エアコンクリーニングで出る排水って、ビックリするほど汚いんですよね。
実際に見たことがある方の中には「この水どう処理するの?」と、処理方法が気になった方は多いのではないでしょうか?
外に捨てるのかな?それとも、トイレやお風呂に流すのかな?流した場合、詰まったり、環境に問題はないのだろうか?と、ついつい心配になってしまいます。
実際、エアコンクリーニングで出た排水は、業者が持ち帰る場合もありますが、ほとんど屋外の排水溝や室内のお風呂場、洗面所、トイレに流して処理する場合が多いようです。
今回は、そんなエアコンクリーニングの排水処理方法を詳しくご説明していきます。
また、エアコンクリーニングで出た排水を屋外に排出する、ドレンホースの役割、見つけ方、掃除方法もまとめていますので、ぜひご覧ください。
排水処理をしてくれるかどうかエアコンクリーニング業者を比較したランキングもあるので参考にしてください。

エアコンクリーニングで出た排水の処理方法

エアコンクリーニングでは、強アルカリの洗剤が含まれた多量の水で、エアコン内部の汚れやホコリ、カビなどを洗浄します。
エアコンの種類や汚れ具合によって、排出される水の量は違いますが、透明な水が出るまで洗浄を繰り返すため、排出される水の量もかなり多めです。
以下で、エアコンクリーニングで出た排水の処理方法をまとめました。
業者が持ち帰る
エアコンクリーニングの排水に含まれる強アルカリ洗剤は、そのまま流してしまうと環境汚染の原因になります。
また「水質汚濁防止法」という法律でも禁止されているため、その場で中和処理しない限り、業者が持ち帰り排水処理することもよくあります。
ただ、様々なエアコンクリーニング業者を調べてみると、その場で処理する業者の方が多いようです。
多量の排水を持ち帰るのは業者にとっては負担になりますし、ドレンホースから屋外に排水される水も多いため、カバーやフィルターを洗うのと一緒に水場で処理することも多くあります。
屋外へ排出
エアコンクリーニングで出る排水は、ドレンホースを通って屋外に排出される分と、エアコンを覆ったビニールに溜まった水をバケツなどに貯める室内の分の2種類あります。
エアコン上部の「熱交換器」や「ドレンパン」の汚れがひどい場合は、屋外に排出される水の量が多くなります。
マンションなどの場合はベランダに排出される場合が多く、戸建の場合は外にそのまま流れ出ます。
お風呂場・洗面所・トイレに流して処理する
エアコンクリーニングで出た排水は、業者が持ち帰る場合を除いては、家庭にあるお風呂場や洗面所、トイレに流して処理します。
エアコンカバーやフィルターなど、分解した部品を丸洗いする際に、お風呂場を借りる業者が多いので、その際に処理することが多いようです。
戸建で外に蛇口がある場合は、室内ではなく外で排水やパーツの洗浄を行うこともあります。
戸建か、マンションかによって、排水処理する場所が違ってくるため、要望があれば事前に伝えておいた方が良いでしょう。
排水をお風呂や洗面所、トイレに流しても大丈夫?

エアコンクリーニングで出た排水は、汚れもひどく、強アルカリ洗剤が含まれています。
そのため、お風呂場や洗面所、トイレに流しても大丈夫かということは気になるでしょう。
実際、強アルカリ洗剤を含んだままだと、そのままでは排水に流すことはできません。
環境破壊の原因になってしまうため、法律でも禁止されています。
エアコンクリーニングで出た排水をその場で処理する場合は、専用の中和剤で中性にしてから、お風呂場などに流します。
流した後は、汚れなどが残らないように丁寧に掃除をしてくれるので、汚れていると感じることもないはずです。
中には中和する必要のない環境にやさしい洗剤を使っている業者もいます。
また、マンションなどの場合はベランダや屋外で排水しているところを他の住人に見られるとあまり良く思われないのではと不安な方もいるでしょう。
このような要望がある方は業者を選ぶ際にきちんと確認してみてください。
ドレンホース(排水管)はどこにあるの?

