新幹線や特急列車のきっぷ指定券 年末年始 GW お盆などの繁忙期 うまく予約する方法
- 乗りものニュース |

JRの指定券は1か月前から販売開始です。しかし、チケット争奪戦はもっと早くから始まっています。思い立ったら即実行、指定券をゲットできる方法を紹介します。
キーワードは「事前予約」「キャンセル待ち」
年末年始、お盆休み、スクールオフシーズンは、どんな交通手段も混み合います。この冬はとくに、水害関連で北陸新幹線の運行本数が減っています。確実に指定券を入手して、安心して出発当日を待ちたいものですね。新幹線や在来線特急といったJRの指定席特急券や普通列車の座席指定券などは、1か月前の午前10時に発売を開始します。でも、1か月前まで待ってはいけません。確実に入手するためには、もっと前から行動する必要があります。
きっぷをおトクに、確実に入手するための流れは次の通りです。
【1】下調べ
【2】旅行商品をチェック
【3】事前予約を使う(1か月と7日前)
【4】発売直後に買う(1か月前)
【5】キャンセル待ちを狙う(2日前)
【6】キャンセル待ちを狙う(当日)
【7】9か月前から獲得する裏ワザ
【1】きっぷの予約手段や運賃などを下調べ
目的地までの割引運賃を比較します。駅や旅行会社の窓口できっぷを買う場合は、正規運賃のほかにフリーきっぷタイプなどのおトクな乗車券もあります。鉄道会社のウェブサイトや市販時刻表では、「トクトクきっぷ」として紹介されています。また、片道601km以上の長距離利用であれば往復割引があります。家族で帰省、グループで旅行する場合は、新幹線回数券などもおトクです。たとえば東海道・山陽新幹線は6枚綴りですから、大人3人の往復で使えます。
東海道・山陽新幹線「のぞみ」は、1~3号車が普通車自由席、4~7号車と11~16号車が普通車指定席、8~10号車がグリーン車指定席(2016年7月、乗りものニュース編集部撮影)。
インターネット予約サービスでは早期割引も設定されています。東海道・山陽新幹線は「スマートEX」「エクスプレス予約」、JR東日本、JR北海道は「えきねっと トクだ値」などです。ただし、これらの割引制度は該当する列車の乗車区間のみとなります。新幹線と在来線特急を乗り継ぐと、在来線特急料金などが半額になる「乗継割引」は適用されません。インターネット予約割引と乗継割引のどちらがトクか、あらかじめ調べる必要があります。
帰省や旅行が決まったら、1か月前と言わず、すぐに「下調べ」すると良いでしょう。
旅行商品ならば宿泊がセットの場合も
【2】旅行商品をチェック
旅行商品は旅行会社が販売するきっぷや宿泊クーポンなどのセット商品です。相場感としては、1泊2日の新幹線の往復とホテル宿泊料金の合計が、新幹線の往復料金(定価)以下といったところ。しかも半年以上先の日程を予約できます。3泊4日のツアーでホテルは1泊だけという申し込みもできますから、帰省した日はホテルで1泊、翌朝から実家で2泊、という組み合わせも可能です。
注意点は、半年前に予約申し込みしたとしても、実際の指定券の手配は往路、復路とも乗車日の1か月前に行われること。予約の確定は復路の列車の乗車1か月前です(成立しない場合あり)。ただし、旅行会社は注文を取りまとめたとき、1列車あたり8人以上の予約があると団体割引として手配できるため、もっと早く確定する可能性があります。
【3】事前予約を使う(1か月と7日前)
新幹線や在来線特急など、JRの指定席特急券、普通列車の座席指定券などは、1か月前の10時から発売を開始します。これはJRの乗車券類予約・発券システム「マルス」に1か月後に発車する列車の指定席情報が登録されるタイミングです。そのため、鉄道ファンは1か月前の10時までにみどりの窓口に並び「マルス」の操作を依頼します。これを「10時打ち(を狙う)」といいます。
しかし、仕事や学校などの都合で、ちょうど良いタイミングで窓口に行けるとは限りません。その場合は、インターネット予約サービスの事前予約が便利です。たとえばJR東日本の「えきねっと」は、乗車1か月前の指定券発売日の、さらに1週間前から「事前受付」を実施しています。
JR各社のインターネット事前予約サービス
事前予約サービスを利用するためには会員登録およびクレジットカードなど決済手段の登録が必要です。JR各社のサービス内容は次の通り。
●JR北海道・JR東日本:「えきねっと」で1か月と7日前から「事前予約」可能。
●JR東海・JR西日本・JR四国:「e5489」で1か月と7日前から「事前予約」可能。
●JR九州:「JR九州インターネット列車予約サービス」(ネット予約)「e5489」で1か月と7日前から「事前予約」可能。
