooopでんきの電気代を比較したところ、2023年2月以降はLooopでんきのほうが安いという結果になりました。
Looopでんきは最低契約期間が設定されておらずいつでも解約できるので、数カ月だけ試してみるという方法もアリですよ。
工夫次第で電気代を安くできるという点を評価して1位にしましたが、メリットとリスクを考慮して自分に合うプランかどうか検討してみてくださいね。
2位:HTBエナジー|電気代が安い+特典が豊富
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基本料 | 550円 | ![]() | |
200kWh | ◎ | ||
300kWh | ◎ | ||
500kWh | ◎ | ||
800kWh | ◎ | ||
1000kWh | ◎ | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
沖縄以外の全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | 〇 | × |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
1年 | 2,200円 | クレカ・口座・コンビニ | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
26万以上 | × | 9,500万円 | 9年 |
沿革 | |||
2015年 設立 ハウステンボスから作られる新たなエネルギー事業 東京エリア、中部エリア、関西エリアでは都市ガスも提供 |
- 全体的に電気代が安い
- 1人暮らしでもファミリー世帯でも割引率◎
- 毎日従量料金が2時間無料プランあり
- かけつけサービスが無料プランあり
- HIS旅行代金割引やクーポン特典あり
HTBエナジーは電気代が安いのはもちろん、お得な特典を多く利用できる点を評価して2位にランキングしました。
電気代は基本料金・従量料金が全体的に安いので、1人暮らしでもファミリー世帯でも節約が期待できます。
とくにファミリー世帯におすすめなのが、毎日従量料金が2時間無料になる「ママトクプラン」です。
6時〜8時、19時〜21時、22時〜24時のいずれかの時間帯に電気を多く使う方であれば、電気代を上手く節約できますよ。
ベーシックプランを契約した場合は、電気設備や水回り、ガス設備などのトラブルに対応してくれるかけつけサービス「あんしんサポート365」が無料で付いてくるので、かなりお得感があります。
また、HTBエナジーは下記のとおりコラボ特典が豊富な点も魅力です。
- HIS旅行代金が3,000円引き(利用回数制限なし)
- グルメ、ショッピング、レジャーなどで利用できるクーポン配布
- ネットスーパーでの買い物優待サービス
ただし、1年の最低利用期間が定められている点には注意してください。
契約途中の解約では2,200円の解約料が発生するので、1年以上の契約で検討してみましょう。
3位:ネット電力|全世帯でかなり電気代が安くなる
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基本料 | 0円 | ![]() | |
200kWh | ◎ | ||
300kWh | ◎ | ||
500kWh | ◎ | ||
800kWh | ◎ | ||
1000kWh | ◎ | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
沖縄以外の全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | × | × |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
1年 | 0円 | クレカ・口座(法人) | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
非公開 | 〇 | 3,000万円 | 2年 |
沿革 | |||
2019年 設立 2021年 電力販売開始 |
- かなり電気代が安い
- 1人暮らしでもファミリー世帯でも割引率◎
- 基本料金0円
- 最低契約期間はあるが解約金は0円
ネット電力はインフラのシステム開発をしているSustainableEnergy株式会社が運営している新電力会社です。
独自開発のシステムを構築することでコストを大幅に削減しており、設定料金がかなり安い点を考慮して3位にランキングしました。
北陸電力で契約者が多い「従量電灯Bプラン」と比べ、ネット電力の従量料金は22.5%〜39.3%ほど安く設定されています。
当サイトで試算した結果では、もっとも電気代が安くなった電力会社です。
契約特典はいらないからとにかく電気代を安くしたい!という方は、HTBエナジーよりもネット電力が向いているでしょう。
設立からの期間が短く口コミも少ない企業という点で信頼度は低めの点数を付けていますが、熊本県警察本部所管施設や熊本電気鉄道株式会社、防衛省共済組合などとの契約実績があるので、今後一般家庭でも契約数が増えてくるのではないでしょうか。
1年の最低契約期間が設定されていますが、解約金はかからないので安心してください。
気になる方は、公式ホームページで料金シミュレーションしてみましょう。
4位:新日本エネルギー|電気使用量の多い家庭におすすめ
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基本料 | 1,287円 | ![]() | |
200kWh | 〇 | ||
300kWh | ◎ | ||
500kWh | ◎ | ||
800kWh | ◎ | ||
1000kWh | ◎ | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
沖縄以外の全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | × | × |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
3年 | 9,900円~22,000円 | クレカ・口座・コンビニ | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
非公開 | 〇 | 9,000万円 | 4年 |
沿革 | |||
2007年 設立(株式会社NEXT ONE) 2019年 新日本エネルギー運用開始 |
- 電気を多く使う家庭ほど割引率◎
- 初期費用が0円
- 最低契約期間が3年と長い点に注意
新日本エネルギーは、株式会社NEXT ONEが運営する新電力会社です。
基本料金は30A〜60Aでの契約になるので、電気を多く使う家庭でお得に利用できます。
基本料金はもちろん、従量料金部分が固定で北陸電力よりかなり安く設定されているので、乗り換えるだけで電気代の節約を期待できる点を評価しました。
コラボ特典やポイント制度などは特にありませんが、申請が面倒だという方やシンプルに電気代が安くなればOKという方におすすめしたい新電力会社です。
ただし、最低契約期間が3年と長い点には注意が必要です。
3年以内、または契約更新月以外に解約してしまうと解約金が発生するので、事前に確認しておきましょう。
5位:大阪ガス|発電所保有で信頼度が高い
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基本料 | 322円 | ![]() | |
200kWh | 〇 | ||
300kWh | 〇 | ||
500kWh | 〇 | ||
800kWh | 〇 | ||
1000kWh | 〇 | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
関西、福井県、三重県、岐阜県(一部のメニューは他エリアでも提供あり) | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | 〇 | 〇 |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
なし | 0円 | クレカ・口座・コンビニ | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
170万以上 | 〇 | 1,321億円 | 7年 |
沿革 | |||
1897年 設立 1905年 ガス供給開始 1990年 天然ガスへの転換 2016年 電力供給事業に参入 |
- 関西エリアでの契約件数No.1
- 北陸エリアでも契約可能
- 自社で発電所を保有
- 信頼度が高い会社を選びたい方におすすめ
- ポイントの貯め方が豊富
大阪ガスは関西エリアで抜群の実績を誇る新電力会社です。
契約できる料金プランは限られますが、北陸エリアでも利用可能です。
- 富山県、石川県、福井県(一部を除く)、岐阜県の一部
