場末のターミナル「JR松山駅」が大化け!? 路面電車が駅直結 整備方針で「四国新幹線」も念頭か
- 乗りものニュース |
整備方針が正式策定です。
整備方針が正式策定
JR松山駅(画像:写真AC)。
国土交通省 四国地方整備局は11月17日(金)、高架化が進むJR松山駅について、「松山駅周辺交通拠点に関する整備方針」を策定したと発表しました。
JR松山駅は、松山駅の中心市街地から西に外れた”郊外”に位置しています。鉄道黎明期から、鉄道のターミナルというものは市街地を避けて土地にゆとりのある場所へ設けられる傾向にあり、その特徴が松山にもあります。
郊外にあった松山駅も市街化が進み、踏切渋滞や地域分断など、平面駅としてのデメリットが顕在化してきました。そこで2009年から高架化事業が進められてきました。駅の高架化は大詰めを迎えています。
ところで、先述の経緯からJR松山駅周辺エリアはどうしても「JRに乗るための場所」というパッとしない存在でした。それを「各種の交通拠点」と位置付けるのが、今回の整備方針です。
まず、松山駅西側の留置線跡の敷地が再整備され、何もなかった「松山駅西口」に新ロータリー含む駅前施設が生まれます。この西口とスペースを分担し、東側には新たなバスターミナルが設置され、バス受け入れ態勢を拡充します。西口は郊外地、特に松山空港や松山観光港などの連絡を強化するとしています。
旧態依然としていた松山駅前ロータリーはタクシーとバス、荷さばき車両や送迎などで混雑が発生していたため、空間再配置で解決を図ります。
目玉は、伊予鉄の路面電車を、駅前の中央分離帯から延伸させてJR駅へ直結させるものです。いったん地下道を通り徒歩移動が面倒だったのが解消され、JR~中心市街地の利便性が向上します。
さらに同方針では、「将来のモビリティに関する様々な可能性に対応できる柔軟性のある交通結節点整備を図ります」としていますが、その中には検討が進められている「四国新幹線」も明記されています。
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