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車内の見晴らしサイコー!! もはや“動く部屋”な新型EVバン日本上陸 大きすぎないサイズ感も◎

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新世代のEVバン「PV5」を公道でテスト

 韓国で昨年2025年に発売されたBEV(バッテリー式電気自動車)のキア「PV5」。すでに欧州をはじめ50カ国以上で販売され、グローバルで販売台数は3万台を突破しています。日本市場にも2026年5月に上陸し、東京・田無を皮切りに販売拠点も増えつつあります。

Large figure1 gallery1韓国のキアが日本へ投入した新型EVの「PV5」

 筆者(まるも亜希子:カーライフ・ジャーナリスト)は6月に韓国へと赴き、現地のクローズドコースで試乗を行いましたが、今回ようやく、日本の一般道で試乗することができましたので、改めてその実力を検証していきます。

 PV5は、専用のEVプラットフォーム「E-GMP.S」をベースに、まるでブロックのように多様なボディタイプを組み合わせることを可能とした、「PBV(プラットフォーム・ビヨンド・ビークル)」という新発想の設計が特徴のモビリティです。

 モデルのバリエーションは、商用バンとしてビジネスユースを想定している2人乗りの「カーゴ」と、乗用を想定した後席がある5人乗りの「パッセンジャー」の2種を用意。全長4695mm、全幅1895mmと大きすぎないサイズ感もよく、日本の道路でも十分な取り回し性能を持っていると言えます。

 また、駆動用バッテリーは71.2kWhの「ロングレンジ」と、51.5kWhの「スタンダード」を設定。WLTCモードでの航続距離は、パッセンジャーのロングレンジで521km(カーゴは528km)、スタンダードが377km(同379km)となっています。

 今回の試乗の舞台は、これまで数々の新型車を走らせてきた箱根のコースです。まずはPV5カーゴからテストします。本モデルは、運転席と助手席の後ろが完全に仕切られており、後部はスクエアで広大な荷物スペースになっています。

 この荷物スペースの床下には、高密度で薄型の駆動用バッテリー「CTP(セル・トゥ・パック)」が搭載されており、低床化・低重心化にも大きく寄与しています。このため、空荷のまま走り出しても、ボディ後方までしっかりとした接地感があり、安心してハンドルを握れます。また、走りの滑らかさや静かさは、乗用BEVと比べても遜色ないレベルだと感じました。

 一方、カーブなどではもう少しタイヤの剛性が欲しいと思う場面もあったのですが、試乗後にキアのスタッフに話を聞いたところ、カーゴとパッセンジャーでは装着しているショックアブソーバーが異なることや、カーゴのほうがケース剛性を重視したタイヤを履いている(装着ブランドはともにネクセン)ことが判明。もしかすると、荷物を満載して走行する場合を優先したセッティングなのかもしれません。

「パッセンジャー」は見晴らし抜群!

 続いて、5人乗りの乗用向けモデルのPV5パッセンジャーに試乗します。前席は座面位置が高く、前方視界が極めて良好なのが魅力です。国産のミニバンでも、これほど見晴らしの良いモデルはなかなかありません。運転席からは芦ノ湖や富士山を一望できるうえに、交差点などでの安全確認のしやすさも抜群でとても感心しました。

Large figure2 gallery2車中泊やキャンプを楽しむ人向けのカスタム車も展示

 また後席に乗ってみると、こちらは座面位置が前席より低く、乗り降りがしやすいのに加えて、包まれ感もあるため、ホッとくつろげる空間になっています。横にスライドする窓の開閉が手動であることや、センターアームレストがあればより使い勝手が良いことなど、小さな要望はありますが、足元スペースも十分に広く、前席の背もたれの下にはフットレストも付いており便利です。何より、5人乗車時でも広大なラゲッジスペースが確保されており、やはりアウトドアレジャーを楽しむ人々にとっては、実に頼もしい相棒になりそうだと感じました。

キャンパー向けカスタムモデルも魅力的

 さらに今回もうひとつ興味深かったのは、PV5カーゴ/パッセンジャーをベースに、車中泊を楽しむユーザーやキャンパー向けにカスタムした4台の展示車が置かれていたことです。

 これらのカスタムモデルは、木目のテーブルやクッションを置いたソファ、ゆったりとしたベッドなどで素敵な生活空間を演出した車両や、電子レンジやホットプレートといった電気製品を効率よく収納できる棚を備えた車両など、どれも魅力的でした。

 キアのスタッフによると、PV5は従来のキャンピングカーに必須だった、サブバッテリーの増設や複雑な電装カスタムなどを行う必要がないため、こうした方向性のカスタムと相性がよいのだとか。このほか、ルーフに電動のポップアップテントを装備した車両もあり、荷室部分のスイッチひとつで、照明やテントの開閉が可能な便利さは、大容量バッテリーを搭載しているPV5ならではだと感じました。

 現在、PV5は輸送や送迎、医療や地域交通の活性化といった社会課題が山積する分野での活用が期待されていますが、このクラスにはEVバンがほかにないことを考えると、筆者としては、アウトドアが好きな人たちにも注目してほしい1台です。

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