大阪ガスは自社で火力発電所を3カ所保有しているので、経営基盤が安定している新電力会社を選びたい方におすすめですよ。
一般家庭向けに電力供給を始めたのは電力自由化のタイミングなので運営期間は7年ほどですが、事業所を対象にした電力販売ではすでに15年以上の実績があり、信頼度はとても高いです。
さらに、大阪ガスはポイントの貯め方が多い点もメリットです。
電気の使用量確認、会員登録やLINE連携、ミニゲーム、ネットショッピングなどでポイントが貯まりますよ。
貯まったポイントは電子マネーや豪華賞品に交換できるので、うまく活用してみましょう。
6位:ミツウロコでんき|信頼度◎の大手エネルギー会社
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基本料 | 1,476円 | ![]() | |
200kWh | △ | ||
300kWh | △ | ||
500kWh | 〇 | ||
800kWh | 〇 | ||
1000kWh | 〇 | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
沖縄以外の全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
エリアによる | × | × | 〇 |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
1年 | 0円 | クレカ・口座・振込用紙 | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
非公開 | 〇 | 70億円 | 13年 |
沿革 | |||
1886年 設立 1953年 石油、ガス製品の取り扱い開始 2001~2007年 風力発電所完成 2010年 新電力事業へ参入 |
- 運用期間23年の大手企業
- グリーンエネルギー発電所を所有
- 一部エリアでガスのセット割あり
- Pontaポイントプレゼントあり
- 24時間365日かけつけサービスが無料で付帯
ミツウロコでんきは石炭や石油、再生エネルギーなど幅広いエネルギー事業を展開しているミツウロコグリーンエネルギー株式会社が運営している電力会社です。
運営期間が23年と長く、自社でグリーンエネルギー発電所を所有しているなど、信頼度が高い会社です。
料金プランは電気を多く使うほどお得になるよう設定されているため、使用量の多いファミリー世帯におすすめですよ。
北陸の一部エリアで利用できるガスとのセット割(220円割引)や、2年間の契約で最大5,000Pontaポイントもらえるなどの特典もあるので、うまく活用しましょう。
さらに、電気がつかない、ブレーカーが落ちるなどの電気関連のトラブルに対応してくれる「安心サポート」も24時間365日無料で利用できるので、乗り換え後も安心ですよ。
契約期間は原則1年間ですが、途中で解約しても解約金は発生しません。
気になる方は、料金シミュレーションをしてみましょう。
7位:ONEでんき|使った分だけ支払うシンプルプラン
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基本料 | 0円 | ![]() | |
200kWh | ◎ | ||
300kWh | ◎ | ||
500kWh | ◎ | ||
800kWh | ◎ | ||
1000kWh | ◎ | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
沖縄以外の全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | × | × |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
1年 | 0円 | クレカ・口座 | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
25万以上 | 〇 | 5.8億円 | 5年 |
沿革 | |||
2018年 設立 2019年 電力販売開始 |
- 基本料金0円
- どの世帯でも節約が期待できる
- 最低契約期間・解約料の設定なし
ONEでんきは、IT企業の株式会社グランデータが運営している新電力会社です。
基本料金を省き、実際に使った分だけ電気代を支払うシンプルな料金プランが特徴的です。
基本料金が0円の電力会社では従量部分の単価が高めに設定されているケースもありますが、ONEでんきではかなり安く設定されています。
そのため、1人暮らしでもファミリー世帯でも電気代の節約を期待できるでしょう。
特典やキャンペーンなどは特にありませんが、面倒な申請手続きなどもないので、乗り換えるだけで電気代の節約につながるシンプルプランを探している方におすすめです。
最低契約期間の設定がなく、解約料もないので、自分に合わなければ他社に乗り換えることもできますよ。
8位:楽天エナジー|楽天経済圏の方におすすめ
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基本料 | 0円 | ![]() | |
200kWh | △ | ||
300kWh | △ | ||
500kWh | △ | ||
800kWh | △ | ||
1000kWh | △ | ||
提供エリア | |||
---|---|---|---|
全国 | |||
ガスセット割 | オール電化 | コラボ割 | ポイント |
× | × | × | 〇 |
最低契約期間 | 解約手数料 | 支払方法 | |
なし | 0円 | クレカ・楽天ポイント | |
契約件数 | 上場 | 会社規模(資本金) | 運営期間(電気) |
非公開 | 〇 | 2,940億円 | 4年 |
沿革 | |||
企業は1997年に設立(三木谷浩史 現社長) 99年 マザーズ市場に上場 2000年 オークション開始 2001年 楽天トラベル 他、野球チーム、楽天ブックス、楽天モバイルなど多数立ち上げ |
- 基本料金0円、従量料金固定
- 楽天ポイントの二重どりが可能
- 電気代の支払いに楽天ポイントが使える
- 最低契約期間・解約料の設定なし
電気代を試算したところ、楽天エナジーはどの世帯においてもあまり安くならなかったためランキングは低くなりました。
ただ、楽天経済圏でポイントをガンガンためている方が電気代に充当できるのであればメリットがありそうです。
楽天エナジーでは電気代の支払い200円(税抜)につき1ポイントがたまるうえ、楽天カードで支払うと100円につき1ポイントがもらえます。
毎月必ず支払う固定費でポイントの2重取りができるのはポイ活としてはかなりオイシイので、ぜひ楽天カードを利用してください。
また、たまったポイントは 50ポイント(50円相当)から電気代の支払いに充当できます。
ショッピングなどでたまったポイントや使い道が限定されている期間限定ポイントも充当できますし、ポイントで支払った分にもポイントがつくので、とにかく楽天ポイントの使い勝手が良いです。
楽天経済圏の方は検討してみてください。
【使用量】1人暮らし、ファミリー向けのランキング
新電力会社は電気代を自由に設定できるため、電気の使用量が少ない方が単価が割安だったり、逆に使用量が多い方が割安だったり、お得感は会社によってさまざまです。
そこで、電気の使用量ごとにお得な電力会社が一目でわかるように一覧表を作成しました。
自分の実際の電気使用量と照らし合わせながら確認してみてください。
基本料金 | 200kWh | 300kWh | 500kWh | 800kWh | 1000kWh | |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 Looopでんき | 0円 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
2位 ネット電力 | 0円 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
3位 ONEでんき | 0円 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
4位 HTBエナジー | 550円 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
5位 新日本エネルギー | 1,287円 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
6位 大阪ガス | 322円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
7位 ミツウロコでんき | 1,476円 | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
8位 楽天エナジー | 0円 | △ | △ | △ | △ | △ |
1人暮らしにおすすめしたい新電力会社

