20年ぶりの復活にファン歓喜!? 新型「ホーネット」コスパ良すぎでしょ! 2025年の“台風の目”となるか?
- 乗りものニュース |
ホンダの名車「ホーネット」の名が付いたバイクが、2025年1月23日に販売を開始します。このモデル、ホーネットの愛称を継承しているだけでなく、そのコスパの良さにも注目です。大型ストファイブームの起爆剤になるのでしょうか。
ファン待望、18年ぶりの復活!
2024年の東京モーターサイクルショーで実車が公開され、発売が待たれていたホンダの大型二輪CB1000ホーネットが、2025年1月23日に発売されます。「ホーネット」とはスズメバチの英名で、日本では1996年から2007年まで発売されていました。その名を冠したバイクが、日本国内で久々に販売されることになります。
2025年1月23日に発売が始まるCB1000「ホーネット」。ヘッドライトはプロジェクタータイプの4灯式(画像:ホンダ)。
ストリートファイタースタイルのCB1000ホーネットは、スーパースポーツモデルCBR1000RRの直列4気筒エンジンをベースに最適化した排気量999ccの水冷エンジンを搭載しています。また、路面状況などに合わせて選べる3つの走行モードにトルクコントロール、カラー液晶メーターにスマートフォン連携などといった最新装備も備わります。
通常仕様と特別仕様のSPモデルが用意され、SPはマフラーに可変排気バルブを採用し、出力が強化されているのが特徴です。またクラッチ操作不要のクイックシフター(通常モデルはオプション)も装備し、足まわりはオーリンズ製のリアサスペンションと、ブレンボ製のフロントキャリパーを採用しています。
価格は、通常モデルは134万2000円(税込み、諸費用別)、SPモデルは158万4000円(同)となっています。前モデルのCB1000Rの価格167万900円(同)と比べて30万円以上も安く、思い切った価格設定に驚いた人も多いのではないでしょうか。
他社競合モデルとしては、ヤマハのMT-10(192万5000円、SPは218万9000円)、スズキのGSX-S1000(150万7000円)、カワサキのZ900(127万6000円)などが挙げられます。これらモデルと比べてみても、CB1000ホーネットはお得感があるのではないでしょうか(表示価格は全て税込)。
なお、カラーバリエーションは、通常モデルとSPそれぞれ1色のみです。それが低価格の理由のように思えますが、前モデルのCB1000Rも、仕様別の2色展開でした。
2025年は「ホーネット」が話題をさらうか?
ホーネットシリーズの初代モデルは、1996年発売の水冷直列4気筒250ccモデルで、チェーンのかわりにギア連結で駆動する「カムギアトレイン」を採用していたのが特徴です。
2024年東京モーターショーで発表されたCB1000「ホーネット」(石津祐介撮影)。
その後、600ccモデルや900ccモデルが発売され、2007年にいったん生産終了となりましたが、250ccモデルは中古市場では絶版車として、いまだ人気を博しています。
なお、2007年にはCB900Fホーネットの後継として新モデルのCB1000Rが海外で発売されましたが、ホーネットの名は付かず、当初は日本未発売でした。2017年のフルモデルチェンジ後、には日本でも販売されました。
ヨーロッパでは2023年にCB750ホーネットが発売され話題となり、日本での発売も期待されましたが、発売されたのは同系統のエンジンを搭載したミドルアドベンチャーの「XL750トランザルプ」のみで、CB750ホーネットは日本で発売されませんでした。その後、EICMA2024(ミラノショー)で2025年モデルが発表された際に、日本市場にも2025年に導入されることがアナウンスされました。これで1000と750の2種類のホーネットがラインナップされる事になります。
大型ネイキッドは昨今、カワサキ製のZ900RSに代表されるようなネオクラシック、いわゆる「ネオクラ」がブームでした。しかし、ホーネットの名を冠したバイクが久々に復活したことから、注目しているライダーも多いでしょう。
ネオクラとともに、最近の二輪市場ではストリートファイター、いわゆる「ストファイ」と呼ばれるデザインのモデルが各社から発売されるようになっています。
ストリートファイターは、レーサーレプリカモデルのカウルを外して、セパレートハンドルからバーハンドルに変更したスタイルで、独創的なデザインのヘッドライトを装備しており、ヨーロッパでは人気のジャンルの一つです。
ヤマハやスズキ、カワサキなど国内二輪メーカーは、大型ネイキッドのストファイモデルをリリースしていましたが、ホンダはラインナップにありませんでした。
CB1000ホーネットは、そんなホンダがようやく発売する本格的なストファイといえるでしょう。これによって国内バイクメーカーの大型ストファイモデルのラインナップが揃ったことになります。
2025年はCB1000ホーネットがストファイブームを牽引するのか、動向に要注目です。
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