ドレンホースとは、エアコンの室内機と室外機を繋いでいる排水ホースのことです。
室外機の近くに、穴の空いたジャバラ状のホースが出ていれば、それがドレンホースと考えて良いでしょう。
ただし、設置状態によっては、室外機の下に隠れていて見えない場合や、壁沿いにぶら下がっている場合もあります。
分かりづらい場所に設置してある可能性もありますが、エアコンを稼働するのになくてはならないものなので、必ずどこかにはあるはずです。
エアコンクリーニングをする際は、ドレンホースから汚水が排出されるため、もしクリーニングを依頼するのであれば事前にドレンホースの場所は確認しておいた方が良いでしょう。
ドレンホースの役割

そもそも、ドレンホースは何のためについているのでしょうか。
ドレンホースの役割は、エアコンを稼働した時に発生する水分を屋外に排することです。
冷房の場合、部屋の暖かい空気を吸って外に熱を逃がします。
その際に、空気が冷やされることでエアコン内が結露してしまうのです。
ドレンホースは、その結露で出た水分を排出するために欠かせないものです。
ドレンホースの掃除を業者に頼む方法と料金相場

ドレンホースの掃除は、エアコンクリーニング作業の工程に入っていない業者が多いです。
そのため、ドレンホース内の詰まりや汚れを綺麗にしてほしいと考えている方は、オプションで掃除をしてくれる業者を探しましょう。
料金相場は2,000〜3,000円で、掃除をしてくれる業者が多いようです。
ただ、エアコンクリーニングで大量の水をドレンホースから排出する際に、一緒に汚れや詰まりも流れるので、もし水漏れなどの深刻な問題がなければ掃除する必要はないかもしれません。
また、ドレンホースが破損している、水漏れするという場合は、ドレンホースの交換まで行ってくれる場合もあります。
一度、業者に相談してみましょう。
掃除しないと起こる不具合

エアコンを買ってから、一度もドレンホースの掃除をしていないという方は多いかもしれません。
普段はあまり気にすることのないドレンホースですが、時間の経過と共に様々な問題が起こる可能性があります。
以下で、ご紹介していきましょう。
室内に水漏れすることがある
室内機の水分を屋外に排出する役割があるドレンホースですが、ホコリや虫が詰まると水が正常に流れなくなることがあります。
そうなると、屋外に出るはずだった水分がエアコンの室内機から漏れ出し、室内に水漏れするかもしれません。
エアコンの下は、テレビなど家電製品が近くにある家庭も多いので、その上に水が落ちるのは困りますよね。
そうなる前に、数年に一度はドレンホースも掃除した方が良いでしょう。
虫の巣窟になる
ドレンホースは、外に直結しています。
ということは、そこから虫が自由に出入りできるということです。
たまに、室内にありやクモが侵入していることがありますが、あれはドレンホースを通って室内に侵入していることが多いです。
長い間、ドレンホースの掃除をしていない場合、ドレンホース内が虫の巣窟になっている可能性があります。
エアコンの故障を招く
ドレンホースが詰まり、エアコンの水分が正常に排出されなくなると故障の原因になります。
本来なら10年程度使い続けることができるエアコンの寿命が、短くなってしまうかもしれません。
エアコン内部の掃除も大切ですが、ドレンホースの掃除も同じくらい大切です。
ドレンホースを自分で掃除する方法

