福岡空港で珍事「ヘビ侵入で欠航」→実は「入るともっとヤバい動物」が身近に? どう対策しているのか
- 乗りものニュース |

カーペットの下に潜んでいたのは「シマヘビ」
2026年10月19日、福岡空港で機内に小動物が侵入したことにより旅客機が欠航するという珍しい事態が発生しました。犯人はなんとヘビ。しかし、航空機にとって本当に恐ろしいのは、ヘビよりもっと身近なあの動物かもしれません。
JACの旅客機(松 稔生撮影)。
事態が発生したのは、福岡空港から鹿児島へ向かう準備をしていた日本エアコミューター(JAC)のプロペラ機、ATR42-600でのことでした。機内で小動物が目撃され、その発見に時間がかかったことから、当該便は欠航となってしまいました。
その後の機内捜索で、カーペットの下から発見され確保されたのはシマヘビだったと発表されています。ヘビが発見されたATR42は、機体の点検が行われ安全が確認されたことから、その後、運航に復帰しました。
航空機に小動物が入ってしまうことは日本では珍しい出来事ですが、小動物の数が多く年間を通じて活動が活発な東南アジアでは、以前から問題になっていました。そのため、小動物が機内に入ることを防ぐための対策も講じられています。
今回JAC機に侵入したのはヘビでしたが、ヘビに加えて問題になるのはネズミです。ネズミは夜間に航空機の脚部分から巧みによじ登り、機内に入ってしまいます。特にネズミは、電線など適度な軟らかさの被覆を咀嚼することを好む習性があります。
細い電線であれば噛み切ってしまうこともあり、被覆が剥がれた配線は内部の電線がむき出しになってショートするなど、重大な故障の原因になりかねません。
ネズミなどの侵入対策として、夜間は格納庫に機体を収納しておくことは効果的です。しかし、格納庫の隙間などから小動物は簡単に侵入してしまうことがあるため、万全ではありません。
他人事ではない? 温暖化で日本も“東南アジア化”
そこで採られているのが、航空機の脚の周りに高さ30cmほどのフェンスを設ける方法です。そのフェンスはブリキ板のような薄い鉄板で作られており、表面がつるつるなので小動物が登りにくい構造になっています。小型機がそのようなフェンスを付けられて駐機している姿は、まるで飛行機が靴を履いているようにも見えてユーモラスです。
今回の出来事は、気候温暖化が影響している可能性も考えられます。気候変動に伴い、西日本では東南アジア並みの気温が続くことがありました。これにより、小動物たちの活動が東南アジアと同じレベルにまで活発になってもおかしくはないでしょう。
今後の傾向次第では、これまで東南アジアなどで見られたような小動物対策が、日本でも必要になるかもしれません。航空機の脚回りにフェンスを設ける光景が、日本の空港でも日常になる日が来る可能性があります。
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