1人暮らしの方は、200〜500kWhの電気代が安く設定されている電力会社を選びましょう。
北陸エリアなら、総合ランキング1位のLooopでんきがおすすめです。
Looopでんきは基本料金が無料ですし、電力量単価が高い時間帯を避けて電気を使えば無理なく電気代を抑えられます(ピークシフト)。
1人暮らしの方なら都合を付けやすいと思うので、電気代が高い時間帯は外出したり、電気代が安い時間帯にまとめて家事をしたり、いろいろ工夫するとよいでしょう。
ただし、Looopでんきは市場連動型プランなので、急激な電気代の高騰が不安という方はネット電力を検討してみてください。
電気代を安くしたうえでコラボ特典も利用したいなら、HTBエナジーがおすすめです。
ベーシックプランを契約すれば自宅のトラブルに対応してくれるかけつけサービスも無料でついてくるので、1人暮らしの心強い味方になるでしょう。
2人暮らしにおすすめしたい新電力会社

2人暮らしの場合は、300〜500kWhの電気代が安く設定されている電力会社を選びましょう。
2人暮らしでも電気使用量がそれほど多くない場合は、1人暮らしの場合と同様に総合ランキング上位のLooopでんきがおすすめです。
市場連動型プランを避けたい方や、電気使用量が多くなる方ならネット電力がおすすめです。
コラボ特典を利用したいなら、HTBエナジーを検討してみましょう。
HTBエナジーは何度でも使える旅行代金割引やグルメ・レジャー用のクーポンなども利用できるので、2人のおでかけにもうまく使えるでしょう。
ファミリーにおすすめの新電力会社

ファミリー世帯の場合は、500〜1,000kWhの電気代が安く設定されている電力会社を選びましょう。
北陸電力エリアでのおすすめNo.1はLooopでんきです。
冬季の間は割高ですが、年間トータルで見ると節約できる可能性が大きいでしょう。
ネット電力やHTBエナジー
、新日本エネルギー
あたりもねらい目です。
ネット電力は特典などはありませんが、基本料金が無料で従量料金は北陸電力よりも22.5%〜39.3安く設定されています。
乗り換えるだけで電気代を安くできる可能性がありますよ。
HTBエナジーは毎日従量料金が2時間無料の「ママとくプラン」があるので、日中の家事をまとめて片づけるご家庭であれば賢く電気代を節約できるでしょう。
ベーシックプランでは電気設備や水回りなどのトラブルに対応してくれるかけつけサービスも無料で付いてくるので、どちらのプランを選んでもお得感があります。
新日本エネルギーは30A、300kWh以上使う家庭であればお得に利用できます。
ただし最低契約期間が3年と長いので、途中解約の可能性がある方はほかの電力会社を選んだほうが安心でしょう。
【信頼度】新電力会社の信頼度を比較表にしてみた
これまで、新電力会社が倒産した、事業を撤退したなどのニュースを聞いたことがある方もいるかもしれません。
契約している新電力会社が倒産しても電気が急に止まることはありませんが、なるべくなら経営の安定した会社を選びたいですよね。
そこで、ここでは新電力会社の信頼度を比較表にしてみました。
契約件数や上場の有無、資本金や運営期間などを考慮してランキングを作成しています。
とくに信頼度が高い3社を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
契約件数 | 上場 | 資本金 | 運営期間 | ||
---|---|---|---|---|---|
1位 | 大阪ガス | 170万以上 | 〇 | 1,321億円 | 7年 |
2位 | ミツウロコでんき | 非公開 | 〇 | 70億円 | 23年 |
3位 | Looopでんき | 35万以上 | × | 40.94億円 | 12年 |
4位 | 楽天エナジー | 非公開 | 〇 | 2,940億円 | 4年 |
5位 | HTBエナジー | 26万以上 | × | 9,500万円 | 9年 |
6位 | 新日本エネルギー | 非公開 | 〇 | 9,000万円 | 4年 |
7位 | ONEでんき | 25万以上 | 〇 | 5.8億円 | 5年 |
8位 | ネット電力 | 非公開 | 〇 | 3,000万円 | 2年 |
大阪ガス|自社発電所あり+関西エリア契約件数No.1

大阪ガスは、関西エリアにおいて契約件数No.1の実績を誇る新電力会社です。
一般家庭向けに電力供給を始めたのは電力自由化のタイミングなので運営期間は7年となっていますが、事業施設を対象にした電力販売ではすでに15年以上の実績があるため、信頼度はとても高いです。
また、大阪ガスは発電所を保有しており、自社で電気を調達できる点も高評価のポイント。
自社発電所を持たないほかの多くの新電力会社では卸電力取引所から電気を購入して販売しています。
そのため、市場の燃料費が高騰すれば電気代を上げざるを得ず、利益が出なければ事業を撤退しなくてはならないケースが多いのです。
大阪ガスは自社の火力発電所を3カ所保有していることから、電力の安定性も確保できていると言えるでしょう。
ミツウロコでんき|エネルギー業界での実績豊富!自社発電所も保有

ミツウロコでんきの運営会社であるミツウロコグリーンエネルギー株式会社は、エネルギーを総合的に取り扱うミツウロコグループの一員です。
石炭や石油、LPガス、自然エネルギーなど幅広いジャンルでの実績があります。
また、バイオマス発電やソーラー発電など、国内5カ所にグリーンエネルギー発電所を所有している点も評価が高いです。
一般家庭への電力販売を開始する前にすでに事業向けでの販売実績があるので、信頼度はとても高いと言えるでしょう。
Looopでんき|運営期間12年の実績あり