「えきねっと」は、全国のJRのほぼすべての列車を検索・予約可能。「e5489」は、JR九州・JR西日本・JR四国・JR東海と、JR東日本の関東地域の列車を検索・予約可能です。「ネット予約」は、JR九州管内と山陽・東海道新幹線に対応します。ただし、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の寝台や観光列車、イベント列車などは対象外です。
また、東海道・山陽新幹線のおトクなネット予約サービス「スマートEX」「エクスプレス予約」も、1か月と7日前から「事前予約」可能。ただし、年末年始の繁忙期は予約サイトにアクセスが集中するため、つながりにくくなるかもしれません。
「えきねっと」の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」の予約画面(2018年3月、乗りものニュース編集部撮影)。
また、原則としてきっぷの受け取りは、サービスを提供するJR各社のエリアだけです。「えきねっと」はJR北海道、JR東日本、JR西日本の北陸エリア。「e5489」はJR九州、JR西日本、JR東海、JR東日本関東エリアです。したがって、往復きっぷを手配した場合、出発駅で帰りのきっぷも受け取っておきましょう。
インターネットだけではなく大きな駅の窓口でも、混雑対策のため「事前予約」を実施する場合があります。ただし、これらの「事前予約」は受付のみです。実際の手配は1か月前に行われますから、人気が集中した列車は予約できない場合もあります。筆者(杉山淳一:鉄道ライター)は「えきねっと」の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」で何度か予約していますが、人気のある列車を狙うせいか、勝率は5割ほどです。
発売直後に買うか、キャンセル待ちを狙うか
【4】発売直後に買う(1か月前)
「事前予約」をしない場合は、前述したように、インターネット予約サイトまたは駅の窓口で1か月前の10時から購入できます。「みどりの券売機」は10時10分からと案内されていますから、予約サイトまたは窓口で「10時打ち」がオススメです。JRの予約・発券システムはどの駅も同じ条件なので、大きな駅で並ぶよりも小さな駅で最前列を狙ったほうが良いでしょう。
エクスプレス予約の「EXご利用票」。早得で東京~博多間が1万7000円(2018年3月、乗りものニュース編集部撮影)。
【5】キャンセル待ちを狙う(2日前)
キャンセル待ちのピークは乗車日の2日前です。これはキャンセル料が高くなる前に、指定席券を手放す人が多いからです。JRの指定席券は、乗車日の2日前までのキャンセル料が340円です。しかし、乗車前日からは料金の30%または最低340円になります。4000円の指定席特急券の30%は1200円ですから、かなり高くなりますね。団体予約の場合は総額が大きくなります。そこで、ギリギリまで日程などを調整しつつも、手数料が高くなる出発日の2日前にキャンセルする人が多いようです。
もっとも、それ以前にキャンセルする人もいますから、2日前に限らず、駅に立ち寄るたびに窓口でキャンセル待ちを狙っても良いと思われます。
団体割引、購入なら1人でできる
【6】キャンセル待ちを狙う(当日)
出発当日にキャンセルが出る場合もあります。「もう自由席に並ぼう。席がなくて立ちっぱなしでも仕方ない」と諦める前に、チャレンジする価値はあります。筆者は以前、東京発大阪行きの夜行急行「銀河」の寝台を、発車6時間前に獲得したことがあります。
このとき、復路の手配も忘れずに。往路と同様のタイミングで手配することをお勧めします。「帰りのきっぷは帰る日でいいや」と思っていると、満席になってしまうかもしれません。
【7】 9か月前から獲得する裏ワザ
最後に、JRの指定券を9か月前から獲得する方法を紹介します。それは、先ほど少し触れた「団体割引」を使うことです。実は、団体割引きっぷは個人でも購入可能です。ただし「8人以上、同一行程」という条件があります。なお、割引は乗車券のみに適用。年末年始など繁忙期は10%割引、それ以外の閑散期は15%割引になります。
団体割引乗車券は9か月前から14日前まで申し込み可能です。運賃(乗車券代)と指定席券などの料金は一括で支払います。8人といえば4人家族の2組分。兄弟でそれぞれの家族が帰省する場合など、どこかで待ち合わせて一緒に行く、という使い方が考えられます。大学のサークル旅行でしたら、8人は簡単にクリアできる人数でしょう。
「思い立ったらスグ行動」「発車時刻まで諦めない」で、皆さんの健闘を祈念します。
※一部修正しました(11月23日 19時45分)。
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