【漫画】20代前半で「子宮全摘」を宣告された女性 子宮頸がんへの偏見に悩み…あえてつらい経験を描いたワケ<作者インタビュー>
- オトナンサー |
子宮頸がんの闘病経験を描いた漫画「20代前半で子宮全摘宣告されました」が、Instagramで多くのいいねを集め話題となっています。
大学生のとき、軽度の「子宮頸部異形成」と診断を受けた女性。「検診を受けていれば心配ない」と言われ、定期的に病院に通っていました。それなのに、医師から告げられたのは…。読者からは「つらい経験を漫画にしてくれてありがとう」などの声が上がっています。
漫画「20代前半で子宮全摘宣告されました」は現在も連載中で、この記事では1話から9話までをご紹介しています。続きはInstagramのアカウントで読むことができます。
同じ思いをしてほしくない
このマンガを描いたのは、ブロガーの「みわ柴ちゃん」さんです。Instagramとブログでエッセイマンガなどを発表しています。みわ柴ちゃんさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
みわ柴ちゃんさん「2020年ごろからです。それまでは漫画を描いたことはありませんでした。Instagramを始めたのも同じ時期です。それまでInstagramはやっていませんでしたが、知人から『漫画を投稿している人もいる』と聞いて、私も始めてみました。
当時は術後で、休職もしていて、社会とのつながりがありませんでした。体も以前と変わり、社会から見放された気がして落ち込むことも…。でもInstagramで漫画投稿を始めたところ、たくさんの人に読んでいただけて、また社会とのつながりを持てたような気がして、前向きになれました」
Q.つらい経験を漫画にした理由を教えてください。
みわ柴ちゃんさん「入院していたとき、同じ部屋の患者さんに『今のこの経験も、いつか漫画にしてほしい』といわれたのがキッカケです。いずれ描こうと心に決めてはいたのですが、つらかった経験なだけに他人に話せるようになるまでは時間がかかりました。でも、同じ思いを誰にもしてほしくないという気持ちはずっと心にあったので、思い切って発表しようと決めました」
Q.定期的に検診を受けていたそうですが、どのような思いで病院に行っていましたか。
みわ柴ちゃんさん「正直、嫌でした。もう行かなくてもいいのではないかと思ったこともありました。でも、検診の時期になると母が行くように毎回強く言ってきたので、当時は仕方なく行っていた部分もありましたね」
Q.作品にも描かれていたように、子宮頸がんには偏見も多くあります。誤ったイメージを持っている人に、伝えたいことはありますか。
みわ柴ちゃんさん「誰でも持っているウイルスだということを、ちゃんと知ってほしいです。『誰でも、自分にもそうなる可能性がある』ということを分かってほしいと思います」
Q.この作品は現在も連載中ですが、完結予定はいつごろですか。
みわ柴ちゃんさん「大体150話くらいで、2025年中には描き終えられたら、と思ってはいます。恋人のユウくんとの結末も描いていくつもりなので、恋愛マンガとしてもお楽しみいただけたらと思います」
Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
みわ柴ちゃんさん「『子宮頸がんの検診はハードルが高い』という言葉を頂きました。でも反対に、『この作品を読んで、初めて検診へ行った』というコメントが何より多かったです! 少しでも誰かの背中を押せているのなら、この経験を漫画にして良かったと思いました。この漫画が検診に行くきっかけになったなら、私もうれしいです」
Q.今後取り組んでいきたいテーマはありますか。
みわ柴ちゃんさん「ダメ男さんをテーマに、笑えるラブコメディをまた描きたいな、と思っています」
オトナンサー編集部
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