ドレンホースの掃除は自分でもできます。
手が空いた時にでもやってみましょう。
使う道具ややり方を、以下でまとめました。
ドレンホースクリーナーを使う
ドレンホース内の詰まりを解消する専用の道具に「ドレンホースクリーナー」という物があります。
ホームセンターなどで販売されており、価格は大体2,000円くらいです。
作業手順は、ドレンホースの排出口にクリーナーの先端を差し込み、ハンドルを引きます。
すると、ドレンホース内に溜まっていた水やホコリなどが、クリーナー内に入ってくるのです。
クリーナーをドレンホースから一旦はずし、ハンドルを推してクリーナー内に溜まった物を出してから、またドレンホースの先端に差し込みハンドルを引きます。
水分やゴミが出なくなるまで何度か繰り返して終了です。
掃除機を使う
自宅にあるものでドレンホースの掃除をするなら「掃除機」を使いましょう。
ただし、ドレンホースから水が多く流れ出る可能性があるので、掃除機をそのままドレンホースにつなげるのはおすすめできません。
そこで、2リットルのペットボトルを使った手順を以下でご説明します。
- 2リットルのペットボトルを2つ用意する。底3分の1を切り落とし、2つのペットボトルをガムテープで繋げる。(ペットボトルの口が両側にくるように)
- 掃除機の吸い込み口と、ドレンホースの先端をそれぞれペットボトルの口とガムテープで繋げる。
- 掃除機の電源を入れ、ドレンホース内に溜まった水やゴミを吸い取る。
- ペットボトル内に溜まった物を捨てながら、ドレンホース内が綺麗になるまで続ける。
以上、掃除機を使ったドレンホースの掃除方法をご紹介しました。
専用クリーナーに比べると、若干手間がかかります。
また、掃除機がコードレスでない場合は、外で作業をするのも大変です。
簡単に掃除をしたい方は、専用クリーナーを使う方が良いかもしれません。
ドレンホースから虫が入らないようにする
ドレンホースは、ホコリやゴミ以外にも虫が原因で詰まる可能性があります。
家の中に虫が侵入するは嫌ですよね。
そこで、ドレンホースから虫が侵入できないように対策することをおすすめします。
対策方法を3つ紹介いたしますので、ドレンホース内が虫の巣窟にならないためにも、ぜひどの方法でも良いので試してみてください。
①ドレンホースにキャップをつける
ドレンホース先端につける専用のキャップをつけることで、虫の侵入を防ぐことができます。
もちろん、水は出るようになっているので、水の流れが止まる心配はありません。
100円ショップなどで、エアコン排水ホース用のキャップとして販売しているので、手軽に購入して取り付けてみましょう。
枯葉やゴミが屋外から入るのも防いでくれます。
②ストッキングや排水口用ネットを被せる
専用のキャップでなくても、ストッキングや排水口用ネットをドレンホースの先端にかぶせても対策できます。
身近にあるものを使いたい方は、試してみましょう。
ただし、ストッキングの目が細かすぎる場合は、先端で水とホコリが詰まってしまう可能性があるので、使用するなら網目の大きいものを使ってください。
その点では、排水口用ネットは網目も大きいのでおすすめです。
③ドレンホースを地面から浮かせる
ドレンホースは通常、地面についた状態になっていることが多いです。
ただ、それでは虫やゴミがドレンホース内に入る確率も高くなります。
そこで、ドレンホースの下に台を置くなどして、地面から浮かせるようにしましょう。
エアコンクリーニングの排水処理まとめ
今回は、エアコンクリーニングで出た排水の処理方法と、ドレンホースについて詳しくご紹介してきました。
エアコンクリーニングは2年に1回くらいのペースでクリーニングするのがおすすめですが、それでも真っ黒な水がエアコンから出てきます。
「その排水、どう処理するの?」と心配になる方も多いと思いますが、専門知識を持った業者に頼めば排水処理も適切に行ってくれるので安心してください。
主には、お風呂場や洗面所、トイレ、屋外の水場、ベランダの排水口に流すことが多いようですが、持ち帰ってくれる業者もあります。
その場で処理したときは、汚れが残らないように掃除してくれるので、不快な思いをする心配も少ないでしょう。
その他、要望があれば事前にしっかりと伝えることで、お互い気持ちよくエアコンクリーニングを終えることができます。
質問等がある場合は、遠慮なく聞いてからエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
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