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加害者の8割以上が「異性」、男性の被害者は「同性」による被害が最多という結果に。若者の痴漢被害の実態とは

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  • マイナビウーマン
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公共交通機関を利用している子どもが痴漢にあわないか、不安な親御さんもいるのではないでしょうか。昨年、国は「痴漢撲滅に向けた政策パッケージ」を発表し、対策に乗り出しました。さらに内閣府が今年、若者の痴漢被害の実態について全国的な調査を実施。本記事でその結果の一部をお伝えします。

スクリーニング調査を経て、2,346人に本調査を実施

内閣府では、若年層の痴漢被害の実態やその傾向及び痴漢被害に対する認識を把握し、痴漢被害撲滅のために効果的な施策のあり方の検討に役立てることを目的に、「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」を実施。全国の16~29歳の男女を対象とし、スクリーニング調査で痴漢被害にあった経験のある人を抽出したのち、本調査が行われました。

本調査の有効回答数は2,346人となっており、性別(性自認含む)は女性91.5%、男性7.6%、その他0.9%でした。本記事では本調査をもとに、加害者の属性や具体的な被害の中身などについて、お伝えします。

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※痴漢の定義:路上や商業施設などの公共の場所または電車やバスなど公共の乗り物において、衣服の上から触られたり、同意がなくされたわいせつ行為をさす。なお、ぶつかられた、怒鳴られた、じっと見られたなどの迷惑行為は除く

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※画像はイメージです

加害者の性別、8割以上が「異性」

犯罪の加害者の特徴は事件ごとに個別に考えなければなりませんが、痴漢などの性犯罪においては、加害者の性別を見ることは犯罪の実態を理解する1つのピースとなるでしょう。

痴漢被害者に「加害者の性別」を聞いた結果を見ると、「異性」が圧倒的に多く85.2%とほとんどを占めました。「同性」はわずかに4.3%となっています。また、「よくわからない」と回答した10.6%の人は、加害者をしっかり目で確認できなかったということでしょう。

Fig01

加害者の性別(n=2,346)
―内閣府「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」より

男性は「同性」からの加害の方が多い

前問を被害者の性別で分けてみた結果も見てみましょう。

女性では「異性」が89.0%、「同性」1.0%、「よくわからない」10.1%となっており、全体の割合とほとんど変わりません。一方、男性の場合はどうでしょうか。「異性」42.5%、「同性」44.1%、「よくわからない」13.4%です。異性からの被害よりも、同性からの被害の割合の方が多いという特徴が見られます。

Fig02

回答者性別、加害者の性別
―内閣府「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」より

被害の中身、「服の上から触る」が7割以上で突出

次に、実際にどのような被害が多いのか、という点を確認します。

被害態様を具体的に聞いた設問では、最も多かったのが「服の上から体を触られた」で73.6%でした。また、「体を密着された」人も3割ほどいるようです。

そのほかとして、「直接、体(素肌)を触られた」12.8%、「下着の上から体を触られた」7.8%、「性器を見せられた」6.0%、「手を握られた」5.9%、「抱きつかれた」5.4%、「不快なわいせつなことを言われた」5.2%などでした。

Fig03

被害態様(複数回答)(n=2,346)
―内閣府「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」より

「とっさのことで何もできず」約4割で最多

続いて、被害に遭ったときに被害者はどのような行動を取ったのかを見てみます。

最も多かった回答は「とっさのことで何もできなかった」で42.7%、次いで「怖くて体が動かなかった」32.5%、「我慢した」30.3%、「混んでいて何もできなかった」25.4%、「体の向きを変えた」21.3%、「その場から離れた/逃げた」17.3%、「持っているもので加害者の行為をブロックした」10.6%という結果でした。

やはり突然のことですぐに対応が取れなかったという人が多く、痴漢行為によってショックや恐怖におそわれている様子が想像されます。

Fig04

被害にあったときに取った対応(複数回答)(n=2,346)
―内閣府「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」より

何もできなかった人と何か行動した人で半々に

続いて、前問で見た「被害にあったときに取った対応」の各回答を、「何もできなかった」、「避けた/逃げた」、「周囲の人/加害者への行動を取った」に分類し、集計した結果がこちらです(「その他」を除く)。

「何もできなかった」が最も多く48.7%で、およそ半数を占めました。「避けた/逃げた」は31.3%、「周囲の人/加害者への行動を取った」は20.0%となっています。

このように分類してみると、何もできなかった人と、何らかの行動を取った人は、およそ半々の割合になることがわかりました。

Fig05

被害にあったときに取った対応の分類
―内閣府「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」より

男性は「何もできなかった」が6割で女性よりも多い

さらに、前問の結果(「被害にあった時ときに取った対応」を3つに分類・集計したもの)を、性別で分けたところ、次のようになりました。

女性の結果は「全体」とほぼ同様となっています。男性について見ると、「何もできなかった」が58.1%で、「全体」や「女性」と比べて約10ポイント多い結果でした。とっさの行動が難しいのは性別問わずということでしょう。

Fig06

回答者性別、被害にあったときに取った対応
―内閣府「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」より

まとめ

今回は、若者の痴漢被害の実態の一つとして、加害者の属性や具体的な被害態様、被害者の対応に着目してお伝えしました。被害時に何もできなかった人が多いという結果からは、痴漢行為が被害者に与える心理的なダメージの大きさを感じずにはいられません。とくに年齢が若いほど、ショックは大きくなることも想像されます。多くの人が痴漢被害の実態を知り、社会的な対策の進むことが望まれます。

なお、警視庁のサイトには被害を防ぐ対策が紹介されているので、参考にしてください。警視庁防犯アプリ「デジポリス」には痴漢撃退機能が搭載されています。

▶警視庁:痴漢等の性犯罪被害防止対策
▶防犯アプリ デジポリス

調査概要

■若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査/内閣府
調査対象:オンライン調査の登録モニターの全国の16~29歳の男女
調査時期:2024年2⽉6⽇〜29⽇
有効回答数:スクリーニング調査=36,231、本調査=2,346

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