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ここまで凝りまくって「1日限り」で終了!? 前代未聞「車内まるでジャングル」な電車が世田谷を走行 これぞ「本物のグリーン車」と知事

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  • 乗りものニュース
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東急電鉄世田谷線で、車内をまるでジャングルのように植物で装飾した電車が1日限定で走行。東京都の小池百合子知事が「本物のグリーン車」とご満悦だった車内は、大都会を駆けていることを忘れさせる“走る公園”に仕上がっていました。

開通100周年記念で電車を「緑化」

 東急電鉄は2025年11月9日、ことし開通100年を迎えた路面電車(軌道線)の世田谷線で、車内をまるでジャングルのように植物で装飾した電車を「1日限定」で運行しました。

Large figure1 gallery17「のるるんグリーンパーク」として運行された東急電鉄世田谷線300系。上町車庫で(大塚圭一郎撮影)

 緑を「勝負カラー」とし、緑のある街づくりを進めている東京都の小池百合子知事も視察して「まさにこれが本物のグリーン車」とご満悦でした。緑化された車内は大都会を走っていることを忘れさせるような自然の装いで、装飾に携わった関係者に直撃すると、その日限りではもったいないと感じる工夫が凝らされていました。

 三軒茶屋―下高井戸間5kmを結ぶ世田谷線は、1925年1月18日に三軒茶屋―世田谷間、同年5月1日に残る世田谷―下高井戸間が開業しました。線路幅は1372mmで、全線が複線です。現在走っている電車は2車体が連接構造の300系で、外観がアップルグリーンの編成の車内を緑化しました。世田谷線の開通100年を記念するとともに、東京都の緑がある街づくりを進めるプロジェクト「東京グリーンビズ」と連携して実施されました。

 緑化した編成は「のるるんグリーンパーク」と名付けられて三軒茶屋―下高井戸間を3往復し、応募者の中から抽選に当たった未就学児から中学生までの子どもと保護者45組90人が乗り込みました。「のるるん」は東急電鉄の公式キャラクターの名前で、「街を走る公園」をイメージしたことから命名された「グリーンパーク」と組み合わせています。

 運行前には上町(かみまち)車庫で記念セレモニーが開催され、小池氏、東急電鉄の親会社である東急の野本弘文会長、世田谷線開通100周年記念事業実行委員会の飯島祥夫委員長(三軒茶屋銀座商店街理事長)によるスピーチとテープカットがありました。

 小池氏は「気候変動がますます深刻化しており、これまでの想定を超える影響が生じている」と問題視し、「自然と調和した持続可能な都市づくりが一層重要になってきている中で、(東京都は)100年先を見据えた『東京グリーンビズ』を展開しており、都民や企業の皆様とともに緑を守る、育てる、生かす、この取り組みを進めている」と説明。「のるるんグリーンパーク」では「参加される子どもさんたち、鉄道大好きな鉄ちゃんたちとお父さん、お母さんも一緒に楽しみながら緑に触れていただき、緑の大切さを感じてもらうことで、豊かな緑を未来へと継承するきっかけとなればと思っています」と意気込みました。

 野本氏は「この体験を通してお子様たちが環境に興味を持ち、未来の豊かな環境とそれぞれの皆様が将来への夢を抱き、高めていただきたい」と強調。飯島氏は「このような素晴らしい機会を通じて地域交通と環境施策が手を取り合い、より豊かな街づくり、都市づくりにつながることを願っております」と期待を込めました。

なるほど、「1日限定」のワケだ…

 筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)が「のるるんグリーンパーク」の車内に足を踏み入れると、床には人工芝が敷かれ、壁面の上部をはうように人工観葉植物(フェイクグリーン)が連なっています。一方、客室の扉の横に飾った植木鉢には本物の植物も飾られており、手が込んでいるのは一目瞭然です。

Large figure2 gallery18「のるるんグリーンパーク」の車内を見学する東京都の小池百合子知事。左は東急の野本会長(大塚圭一郎撮影)

 どのような方が装飾したのかが気になっていると、車内に“仕掛け人”がいらっしゃったのでお話をうかがいました。グリーンディスプレイの企画・施工を手がける野沢園(世田谷区)のデザイナー、安達恒二さんです。

 電車内を緑化するのは初めてだったという安達さんは「東京都に自生している植物を使ってほしいというお客様の要望に沿い、都内で自生している10種類ほどの本物の植物を中心に飾り付けました」と明かしました。植木鉢はアオキやヤツデなどで装飾し、天井の下にある手すりにくくりつけた人工のコケ玉にはベニシダやリュウノヒゲを取り付けました。

「前日に装飾した」という安達さんに特に注意を払った点を尋ねると、「お客さんの動線の邪魔にならないように、極力上の方で装飾するように心がけました」と説明。また、動く電車内の装飾は、「揺れることもあるため安全面に気をつけ、あんまりフラフラする物とか、ちょっとつかむと簡単に抜けてしまうような物は避けました」とし、「これもしっかりと取り付けています」と人工のコケ玉の付け根を指さしました。確かに外れないようにしっかりと固定されていました。

 安達さんは「本当はもっとジャングルのようにしたかったのですが」と笑いましたが、そのような細心の注意を払ったからこそ参加した子どもたちも安心して乗車できました。

 参加した女児は「自然な感じで、きれいな電車だと思いました」と評価。「普段も世田谷線に乗っている」という世田谷区在住の小学1年生の男児も「自然できれいな感じがいい」と話すなど、評価は上々でした。

「1日限定」なのは惜しいほどの見事な“走る公園”でしたが、「植物の水やりが難しい」(関係者)ため運行はこの日限り。ただ、野本氏は「緑が大事だという子どもの時の思い出は、大人になってからも残る」と訴え、記憶に強く刻んだ子どもたちの未来に期待を寄せました。

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