Looopでんきは東日本大震災のボランティア活動をきっかけに誕生した電力会社です。
2022年にはオリコン顧客満足度調査「電力会社小売」ランキングで総合第1位、経済産業省が公表している「電力需要実績」(※1)においても独立系新電力各社(※2)の中で実績第1位を受賞しています。
上場はしていませんが、運営期間は12年と長期にわたる点においても信頼度が高い会社と言えるでしょう。
※1:電力調査統計|経済産業省資源エネルギー庁
※2:大手ガス、通信関連会社、電力会社などの子会社以外
【ガス割】ガスとセットで契約したい電力会社
北陸エリアででんきとガスのセット契約ができる電力会社はそれほど多くはありません。
この記事で紹介しているなかではミツウロコでんきのみです。
ガスセット割 | セット割の魅力 | 割引内容 | ||
---|---|---|---|---|
1位 | ミツウロコでんき | エリアによる | 4 | ガスセットで220円割引、インターネット回線セットで110円割引 |
ミツウロコでんきでは、ガスとのセットで月220円割引き、またはインターネット回線(ミツウロコ光)とのセットで月110円割引きが適用になります。
電気とガスをセットにすると支払いを1本化できるので、家計管理が楽になりますよ。
また、引っ越しなどで解約するときに手続きが1度で済む点もメリットです。
ただし、電気やガスの使用状況によってはセットにしたほうが割高になるケースがあります。
必ず事前にシミュレーションをし、自分の使用状況で電気代が安くなるかどうか確認しましょう。
ミツウロコでんきでは電気を多く使うほど割引率がアップするので、使用量の多いファミリー世帯の方は検討してみてください。
【オール電化】で契約したいおすすめの電力会社
残念ながら、この記事で紹介している電力会社のなかでオール電化住宅向けの料金プランを提供しているところはありません。
規制料金を値上げする前は北陸電力の電気代が全国で1番安かったこともあり、新電力会社ではなかなか利益を出しにくいという点が影響しているかもしれません。
ですが、そもそも電力自由化前から北陸電力のオール電化住宅向けプラン(旧オール電化プラン)を契約している方は、電力会社を乗り換えると電気代が高くなる可能性があります。
旧オール電化プランより電気代が安くなるプランはほとんどないので、乗り換えはせずに節電方法を工夫したほうがよいでしょう。
【コラボ割】セットで契約するとお得なる電力会社
ここでは、電気の契約をすると特典がある電力会社を紹介します。
もし乗り換えで電気代がそれほど安くならなくても、コラボ先のサービスを多く利用する方であればお得に利用できるでしょう。
コラボ割 | コラボ割の魅力 | 割引内容 | ||
---|---|---|---|---|
1位 | HTBエナジー | 〇 | 5 | セゾンカード申込みで5000円バック、HIS旅行代金が3,000円引きなど |
2位 | 大阪ガス | 〇 | 3 | スマイlink tv stickの利用料金が実質無料(1,490~1,980円相当) |
HTBエナジー|利用回数制限なしの旅行代金割引きあり

HTBエナジーでは下記のような特典を利用できます。
- HIS旅行代金が3,000円引き(利用回数制限なし)
- セゾンカード申込みで5,000円キャッシュバック
- グルメ、ショッピング、レジャーなどで利用できるクーポン配布
- ネットスーパーでの買い物優待サービス
旅行代金が割引になる電力会社はほかにはありません。
利用回数の制限もないので、旅行好きの方にはかなり大きなメリットになるでしょう。
大阪ガス|スマイlinkでおうち時間が充実

大阪ガスでは、Netflix月額料金相当のみの負担で「スマイlink tv stick」を利用できます。
「スマイLINK TV Stick」は、テレビやモニターに専用のスティックを差し込むだけでNetflixやYouTubeなどの動画を大画面で楽しめるようになるサービスです。
「スマイlink tv stick」の利用料金(1,490~1,980円相当)が実質無料になるのが嬉しいでポイントです。
ほかにも、24時間365日対応のメディカルサポートや、加盟店で利用できるグルメクーポン配布なども利用できますよ。
【ポイント】ポイントが貯まるお得な電力会社
新電力会社のなかにはポイントがたまる会社があります。
新電力会社を選ぶ際は電気代が実際に安くなるかどうかが重要なポイントではありますが、ポイント還元が良い新電力会社を選べばお得に利用できますよ。
ここでは、北陸エリアでポイントをためられる新電力会社を紹介します。
ポイント制度 | 制度の魅力 | 制度内容 | ||
---|---|---|---|---|
1位 | 楽天エナジー | 〇 | 5 | 申込み&利用で5000P、200円利用ごとに1P、ガスセットなら100円で1P、楽天カード払いで更に100円1P |
2位 | 大阪ガス | 〇 | 5 | マイ大阪ガスポイントが貯まる。楽天、dポイント、Tポイントに変換可能 |
3位 | ミツウロコでんき | 〇 | 5 | 2年間で最大5,000ポンタポイント |
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さらに、楽天エナジーはたまったポイントを電気代に充当できる点も大きなメリットです。
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対象は標準プランで、低圧電力やシングル応援プランなどは対象外になるので注意してください。
ファミリー世帯など電気使用量が多く、かつ長期契約を検討している方向けと言えるでしょう。
【比較サイト】電力会社を比較できるサービス一覧
ここまで見てきたとおり、新電力会社はとても数が多く、料金プランもさまざまな種類があります。
基本的にこの記事で紹介しているランキングを参考にしてもらえばOKですが、「一度に複数の電力会社を比較したい」という方は下記の比較サイトを利用してみましょう。
エネチェンジ|こだわり条件も検索可能

エネチェンジでは、郵便番号や世帯人数、在宅状況、現在契約している料金プランや電気の使用量などを入力するだけで、おすすめの電力会社と料金プランを一度に比較できます。
さらに、こだわり条件として以下のような項目の検索も可能なので、自分の希望に合うプランを見つけやすい点がメリットです。
- 電力会社の実績
- 解約料・加入条件・特典の有無
- 発電手段の割合
- 支払い方法
- ポイント対応
また、エネチェンジでは電気代だけではなく、ガス代のシミュレーションもできます。
セット割引やキャンペーンなどの特典情報も比較できるのが嬉しいポイントです。
実際に電力会社を乗り換えた方の口コミや電気料金プラン比較体験談なども掲載されているので、気になる方はチェックしてみましょう。
価格.com|特典情報も比較できる

価格.comではエネチェンジ同様、ネット上で料金プランの比較シミュレーションができます。
セット割引やキャンペーンなどの特典情報も比較できます。
基本的な情報入力項目はエネチェンジとほぼ同じですが、価格.comでは最低契約期間の有無やオール電化向けプランなどの条件でも絞り込みが可能です。
オール電化住宅にお住いで深夜に電気給湯器を利用している方は深夜の電気使用量の割合を増やして試算する機能もあるので、より正確な電気代のシミュレーションができるでしょう。
電気チョイス|専門スタッフのサポートあり

電気チョイスは申し込みフォームに必要情報を入力すると、電力会社の乗り換えに精通したスタッフが電話でおすすめの料金プランを提案してくれるサービスです。
見積もりや相談、乗り換えまでをサポートしてもらえます。
エネチェンジのようにその場ですぐに電力会社を比較できない点はネックですが、スタッフと直接電話で相談しながら乗り換え先を決めたい方には向いているでしょう。
これで失敗しない!新電力会社の選び方をチェック

