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全国大会常連の少年野球チーム監督が絶対にブレさせないこと「子どもを伸ばす第一歩」

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  • マイナビウーマン
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「この習い事、うちの子に合っているのかな?」「もう少し頑張らせた方がいい……?」などと、子どもの習い事について、迷ったり悩んだりすることってありますよね。そんなとき、親としてまず大切にしたいこととは——?

\子どもの「考える力」を伸ばす9の導き方!/

「子どもたちに“任せる”」をモットーに、37年にわたって少年野球の指導をしてきた辻 正人さん。
大人がついやってしまいがちな、子どもの可能性を狭める言動に警鐘を鳴らしながら、子どもを伸ばすための“正しい導き方”をやさしく伝えてくれる1冊です。

今回は、子どもの習い事との向き合い方について、書籍『任せることで子どもは伸びる』(ポプラ社)から一部抜粋してお届けします。

子どもが笑顔になる瞬間がどのくらいあるかを観察するところから始めよう

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※画像はイメージです

ここ数年、私がずっと意識しているのは「子育てに良いスポーツ」です。

スポーツの本質は何か。まずは子どもも大人も、その競技を「楽しむ」ということではないでしょうか。

私が監督をしている多賀少年野球クラブには現在、小学生と幼児を合わせて約150人の子どもが所属しています。しかし、実績をあげている強いチームだから人がたくさん集まってくるのかというと、決してそうではありません。「多賀で野球をするのが楽しい」という満足感を与えることで多くの親子からの支持を得て、それが口コミや宣伝などで広がってくれているからだと思っています。

実は、私たちはもともと“強いけれども支持されていないチーム”でした。

2000年に高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)に初出場。そこから全国大会の常連となり、2011年までに準優勝2回、3位2回という好成績も収めています。しかし、部員はなかなか集まりませんでした。

原因はいろいろあったと思いますが、最も大きかったのは私の指導方針でしょう。

当時はいわゆるスパルタ指導。「監督の指示通り動くんだ」「監督の言う通りにやったら勝てるんやから」と言って子どもたちにプレッシャーをかける。あれこれと指示を出し、半ば強制的に動かしていました。それでも結果は伴っていたわけですが、子どもたちは野球という競技を心から楽しむことができておらず、私の指示を理解していたのもおそらくその場限りだったのではないかと思います。

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※画像はイメージです

転機となったのは2011年、日本代表として出場した国際ユース野球イタリア大会です。結果としては優勝できたのですが、それよりも現場の雰囲気に大きな衝撃を受けました。

大会の役員や審判は日本のように細かくやっているわけではなく、時間がきっちりと守られていなかったり、アウトかセーフかの判定が微妙なものだったり。しかし、参加したヨーロッパのチームの子どもたちはそんなこともまったく気にせず、野球そのものを心から楽しんでいるように見えたのです。

「そうか、目的は大会をきっちりと進めていくことじゃない。子どもたちがこの場で野球を楽しむことなんや」

そして「自分もこんな雰囲気でやりたい」と思い、帰国すると「世界一楽しく! 世界一強く!」という合言葉を掲げました。

時間やルールなどの規律を守ることは、それぞれの家庭や学校などで教わればいい。スポーツ少年団の指導者である私の役割は、イタリアのあの役員のように子どもたちが野球を楽しめる場を作ること。さらに野球を通じてものの考え方などを教え、子どもたちの成長の手助けをしていくことじゃないか。私はそう考えています。

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※画像はイメージです

ちなみに2017年の冬、今度は保護者のほうから「試合だけじゃなくて練習も楽しくはできないんですか」という意見が出ました。その頃は「試合を楽しくするためにも練習は厳しく」と考えていたのですが、「ホンマにその通りやな」と。そこからはみんながストレスを感じることのないような「親子で楽しい野球」を目指しました。

年が明けた2018年の初練習。私はいきなり口角を上げ、今まで見せたことがないような笑顔で子どもたちと接していきました。また、グラウンドにいる間だけその姿を演じているようでは、本当に楽しむ空気を作り出すことはできません。だから車の運転やコンビニでの買い物、飲食店での店員とのやり取りなどでも人に不快を与えないように振る舞い、自分が実際にそういう性格の人間に変われるように普段の生活から意識していきました。

それと同時に、ただ笑顔でワイワイ盛り上がるだけではダメだとも思っていました。子どもたちをしっかりと育成し、上手くなっていることを実感させる。また、実戦を通して野球という競技そのものの楽しさを実感させる。「楽しい」には、そういう意味合いも含まれます。

目的を変えるとチームが上手く回るようになり、結果的にも2018年、2019年と2年連続で日本一。さらに仲間も増え、相談できる人や応援してくれる人も現れ、少しずつ評判が良くなっていきました。そうやって、入部希望者がどんどん増えていったのです。

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※画像はイメージです

もうひとつ、ここ数年で部員数が激増して大所帯となった大きな要因は、「幼児教室」を始めたことです。

大人の言うことをなかなか聞いてくれず、しかも力が有り余っている幼児に対し、手を焼いている親は世の中にたくさんいます。そして、「子どもに何か習い事をさせたい」「子どもと一緒に時間を共有したい」と思っている人も多い。そんな中で1日90分程度、保護者同伴の幼児野球を始めると、まず年長の子がドーッと集まり、さらに年中や年少の子も来るようになりました。

ここで私が意識しているのは、子どもたちの心をつかんで楽しませることと、捕ることや投げることを短時間でも必ず上達させること。体験入部の小学生に対してもそうなのですが、一気に上手くさせて「すごいですね」と褒め、親子ともども気持ち良く帰ってもらえるように心掛けています。

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※画像はイメージです

子どもがただ楽しんでいる様子を見るだけでは、親子の楽しさは持続しません。そこに育成があるかどうか。親が子どもの成長を感じられるかどうか。

実際、車でグラウンドに連れてきているのは保護者なので、「わざわざここまで連れてきた甲斐があった」という充実感を得られるようにすることが大事です。

保護者の満足度こそが、私たち指導者に対する成績表。ですから、私は親の顔色もちゃんと見ながら指導するようにしていますし、良い笑顔で帰っていく姿を見るとやはり安心します。

スポーツの目的は、まずは「みんなが楽しむこと」です。そこだけは絶対にブレてはいけないと思っています。

自分の子どもがスポーツや習い事と上手く向き合えていないと感じている保護者の方は、「楽しむ」という原点を今一度考えてみてください。

子どもが、ワクワクして笑顔になる瞬間がどのくらいあるか観察してください。子どもを伸ばすための第一歩はここからです。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

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『任せることで子どもは伸びる』(ポプラ社)

※本記事は、『任せることで子どもは伸びる』(著:辻 正人/ ポプラ社)より抜粋・再編集して作成しました。

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