通行止めから約5年、迂回4kmがゼロに! 豪雨で傾いた橋“まさかの新形式”で復活へ 地元住民待望の交通路
- 乗りものニュース |

川島大橋が再開通するまであと少し!
岐阜県各務原市には、現在復旧作業中の橋があります。それが川島大橋です。こちらは2021年5月の豪雨によって、P4橋脚が傾斜する被害が発生。復旧作業が行われていました。今回は復旧作業中の川島大橋の現状と、近くに作られた歩行者用仮橋を見に、現地へ行ってみました。
2022年3月、旧川島大橋を撤去しているところ(画像:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所)
川島大橋が竣工したのは1962(昭和37)年8月のころ。東海地方を流れる一級河川・木曽川に架かる橋として建設されました。橋の長さは343.5m。三角形の骨組みを組み合わせたトラス方式を採用しています。
その後、令和に至るまで地元住民の交通を支えてきましたが、前述したように2021年5月の豪雨によって、川中にあるP4橋脚が破損しました。この破損は橋全体に大きなダメージを与えるもので、具体的には木曽川上流側に約39cm傾斜したうえ、下側にも23cm沈下。上部構造に歪みが生じるなど、見て分かる程の被害となりました。
このため、同年5月28日から川島大橋は通行止めになります。その後、9月3日から早期復旧に向けて、国による災害復旧事業がスタート。そこから約5年をかけ、橋の復旧に向け工事が行われています。
近くにある公園「オアシスパーク」の駐車場にクルマを止め、住宅街を抜けて木曽川の土手に上がると、早速川島大橋が見えてきました。
新しい川島大橋はトラス橋の形状から新たな2連アーチの形状へと変わっています。また、河川内の橋脚はこれまでの複数本構造から1本へ再設計となるなど、かなり大きな変化が起きています。まだ作業中ではありますが、全体の形状はほとんどできあがっている様子です。300m超えの橋なだけに、その存在感は抜群です。完成した際にはぜひ行って渡ってみたいと感じました。
そして、その下流約300mにあるのが歩行者用のトラス仮橋です。こちらは各務原市の川島笠田町と川島松原町のアクセスのために作られました。
子供たちの学習機会を繋ぐ橋
利用するのは、主に川島笠田町の子どもたちです。もともと、川島大橋から南東約1kmの位置には各務原市立川島中学校があり、川島大橋も通学路に指定されていました。川島大橋が傾き、通行止めになったことで、通学には約4kmの迂回が必要となったそうです。その後は市による通学バスなどでの送迎が行われていました。
再建中の川島大橋(鈴木伊玖馬撮影)
この仮橋はそういった学生の通学を助けるために用意されています。これにより、迂回距離が半分以下となり、通学の時間短縮に一役買っています。筆者が仮橋を渡った日も生徒・学生らが自転車で頻繁に行き来しており、地元住民にとってなくてはならない「道」であることを実感できました。
仮橋ではありますがよく整備もされていて、一見すると普通の橋のように見えます。ですが、橋の横にある鉄骨には「国土交通省」「応急組立橋」のパネルがしっかりと貼ってありました。また、ここから見た木曽川は非常に美しく感じました。
周辺住民以外はあまり利用しないだろうこの仮橋。しかし、再建中の川島大橋を見るには絶好のロケーションになります。それでも川島大橋が復旧してしまったら、おそらく無くなるだろうこの仮橋。橋が好きなら、今のうちに訪れてみるのがおすすめの期間限定スポットです。
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