新電力会社を選ぶときに電気代の安さは重要な判断基準ですが、それ以外にも注目してほしいポイントがあります。
ここでは、注目して欲しい7つのポイントを紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
まずは現在の契約状況を把握しよう
新電力会社の料金プランは多種多様なので、やみくもに乗り換えるだけでは電気代が安くなるとは限りません。
現在の契約状況と新電力会社を比較し、確実に安くなる料金プランを選ぶ必要があります。
そのためにも、まずは現在の自分の契約状況をしっかり把握しておきましょう。
契約アンペア数を確認
契約アンペア数は、一度に使える電気の最大量を表しています。
検針票や電力会社のマイページなどで現在契約している容量を確認しましょう。
その際、実際に自分が使っている電気量よりも多いアンペア数で契約していないかチェックすることをおすすめします。
使用量に対しアンペア数が少ない場合はブレーカーが頻繁に落ちるので気が付きますが、多い場合は料金を多く支払っているだけなので気が付きにくいです。
一般的に、世帯人数によるアンペア数の目安は以下のようになります。
- 1人暮らし:20A~30A
- 2~3人家族:30A~50A
- 4人家族:50A~60A
ですが、リモートワーク中心の方は1人暮らしでも電力量が多かったり、オール電化の場合は4人家族でも60A以上が推奨されたりなど、状況によって最適なアンペア数は異なります。
新電力会社に乗り換えた後に困らないよう、現在使用している家電から本当に必要なアンペア数を計算しておくとよいでしょう。
電気使用量を確認
電気使用量も検針票や電力会社のマイページなどで確認できます。
その際、可能であれば電気を使用した時間帯も合わせて確認しておきましょう。
どの時間帯に電力を多く使っているかがわかれば、新電力会社で料金プランを選ぶ際の参考にできます。
たとえば、日中の電気使用量が多い方はピークシフト型プラン、反対に夜間の電気使用量が多い方はオール電化プランを選ぶ、などです。
ぜひチェックしてみてください。
ライフスタイルに合った料金プランを選ぼう
新電力会社に乗り換えるうえで大切なのは、自分のライフスタイルに合った料金プランを選ぶことです。
このポイントを間違うと、せっかく新電力に乗り換えても電気が安くならない可能性があるので注意しましょう。
ここでは新電力会社が展開している各種プランの特徴を紹介するので、自分のライフスタイルに最も合ったプランはどれか探してみてください。
①一般的な料金プラン(従量電灯)
従量電灯プランは大手電力会社・新電力会社において最も一般的な料金プランです。
一般的に、「基本料金(または最低料金)+従量料金」の計算式で電気代が決まります。
基本料金(または最低料金)部分は毎月固定ですが、従量料金部分は2〜3段階に分かれていることが多く、電気の使用量によって料金が高くなります。
たとえば、大阪ガス(北陸エリア用ベースプラン)の料金設定は以下のとおりです(税込)。
- 第1段階料金(~120kWh):30.64円/1kWh
- 第2段階料金(121~300kWh):34.51円/1kWh
- 第3段階料金(301kWh~):36.21円/1kWh
このタイプのプランは、電気の使用量が比較的少ない方向けと言えるでしょう。
使用量が増えすぎると電気代が高くなるので注意してください。
②時間帯で料金が変動するプラン
昼間や夜間などの時間帯によって料金が変動する料金プランです。
このプランは、夜間に電気を多く使う方やオール電化住宅にお住いの方におすすめです。
エコキュート(夜間蓄熱方式機器)を使っている方であれば夜間の電気料金が安い時間帯にお湯を作ってためておけるので、さらに電気代の節約が期待できますよ。
ただ、残念ながら北陸エリアでこのタイプのプランを導入している新電力会社はあまりありません。
新電力会社のオール電化プランに乗り換えることで電気代が高くなるケースもあるので、しっかりシミュレーションしてから検討してください。
③一定量まで定額利用できるプラン
決められた電気量までは一定の料金で利用できるプランです。
電気の使用量が上限を超えた場合は追加料金が発生しますが、通常のプランよりも単価が安く設定されていることが多くあります。
そのため、電気の使用量が多いファミリー世帯におすすめです。
④基本料金が無料のプラン
一般的に電気代は「基本料金+従量料金」の計算式で決まりますが、毎月固定でかかる基本料金が無料で、使用量に応じた従量料金分のみ支払うプランもあります。
基本料金が無料なので一見かなり電気代を安くできそうですが、従量料金の単価が少し高めに設定されていることがある点に注意が必要です。
従量料金の単価が高めの場合は、出張などで家を空ける期間が長い方や普段から電気の使用量がかなり少ない1人暮らしの方などであれば電気代を安くできるかもしれません。
ただ、電気の使用量次第では従量電灯プランのほうが安くなる可能性もあるので、しっかりシミュレーションしてから検討しましょう。
⑤特典付きのプラン
ポイント還元やクーポン付与などの特典を受けられるプランです。
新電力会社は電気小売事業のほかに専門の事業を持っていることが多く、両方の事業を合わせてさまざまな特典を展開しています。
たとえば、HTBエナジーではかつて旅行会社HISのグループ会社だったこともあり、HIS旅行代金が3,000円引きなどの特典が受けられます。
ただし、特典ありきで申し込むのではなく、電気代をしっかり比較したうえで選びましょう。
⑥セット割引があるプラン
新電力会社のなかには、電気とほかのサービスを同時に契約すれば割引が受けられるケースがあります。
セット割のおもな対象は以下のとおりです。
- ガス
- スマホ
- インターネット回線
これらのサービスは日常生活で欠かせないものなので、セット割引をうまく活用すれば家計の節約につながる可能性があります。
残念ながら北陸エリアでセット割を展開している新電力会社は多くないので、セット割がなくても十分に電気代が安くなる会社を選ぶとよいでしょう。
⑦長期割引があるプラン
長期にわたり継続して契約した場合に、電気代の割引が受けられるプランです。
1年、2年など年単位の契約になることが多いので、長期的に安定した契約をしたい方向けのプランと言えるでしょう。
ただし、期間の縛りがあるプランは契約途中で解約すると解約料が発生するケースがあるので、契約条件に注意しましょう。
料金高騰リスクがある市場連動型プランに注意しよう
新電力会社が提供しているプランのうち、注意してほしいのが「市場連動型プラン」です。
市場連動型プランでは、日本で唯一電力の売買ができる市場「日本卸電力取引所(JEPX)」が提示する価格に連動して電気の単価が決まります。
市場連動型プランは市場価格が安い時は大手電力会社よりも電気代が安くなる点が最大のメリットですが、反対に、市場価格が高くなった場合は電気代も高くなってしまいます。
つまり、昨今の世界情勢のように突発的な出来事があると、予期せず電気代が高騰する可能性があるのです。
そのため、市場連動型プランを検討する際は、事前にどんなリスクがあるのかをしっかり確認してください。
希望する支払い方法があるか確認しよう
新電力会社を選ぶ際には、希望する支払い方法があるかも確認しましょう。
主な支払い方法は以下のとおりです。
- 口座振替
- 銀行振込
- クレジットカード
- コンビニ支払い
なかにはクレジットカード決済にしか対応していない会社もあるので、事前の確認は必須です。
サポート体制が整っているか確認しよう
新電力会社への乗り換えが不安という方は、サポート体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。
24時間365日対応のコールセンターを設置している会社だと、万が一電気設備にトラブルがあった際でも安心です。
さらに、電気以外の生活のトラブルにも対応してくれる会社もあります。
たとえば、HTBエナジーやミツウロコでんきでは電気設備や水回り、ガス機器のトラブル時に応急処置をしてくれるプランが用意されていますよ。
無料で利用できる会社が多い点も大きなメリットです。
お得な特典があるか確認しよう
新電力会社では新規契約時に利用できるさまざまな特典を用意しています。
たとえば、基本料金の割引き、ギフト券プレゼント、ポイント付与などです。
電力会社を乗り換えることはそれほど多くないと思うので、せっかくならお得な特典がある会社を利用したいですよね。
ただし、契約時のみの適用になる特典も多いので、特典だけで電力会社を決めないようにしましょう。
これまでも説明してきたとおり、自分のライフスタイルに合った料金プランを選ぶことが大切です。
解約料が発生するか確認しよう
新電力会社によっては最低契約期間が定められている場合があります。
最低契約期間内や更新月以外に解約してしまうと解約料がかかることが多いので注意しましょう。
新電力会社に乗り換えた後に合わなければすぐに解約する可能性を考慮すれば、はじめから解約料がかからない電力会社を選ぶと安心ですよ。
ただし、解約料が設定されている会社の方が電気代自体が安いケースもあるので、自分の使い方に合わせて選ぶようにしましょう。
そもそも新電力や電力自由化ってなに?

