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子どもの語彙力・読解力向上のためにしたいこと、「読書」よりも塾の先生が推す「習慣」とは?

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インターネットやスマートフォンの普及により、SNSなどでの短い文章のやり取りに慣れている現代の子どもたち。一方で、読書量の減少などにより長い文章の理解力や語彙力などが落ちていると言われています。今回は、株式会社SRJが実施した学習塾の先生への調査結果から、子どもたちの国語力の実態を見て行きます。

全国の学習塾の先生に、生徒の「国語、読解力」を調査

英語学習プログラムの企画開発などを行っている株式会社SRJでは、子どもたちの語彙力や文章の理解力を知ることを目的に、全国の学習塾の先生に対し「国語、読解力」をテーマとした調査を実施。334人から回答を得ました。それによって現在の子どもたちの語彙力・読解力の実態とともに、家庭での学習として実行して欲しいと考えていることが見えてきました。

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※画像はイメージです

約9割が「生徒の語彙力が低下している」

生徒の語彙力が低下していると感じるかという問いに対して、「とても低下している」と回答した人は28.7%、「低下している」と回答した人は61.1%でした。合わせると89.8%、つまり9割近くの先生が、生徒の語彙力の低下を感じていることになります。

さらに、読解力の低い生徒が増えていると感じるかという問いに対しても、「とても増えている」が31.7%、「増えている」が50.3%、計82.0%の先生が、読解力が低い生徒の増加を感じているという結果でした。

Fig01

7割超が「教科書の内容量が増加している」

次に、教科書の内容量が増えていると感じるかを聞いた問いに対して、「とても増えている」と回答した人は15.0%、「増えている」が58.7%でした。したがって、73.3%の先生が教科書の内容量が増えていると感じていることがわかります。

Fig02

9割超が「大学入試問題で読む分量が増えている」

ここで、おそらく多くの子どもたちが迎えるだろう大学受験に目を向けてみましょう。昨今、文章量が多いとも言われている大学入試ですが、試験問題で読む分量が増えていると感じるかを聞いた結果は、「とても増えている」37.4%、「増えている」55.9%でした。合わせると9割以上にのぼります。試験を解くためには文章を読む力が欠かせなくなっているといえそうです。

※わからないと回答した64件は除く

Fig03

大学入試の数学では文字数が15年で約5倍

実際、大学入試共通テストの文字数は増加傾向にあります。SRJによると、たとえば数学IAでは、2006年は1,479文字ですが、大学入試共通テストが始まった2021年には7,376文字に。その後、いったんはやや減るものの、2024年には7,525文字となっており、15年で約5倍に増えているのです。

また、日本語と英語という違いがありますが、英語の試験においても、2021年以降、毎年のように語数が増加。20年前と比べて語数はおよそ2倍となっています。

近年は場面設定がされた問題や、会話文を採用した問題などによって思考力を問うケースが増えており、結果として文字数が多くなっているということがあるようです。

Fig04

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語彙力・読解力向上のために家庭でしてほしいこと

最後に、語彙力や読解力を向上させるために家庭でしてほしいことを尋ねた結果をご紹介します。学習塾の先生の多くが挙げたのは、「言葉の意味を調べる習慣をつける」(68.3%)、「日頃から読書をする」(63.5%)、「音読をする」(53.3%)でした。また、「家庭でも正しい文章で会話をする」は42.5%、「演習量を増やす」は23.7%となっています。

もちろん、学習塾でも語彙力・読解力を向上させるための学習に力を入れていると思いますが、多くの時間を過ごす家庭の中での取り組みは、語彙力や読解力の訓練によいということでしょう。

Fig05

まとめ

今回ご紹介した学習塾の先生を対象にしたアンケートでは、ほとんどの先生が塾の生徒の読解力低下を感じていることがわかりました。一方で大学入試では文章量が年々増えていることを踏まえると、読解力の強化が大切になってくるといえます。SNSやチャットなど、短文が主流のコミュニケーションが当たり前となるなか、読書好きなどでない限り、長文に慣れていない子どもは多いのではないでしょうか。読解力を鍛えようとするなら、意識して取り組む必要があるでしょう。我が子の読解力が気になる人は、今回、学習塾の先生が挙げた「家庭でしてほしいこと」を取り入れてみるとよいかもしれませんね。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■全国学習塾先生アンケート/株式会社SRJ
調査対象:全国の学習塾の先生
調査期間:2023年9月~11月
有効回答数:334

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