性格以外の原因も? すぐに怒ってしまう人の“怒りのプロセス”とは 心理カウンセラーが解説
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こみ上げてくる怒りを抑え切れず、つい家族や友人に当たってしまったことがある人は多いと思います。中には、すぐに怒って攻撃的な態度を取る人もいますが、この場合、どのような心理が働いているのでしょうか。怒りがなかなか収まらない場合、精神的な病気の可能性はあるのでしょうか。すぐに怒ってしまう人の心理状態について、心理カウンセラーの平井綾乃さんに教えていただきました。
精神的に余裕がないときに怒りを衝動的にぶつけてしまうことも
Q.すぐに怒ってしまう人の心理的な状況について、教えてください。どのような心理が働いているのでしょうか。
平井さん「怒りとは、自分の考えや思い、願望、感覚と現実が一致していないときに生じる不快感です。これを外や他人に向けると『攻撃性』として表れます。一般的には成長に伴って怒りや攻撃性のコントロール機能が成熟していきます。しかし、精神的な余裕がない状態や疲労がたまっている状態など、何らかの理由でコントロールが効かなくなると、その怒りは衝動的に他人に向けられることがあります。
人間であればそのようなときもあるとは思いますが、それが常態化している場合、不満を相手にぶつけることでしか解消できないという点で、情緒的に未熟であるといえます。
一方、一度イラッとした状態がどんどん大きくなり、日常生活に支障を来す人もいるかもしれません。この場合は元々の気質として、気持ちが高ぶりやすく持続しやすい可能性も考えられます。これを『循環気質』といい、双極性障害の病前気質ともいわれています。双極性障害ほど気分の波で日常生活に支障を来すわけではないですが、気分が不安定になりやすい体質の人もいます」
Q.ではすぐに怒ってしまう場合、精神的な病気の可能性はあるのでしょうか。受診の目安も含めて教えてください。
平井さん「先述の通り、『怒りや攻撃性』と『双極性障害』は関連があります。怒りで日常生活に支障が生じている場合や人間関係に問題が生じている場合は、自分でコントロールできる範囲を超えている可能性があります。この状態になっているのが受診の目安と言えますね」
Q.すぐに怒ってしまう性格を克服することは可能なのでしょうか。
平井さん「怒りの感情に振り回されず、コントロールするスキルを身に付けることは可能でしょう。しかし元々イライラしやすい体質の場合、イライラをゼロにしようとするとストレスになります。そうではなく、自分なりに気持ちを落ち着かせたり切り替えたりする技術を身に付けましょう。
怒りはネガティブな要因として語られやすいですが『自己主張』『自分を守る』というポジティブな側面もあります。生きる上で必要な感情なので、ゼロにしない方が良いです。怒りがあるからこそ、自分の正当性を主張できて、自分の軸を保てますからね。そのため、怒りをうまく自分の『原動力、推進力』に昇華していく方法を身に付けるスキルが大事なのかもしれません」
* * *
怒りとは、自分の考えや希望と現実が一致していないときに覚える不快感だということです。何らかの理由で怒りをコントロールできず、他人に怒りをぶつけてしまうと、イライラは「攻撃性」に変わるといいます。「すぐに怒ってしまう」という自覚があり改善を望むのであれば、自分の気持ちを落ち着かせるスキルを身に付ける必要があります。自分の怒りをうまくコントロールできない場合は、心理カウンセラーや精神科医などの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部
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