ここでは、知っておきたい新電力・電力自由化の定義や仕組みについてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてくださいね。
新電力とは?電力自由化との関係は?
新電力とは、「電力事業に新規参入した小売電気事業者」のことです。
一般的に、東京電力や北陸電力など大手電力会社以外の事業者を指します。
電気事業は主に以下の3つの部門に分かれています。
- 電気をつくる「発電部門」
- つくった電気を送る「送配電部門」
- 消費者に電気を販売する「小売部門」
これらの部門のうち、2016年の電力自由化により「小売部門」が自由化され、これまで電気事業に携わっていなかった会社でも事業に参入できるようになりました。
たとえば、地域のガス会社や大手通信会社などでも自由に電力を販売できるようになったのです。
電力自由化の目的は、電気代の引き下げやサービスの多様化を生み出すことです。
事実、ライフスタイルに合わせたプランや、ガスなどとのセット割引きプランなど、さまざまな料金プランが誕生しています。
自分にぴったり合う電力会社や料金プランを選べば、お得に利用できること間違いなしです。
新電力の電気代が安い仕組みは?
新電力の電気代が安い仕組みとしては、以下の3つのポイントが挙げられます。
- 電気代を自由に設定できる
- 設備コストがあまりかからない
- 電力以外の事業で利益を出せている
ひとつずつ解説します。
1.電気代を自由に設定できる
大手電力会社が提供している電気代は「規制料金」といい、電気事業法に基づいて金額が設定されています。
「規制料金」を変更する際は、値上げ・値下げを問わず国への申請が必要です。
一方、新電力会社が提供している電気代は「自由料金」といい、国とのやりとりなしに自由に料金を設定できます。
たとえば、燃料調達費などのコストを安くできれば、すぐにでも電気代に反映して契約者に還元することが可能です。
そのため、大手電力会社よりも新電力会社の方が電気代を安く設定できる傾向にあります。
2.設備コストがあまりかからない
大手電力会社に比べ、新電力会社は設備コストがあまりかからない点も電気代を安くできる理由のひとつです。
大手電力会社は管轄エリアのすべての契約者が使用する電気を確保し安全に運用する必要があったため、大規模な設備が必要でした。
そして、設備を管理するために必要なコストは一部を契約者が負担していました。
一方、新電力会社はある程度供給ターゲットを絞って電力を供給できるので、大手電力会社ほど大がかりな設備を必要としません。
設備管理が少ない分、人件費もかからないので、さらに電気代を抑えられます。
「設備コストをかけてないなら電気の品質が悪いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、電気をつくったり運ぶ事業者はこれまでと変わらないので品質に差はありません。
安心してくださいね。
3.電力以外の事業で利益を出せている
ほとんどの新電力会社は、電気の小売事業のほかに専門の事業を持っています。
たとえば、ガス事業や通信事業などです。
新電力会社はすでに専門事業で利益を出せているため、電力事業で無理に電気代を高くしてまで利益を追求する必要がありません。
さらに、多くの新電力会社では専門の事業と電力事業をセットで展開しています。
電気代とガス・インターネット回線・スマホ回線などを組み合わせたセット割引や、ポイント還元などの料金プランを見たことがある方も多いでしょう。
これらの付加価値の高い料金プランを設定することで、得られた利益を電気代に還元しています。
新電力会社に変えるメリット・デメリット

