どうせ読むならポイント貯めない?

「温泉」の入浴前、体&髪を洗った方がいいの? 上手な入り方&注意点とは 専門家が解説

9,254 YOU
  • オトナンサー
  • |
温泉の上手な入り方とは?
温泉の上手な入り方とは?

 ゴールデンウイーク(GW)中に温泉旅行に行く予定がある人は多いと思います。温泉に行ったときに体や頭を洗ってから温泉に入るべきなのか、迷った経験はありませんか。温泉に行ったときはどのような方法で入浴するのがよいのでしょうか。入浴時の注意点も含め、温泉ソムリエの根岸花さんが解説します。

空腹のまま入浴するのはNG

 温泉に入る際は、次の4点を必ず徹底してください。

(1)食後にすぐに入浴しない
食後すぐに入浴すると消化不良を起こし、胃腸の調子が悪くなる恐れがあります。食後に入浴する場合は、最低でも1時間ほど休んでからにしてください。

(2)飲酒後に入浴しない
お酒を飲んだ後に入浴すると血圧が変動し、脳卒中や心臓発作などを引き起こす恐れがあるといわれています。飲酒後の入浴は絶対にやめてください。また、入浴直後は体から水分が失われており、お酒を飲むと脱水症状になる可能性があります。入浴後にお酒を飲む場合は少し時間を空けてからにしましょう。

(3)空腹のまま入らない
空腹の状態で温泉に入浴すると、貧血や低血糖の恐れがあります。実は入浴による消費カロリー量は大きく、例えば10分間入浴すると、ウオーキング10分間分のカロリー、ランニング10分間分のカロリーを消費します。

そこで、入浴前に適度なカロリーを補給しましょう。まんじゅうのような糖分が含まれた食べ物を摂取すると入浴時の低血糖を予防できます。軽食後、15分ほど休んでから入浴に行くのがよいです。

(4)入浴前後は必ず水分を補給する
入浴時は体から水分が失われるため、入浴の前後に必ずグラス1杯分の水を摂取してください。

私は入浴前、グラス1杯分の水のほかに緑茶を飲むのをお勧めします。なぜなら、緑茶には抗酸化作用を持つ「カテキン」が含まれており、入浴前に飲むことで美肌効果が期待できるからです。緑茶を飲んでから30分後に入浴すると、カテキンの吸収力が7倍に向上するといわれています。このほか、緑茶を飲むと血液の流れが良くなり、血がサラサラになります。

体を洗う前に入浴するのがお勧め

 人によって好みがあるとは思いますが、温泉は次の手順で入浴するのがお勧めです。

(1)まず掛け湯をする
(2)温泉に3~5分つかる
(3)温泉から上がり、浴場内の椅子やシャワーの前などで少し休憩後、体を洗う
(4)温泉につかる
(5)休憩後、髪を洗う
(6)温泉につかる。この後、休憩と入浴を交互に繰り返す
(7)更衣室に行く前に上がり湯をする
(8)更衣室で体をよく拭く。必要に応じて保湿クリームで体を保湿する

(1)まず掛け湯をする
入浴前は「掛け湯」を行い、体に付いた汚れを落とすのがマナーです。また掛け湯は、温泉の泉質や温度に体を慣れさせる上でも重要です。たいていの温泉旅館には掛け湯のコーナーが設けられています。

掛け湯をする際は、足先のように心臓から離れた部位から順番にお湯を掛け、最後に頭や背中に掛けましょう。その際、周囲の人にお湯がかからないよう、しゃがんだ状態で行うのがよいです。掛け湯のコーナーが設けられていない場合はシャワーで体を洗い流しましょう。

(2)温泉に3~5分つかる
温泉の泉質によって異なりますが、多くの温泉の温度は34~42度であり、温泉旅館の場合、「40度」「42度」といった形で、異なる温度の温泉が複数設けられているのが一般的です。温度は浴場内の看板や温度計などで表示されているので、確認しましょう。

