初の護衛艦輸出なるか? 豪州の将来軍艦プロジェクト日独が一騎打ち! 隣国に影響大かも
- 乗りものニュース |
ドイツ案は海軍の現場が支持しているとか。
さあ、いよいよ最終決戦へ
オーストラリア国防省は2024年11月25日、自国海軍向けの将来汎用フリゲート選定計画に関して、日本とドイツのプランを選抜したと発表しました。
日本案は三菱重工が、ドイツ案はティッセンクルップ・マリン・システムズが各々提示していたもので、これにより最終トライアルは日独の一騎打ちとなります。
海上自衛隊のもがみ型護衛艦(画像:海上自衛隊)。
このプロジェクトは、アルバ―ジーニー政権が次世代の国家戦略に対応できるよう、海軍がより優れた戦闘能力を持つ水上艦隊を編成するために進めているものです。当初は日独以外にスペインや韓国も名乗りを上げており、4か国のプランを比較した結果、日独の2案が最終選定に勝ち残りました。
新型フリゲートは、現用のアンザック級フリゲートを更新するためのもので、最初の3隻は外国建造、すなわち輸入で調達し、残りの隻数はオーストラリア国内でライセンス建造する計画です。
日本案は海上自衛隊のもがみ型護衛艦をベースにしたもので、ドイツ案は自国海軍のブランデンブルク級フリゲートの設計を基に輸出専用に仕立て直した「MEKO A-200クラス」とのこと。もともとアンザック級自体がMEKO型フリゲートの系譜に属するもので、このたびのドイツ案である「MEKO A-200」とは互換性の高い艦型といえます。
すでに「MEKO A-200」は南アフリカやアルジェリア、エジプトなどに採用されています。
ちなみに、更新予定のアンザック級はオーストラリアが8隻(うち1隻は退役済み)調達したほか、ニュージーランドも2隻調達しています。両国は南半球で隣国ということもあり、艦隊を組むことも多く、装備品についても共用している部分が多くあります。
そのため、もしオーストラリアに採用された場合は、ニュージーランドにも輸出の道が開けるかもしれません。
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