ここでは、新電力に乗り換えるとどのようなメリットがあるのかについて解説します。
デメリットについても正直に解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
メリット①電気代が安くなる
新電力会社に乗り換える最大のメリットは、なんといっても電気代が安くなることです。
新電力会社は大手電力会社よりも基本料金や電力量料金単価が安く設定されていることが多いので、「節電に取り組んでいるのになかなか電気代が安くならない」と悩んでいる方は思い切って乗り換えるのがおすすめです。
ただし、新電力会社やプランによって料金体系は異なるので、しっかりシミュレーションしてから乗り換え先をきめましょう。
電気を使う量や使う時間帯に合う料金プランを選べば、より効率的に節約できますよ。
メリット②特典がある(セット割・ポイント還元・キャンペーンなど)
新電力会社の料金プランには特典つきのものが多くあります。
たとえば、ガスやインターネット回線との同時契約によるセット割、ポイント還元、キャッシュバックなどです。
電気代は毎月支払うものなので、電気代に応じてポイント還元が適用される会社を選べばさらにお得感があります。
ほかにも、新規契約時にキャンペーン特典を用意している会社もあります。
乗り換え先の新電力会社を選ぶ際は、電気代だけでなく特典内容も比べてみましょう。
メリット③ライフスタイルに合ったプランを選べる
契約者のライフスタイルに合わせてプランを選べる点も新電力会社の大きなメリットです。
例としては、以下のようなものがあります。
- 夜間に電気を多く使う家庭向けのオール電化プラン
- 昼間に電気を多く使う家庭向けのピークシフト型プラン
- 電気使用量が少ないと割安になる単身者向けプラン
- 電気使用量が多いと割安になるファミリー世帯向けプラン
自分のライフスタイルに最適なプランを選ぶことで、電気代をかなり抑えられるかもしれません。
電気を多く使う時間帯や目的、世帯人数などを考慮してプランを選んでみるとよいでしょう。
メリット④乗り換え手続きが簡単
「電力会社の乗り換えは手続きが面倒そう」と思う方もいるかもしれませんが、ほとんどの新電力会社では公式ホームページで手続きが完了します。
必要な情報を入力するだけですし、手元に検針票があれば5分ほどで手続きは終わりです。
普段忙しい方でも簡単に乗り換えができますよ。
この記事でも乗り換え方法を紹介しているので、参考にしてください。
メリット⑤環境に配慮した発電方法を選べる
環境に配慮した発電方法とは、再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・バイオマスなど)を利用した発電のことです。
化石燃料に比べて二酸化炭素の排出量が少ないので、地球温暖化はもちろん、エネルギー資源の枯渇などに対する解決策として期待されています。
これまでは発電方法で料金プランを選ぶことは難しかったのですが、新電力会社は積極的に再生可能エネルギーを用いたプランを展開しています。
毎日の生活の中で簡単に取り組める環境保全方法のひとつとしても、新電力会社への乗り換えを検討してみてください。
デメリット①解約料が発生する場合がある
多くのメリットがある新電力会社への乗り換えですが、もちろんデメリットもあります。
まず、一部の新電力会社や料金プランにおいて、解約料が設定されている点に注意してください。
この場合、指定された最低契約期間中に契約を終了すると解約料がかかります。
最低契約期間は1年〜数年程度が多いようですが、解約料は千円未満から1万円以上までかなり幅があります。
解約料が発生する料金プランは割引率が高いケースが多いので一概にデメリットばかりではありませんが、途中で解約する可能性がある方は解約料が発生しない電力会社を選ぶと安心ですよ。
デメリット②事業撤退・倒産する場合がある
新電力会社は燃料調達費用の高騰などが理由で経営が悪化することがあります。
実際、2022年度には事業撤退や倒産、新規申し込み停止に追い込まれた会社がありました。
現在は新規申し込みを再開した会社も増えてきましたが、新電力会社を選ぶ際は会社の信頼度や事業の安定性を考慮して決めることが大切です。
なお、契約している新電力会社が事業撤退・倒産した場合でも、突然電気が止まることはありません。
自動的に大手電力会社に切り替わるので安心してください。
ただし、切り替えにともなって電気代が上がる可能性があるので、契約が終了する通知が届いた場合はなるべく早めに次の電力会社へ乗り換えた方がよいでしょう。
デメリット③絶対に電気代が安くなるわけではない
新電力会社ではさまざまな種類の料金プランを展開しています。
電気の使用量や利用が多い時間帯、契約期間などによって料金プランの特徴は異なります。
自分の使い方に合っていないプランを選んでしまうと逆に電気代が高くなってしまう可能性もあるので、事前にしっかり確認しましょう。
また、市場相場に合わせて電気料金が変動する市場連動型プランにも注意が必要です。
相場が落ち着いているときは電気代が安くなりますが、燃料調達費用などが高騰すると電気代も高額になる可能性があります。
自分に合ったプランをしっかり見極めるようにしましょう。
デメリット④紙の検針票が有料の場合がある
新電力会社では紙の検針票の発行を有料対応にしている場合があります。
発行手数料はそれぞれ異なりますが、110円〜220円のケースが多いようです。
ですが、紙の検針票の代わりに公式ホームページのマイページなどで検針結果を確認できるので安心してください。
その場合、毎月の電気代はもちろん、現時点の利用状況や時間帯別の使用量なども確認できることが多いです。
利便性が高いサービスなので活用してみましょう。
デメリット⑤一部のアパート・マンションでは利用できない場合がある
一部のアパートやマンションでは新電力会社への乗り換えができない場合がある点にも注意が必要です。
たとえば、電力会社と居住者が直接契約していない場合は乗り換えができません。
アパートやマンションが建物全体で一括で電力会社と契約していたり、居住者の代わりに大家さんが電気代を支払っていたりするケースが挙げられます。
新電力会社への乗り換えを検討する前に、一度自分の住まいが対応可能かどうか確認してみましょう。
新電力会社への乗り換え方法

新電力会社への乗り換えは、今住んでいる家で乗り換える場合と引っ越し先で乗り換える場合で方法が異なります。
どちらのケースでも、申し込みから数週間程度で新電力を利用できるようになります。
下記の手順方法を確認し、時間に余裕を持って申し込みをしましょう。
今住んでいる家で乗り換える場合
今住んでいる家で新電力に乗り換える場合の方法は以下のとおりです。
- 検針票を用意する
- 新電力会社へ申し込む
- スマートメーターの設置(未設置の場合)
- 利用開始
ひとつずつ詳しく解説します。
1.検針票を用意する
新電力会社へ申し込みをする際、下記の情報が必要になります。
- 現在契約している電力会社名
- 現在契約している料金プラン
- お客様番号(契約番号)
- 供給地点番号(22桁の番号)
すべて検針票に記載されているので、手元に用意しておきましょう。
紙の検針票の代わりにウェブ照会サービスを利用している方は、電力会社の公式ホームページで確認ができます。
現在契約している電力会社に直接問い合わせても確認できますよ。
なお、現在の契約内容によっては解約金が発生する可能性もあるので、事前に契約約款などで確認しておきましょう。
2.新電力会社へ申し込む
電力会社の公式ホームページなどから切り替えの申し込みをしましょう。
支払い方法の申請も必要になるので、銀行口座やクレジットカードの情報を用意しておきましょう。
なお、現在契約中の電力会社の解約手続きは乗り換え先の新電力会社が行うので、利用者は手続き不要です。
3.スマートメーターの設置(未設置の場合)
スマートメーターとは、電気の使用量を自動計測する、通信機能を備えた電力メーターです。
新電力に乗り換える際は、スマートメーターを設置する必要があります。
乗り換え先の新電力会社へ申し込んだ後、現在契約中の電力会社から交換作業についての連絡があるので対応してください。
基本的に、スマートメーターの交換には費用はかかりません。
交換の際に15分程度の停電になる場合もあるので、電力会社に確認しておきましょう。
4.利用開始
新電力会社へ申し込み後、使用開始日が通知されます。
スマートメーターへの交換が必要な場合は2週間程度、交換が不要な場合は4日程度で乗り換えが完了します。
新電力の使用開始にあたって当日すべきことは特にないので、通常通りの生活で問題ありません。
引っ越し先で乗り換える場合
引っ越し先の家で新電力に乗り換える場合の方法は以下のとおりです。
- 現在契約している電力会社を解約する
- 検針票を用意する
- 新電力会社へ申し込む
- スマートメーターの設置(未設置の場合)
- 利用開始
引っ越し先の家で新電力に乗り換える場合、基本的な方法は「今住んでいる家で新電力に乗り換える場合」とほぼ同じです。
ですが、いくつか注意点があるので解説します。
1.現在契約している電力会社を解約する
今住んでいる家で新電力に乗り換える場合は新電力会社が解約手続きを代行してくれますが、引っ越しを伴う場合は自分で解約手続きをする必要があります。
引っ越しの2〜3週間前までには手続きをすませておきましょう。
2.新居の供給地点特定番号の調べ方
新電力会社に乗り換える際には「供給地点番号」が必要です。
新居の供給地点番号は下記の方法で調べられるので参考にしてください。
- ①新築の場合
-
引っ越し先が新築の場合、工事の段階で工務店やハウスメーカーが電気の契約を行います。
電線の引込み工事が完了すると供給地点特定番号が発行されるので、ある程度工事が進んだら工務店やハウスメーカーに問い合わせてみましょう。 - ②新築以外の場合
-
引っ越し先のエリアを管轄している大手の電力会社に問い合わせれば新居の供給地点番号を調べてもらえます。
なお、新電力会社によっては引っ越し先の供給地点番号が分からなくても手続き可能というところもあるので、一度確認してみるとよいでしょう。
新電力についてよくある質問

