分かる、分かるぞ~外国人さん…大阪の無料「渡し船」が爆裂エモすぎる! 交通機関としても有能
- 乗りものニュース |

「ユニバのウラ」から乗る渡船
大阪環状線からユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のあるユニバーサルシティ方面へ向かうのが「JRゆめ咲線(桜島線)」。大阪の中心を貫いて万博会場のあった夢洲に通じるのが「大阪メトロ中央線」。ともにベイエリアへ伸びる路線ですが、安治川の河口で隔てられています。先の万博アクセスでも、ゆめ咲線側(桜島駅)から夢洲へはシャトルバス連絡でしたが、実はこの河口を「無料」で渡れる交通機関が存在します。
天保山渡船の天保山側(筆者撮影)
それが大阪市の運航する「天保山渡船」です。じつは近年、この小さな渡し船が外国人客にウケているらしいのです。
朝のゆめ咲線に乗ってみます。USJの開園前で車内は満員。案の定、ユニバーサルシティ駅でどっと下車しましたが、終点の桜島駅まで乗る人もまだ多いです。
桜島駅で降りると、頭上に巨大な阪神高速の天保山大橋がそびえ立っています。改札を出た人々は列をなしてゾロゾロ歩き始めました。まさか全員渡し船へ……? と思いきや、駅横の塀に吸い込まれていきました。USJの従業員用出入口らしく、塀の向こうからはパークのテスト放送も聞こえてきました。
街を歩くのは自分一人になりました。目指すは天保山大橋の向こう側。北に回り込んで10分ほど歩くと高い防潮堤が現れ、「天保山渡船場」と書かれた通路を上ると、防潮堤の向こうに小さな待合所がありました。
先客は30代後半くらいの欧米系男性が一人。出航が近づくと地元のおばちゃんや若い男性もやってきました。
小さな船が近づいてきた! その時の外国人の表情が忘れられない
やがて対岸の巨大な橋脚の影から、小さな船が近づいてきます。圧倒的な構造物とミニマムな船のギャップは、大人なら誰でも萌える光景に違いありません。ふと横を見ると、欧米系男性が興奮気味に写真を撮っていましたが、「スゴい!」というより「うわ、最高にエモい光景に出会えた」と言いたげな感無量の表情でした。分かる、分かるぞ……。
桜島側の渡船場(筆者撮影)
到着した船からは、ママチャリを押したラフな服装の外国人がぞろぞろ降りてきました。どうやら宿のレンタサイクルのようです。入れ替わりで乗り込みます。椅子が一切なく自転車ごと乗れる船内は無骨そのもの。約2分の船旅ですが、かなり満足感がありました。
明治時代から続くこの渡船は、実用性も高いです。USJと対岸の海遊館をハシゴしたい時や、中央線沿線からUSJ方面へ向かう裏ルートとしても使えるでしょう。
後で調べると、対岸の大阪港駅から天保山周辺には外国人向けのゲストハウスや宿が多く集まっていました。欧米からの旅行者は、有名な観光地以上にこうした「現地の人々の日常」を感じる風景を好む傾向があると聞きます。なるほど、日常と非日常が交差するこの渡船が“発見”されるのも納得でした。
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