渋谷駅前の「さくら坂」なぜ“廃道”に? じつは「延伸するはず」だったシンボルロード 全長約5kmの計画
- 乗りものニュース |

渋谷桜丘の象徴の坂道「その先」までつながるはずだった
渋谷駅から国道246号をはさんで南西側に位置する桜丘町、その象徴ともいえる桜並木の坂道「さくら坂」が、再開発に伴い廃道となります。道路を廃止したうえで、周辺区画とともにまるごと再開発して、高さ180mのビルを建てる計画です。この再開発プロジェクトは「ネクスト渋谷桜丘」の名称で2026年10月に都市計画素案が公表され、11月9日まで意見募集が行われています。
廃道になる渋谷桜丘の「さくら坂」(乗りものニュース編集部撮影)
いまも普通に利用されている道路が「廃道」になること自体が珍しいうえに、欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」のMVロケ地として聖地的な場所でもあります。その背景には、この道の延伸計画の廃止が関係しています。
この坂道は東京都の都市計画道路「補助50号線」の一部です。渋谷駅前から南西へ、山手通り、環七通りを経て目黒区東が丘の自由通りに至る幅員15m、約5kmの路線として戦後に計画されました。
さくら坂の区間は概成していますが、坂を上りきったところで道が細り、すぐに途切れます。その先は住宅街の”未整備区間”で、代官山の「旧山手通り」の下をくぐる西郷山公園脇のアンダーパスにつながる計画でした。
そこからは目黒区となり、「野沢通り」「龍雲寺通り」の名称で概成した道が環七通りへ延びていきます。東急バスの「野沢龍雲寺」行きなどが通るバス通りです。環七通りから自由通りの間は大部分が未整備区間です。
長年未着手のままの補助50号線の未整備区間は、東京都が10年ごとに策定している都市計画道路の整備方針の2026年度から始まる第5次計画において、必要性を検証した結果「廃止」の方針が打ち出されました。
このためネクスト渋谷桜丘の都市計画策定と並行して、渋谷区、目黒区ともに補助50号線の一部区間について都市計画の廃止手続きを進めています。
ネクスト渋谷桜丘については、2018年に再開発準備組合が設立され検討が進められるなか、補助50号線を整備せずとも、敷地の共同化や高度利用といった「地区計画に掲げる土地利用の方針を実現できる」とされていました。現在のスケジュールでは2030年度着工、2036年度竣工の予定です。
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