ここでは、新電力についてよくある質問にお答えします。
電気代の計算方法は?
一般的に、電気代は以下の項目の合計になります。
- 基本料金
-
契約アンペア数に応じて毎月定額でかかる料金。
- 電力量料金
-
- 電気を使用した分だけかかる料金。「電力量料金単価×使用量」で算出。
- 「燃料費調整単価×使用量」で算出される燃料費調整額も含まれる。
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課)
-
- 再生可能エネルギー普及のための負担金。「再エネ賦課金単価×使用量」で算出。
- 単価は全国共通。
このうち、燃料費調整単価と再エネ賦課単価はタイミングによって変動します。
そのため、この記事で電気代を検討する際は除外しています。
自分で電気代を計算するのはなかなか大変なので、新電力会社の公式ホームページでシミュレーション機能を利用してみるとよいでしょう。
燃料費調整額ってなに?
燃料費調整額とは、電気代に含まれる調整額のことです。
日本は火力発電への依存度が高い傾向にありますが、火力発電に使われる燃料の価格は常に変動しています。
そのため、燃料価格が高くなると燃料費調整額も高くなり、電気代も上がります。
燃料費調整額は「月々の燃料費調整単価×使用電力量」で計算されています。
ただし、燃料価格が急に高くなった場合、すぐに電気代に反映すると利用者の負担が大きくなってしまうので、2カ月後の電気代に反映させるという特徴があります。
再生可能エネルギー発電促進賦課金ってなに?
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーで発電した電気は電力会社が一定価格で買い取っていますが、買い取りにかかる費用の一部は私たち電気契約者が負担しています。
この賦課金を「再生可能エネルギー発電促進賦課金」と言います。
単価は全国一律で、「再エネ賦課金単価×電気使用量」で計算されています。
毎月の電気代に上乗せされる形で支払っているのであまり実感はないかもしれませんが、この制度のおかげで再生可能エネルギーの普及と温室効果ガスの削減に貢献できています。
新電力にすると停電が増える?
新電力に乗り換えたからといって、停電が増えるということはありません。
実は、電力自由化によって利用者が選択自由になったのは電気の販売を担当している「小売電気事業者」(大手電力会社や新電力会社)だけです。
電気を作って送る役割である発電所や送電事業者はこれまでと変わりません。
そのため、新電力への乗り換えが理由で停電が増えることはないので安心してくださいね。
賃貸住宅でも新電力に乗り換えできる?
基本的に、賃貸住宅でも新電力会社に乗り換えができます。
ただし、賃貸住宅が高圧一括受電契約をしている場合は乗り換えができないことがあります。
また、賃貸住宅の管理人が電力会社と直接契約している場合も乗り換えできないケースが多いです。
まずは一度、管理会社に確認してみましょう。
新電力に乗り換える際に工事はある?初期費用はかかる?
新電力に乗り換える際、スマートメーターを未設置の場合は設置工事が必要です。
工事といってもメーターを交換するだけなので、大規模な工事ではありません。
基本的に工事費用は無料ですし、事務手数料のような初期費用を請求されることもほとんどありません。
新電力も料金の値上げはある?
新電力会社も大手電力会社のように電気代の値上げをすることがあります。
値上げをする主な理由としては、燃料調達費の高騰が挙げられます。
燃料費調整額は発電に必要な燃料の価格変動を電気代に反映させるためのもの。
燃料の調達コストが上がると、電気代も値上げされます。
2022年は世界情勢の変化により燃料が高騰し、燃料費調整額の上限を撤廃する電力会社が相次ぎました。
値上げに対する対応は電力会社によって異なるので、新電力に乗り換える前に確認してみましょう。
契約中に引っ越しをする場合はどうすればいい?
新電力会社との契約中に引っ越しをする場合は、引っ越しが決まった段階で一度電力会社に対応方法を確認するとよいでしょう。
引っ越し先でも継続利用する場合と、引っ越しに伴い解約する場合とで対応方法が異なる場合があるからです。
たとえば、HTBエナジーの場合は以下のような対応になります。
- 継続利用の場合:引っ越し日の7日前までに専用フォームで連絡
- 解約する場合:引っ越し日の1か月前から7日前までにHTBエナジーワンダーサポートへ連絡
手続きに必要なものも一緒に確認しておきましょう。
契約中の新電力が事業撤退・倒産したらどうなる?
万が一契約している新電力会社が事業撤退・倒産した場合は、各エリアの大手電力会社から電気が供給されます。
そのため、突然電気が止まるということはありません。
過去に何社か新電力会社が事業撤退・倒産していますが、停電の発生はありませんでした。
この保障制度は電気最終保障供給約款に基づいています(最終保障供給)。
最終保障供給契約の有効期限は1年間なので、その間に新たに乗り換える電力会社を探しましょう。
もし契約満了までにほかの電力会社に乗り換えなかった場合でも、最終保障供給契約の更新が可能なので安心してくださいね。
北陸エリアの電力会社を調べ続けて私が感じたこと
北陸電力は水力発電の利用が多いため発電コストが安く、昔から電気代が安く設定されていました。
ですが、近年は燃料調達費の高騰もあり料金の値上げに踏み切っています。
新電力会社も電気代を値上げする可能性はありますが、コスト削減により基本料金を無料にしたり、ポイントやキャンペーンなどでお得に利用できるよう各社工夫しています。
自分のライフスタイルに合ったプランを選べば電気代を安くできる可能性が高いので、この記事を参考にして乗り換えを検討してみてくださいね。