掛け湯をしたら、まずは温度が低い温泉から入るようにしてください。最初から42度を超えるお湯に入ると、体に負担がかかるためお勧めしません。また、内風呂と露天風呂が両方ある場合、寒暖差による体への負担を考慮し、まずは内風呂から入りましょう。

入浴時は体への負荷を最小限に抑えるため、いきなり全身浴をするのではなく、足→半身浴→全身浴の順番で入ってください。

5分以上入浴すると湯あたりの原因となります。入浴時間の目安は37~39度の温泉であれば5分、40~42度の温泉であれば3分です。風呂から上がる際に一気に立ち上がると体に負荷がかかります。半身浴、足湯を経てゆっくり立ち上がるのがポイントです。

(3)温泉から上がり、浴場内の椅子やシャワーの前などで少し休憩後、体を洗う
入浴したら少し休憩し、体を洗いましょう。掛け湯をした後、髪と体を洗ってから初めて温泉に入る人もいるとは思いますが、その方法は気温が高い夏を除き、お勧めしません。なぜなら、髪や体を洗っただけでは体がそれほど温まっておらず、その状態でいきなり温泉に入るとヒートショックになる可能性があるからです。

特に露天風呂がある温泉旅館の場合、どうしても外気が浴場に入ってきますし、室内の浴場から露天風呂への移動時に体が冷えてしまいます。浴場に入って掛け湯をしたら、3~5分ほど温泉につかり、その後で体を洗った方が寒さを感じにくくなるでしょう。

 体を洗ったら「温泉につかる」→「休憩後、髪を洗う」→「温泉につかる」の順番で進めるとよいです。私は、入浴と休憩を交互に行う「分割湯」をお勧めしていて、温泉から違う温泉に入るまでの休憩のタイミングで体や髪を洗うことが体にも優しく、効率的であると考えています。

ボディーソープを使わない方がよい場合も

 なお、浴場で体を洗うときの注意点ですが、「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」「アルカリ性単純温泉」という泉質の温泉は、基本的に肌の表面を溶かす乳化作用により、肌がツルツルになり、美白になるとされています。こうした泉質の温泉は「美人の湯」「美肌の湯」などといわれています。

 そのため、これらの温泉に入った後、ボディーソープで体を洗うと、肌の角質を落とし過ぎてしまうため、乾燥の原因となります。できるだけボディーソープではなく、固形せっけんで体を洗うのが理想です。

 特に「美人の湯」といわれる炭酸水素塩泉はクレンジング効果が高いため、入浴時は潤っても、入浴後に乾燥しやすいです。そのため、入浴後は保湿剤を使う必要があります。一方、塩化物が含まれている「塩化物泉」は保湿の作用があります。浴場内に美人の湯や美肌の湯があれば、これらの温泉に入った後に入浴するのがお勧めです。

 入浴後、更衣室に移動する前にシャワーで体を洗い流してもよいのですが、美肌の湯の成分のほか、保温効果がある塩化物のような温泉成分はできるだけ体に残したいところです。

 そこで、私が勧めるのは新鮮なお湯で「上がり湯」をすることです。可能であれば、温泉の「湯口」から出ている、鮮度がきれいなお湯を風呂おけにくんでおき、そのお湯で体を流しましょう。

 また、お湯が入ったおけの中にタオルを入れておくのもお勧めです。更衣室でそのタオルで体を拭けば、温泉成分を残すことができます。もちろん、タオルをそのまま使うと床がぬれるため、浴場でしっかりしぼってから使いましょう。

 一方、酸性泉や硫黄泉など、肌への刺激が強い泉質の温泉から上がる際はシャワーで流すことを勧めます。これらの泉質の温泉成分が肌に残っていると、かぶれの原因になるからです。

 入浴時は血液がドロドロの状態になるため、入浴後、着替えたら必ず水分を摂取しましょう。水を飲まないと血管の中で詰まる原因になります。

朝風呂の事故に要注意

 なお、温泉旅館に行ったときに「食前に入浴」「食後に再度、入浴」といった形で1日に複数回、温泉に入る人は多いと思います。基本的に温泉は「1日3回」までなら入っても問題ないでしょう。

 温泉旅館の宿泊時、朝に温泉に入りたいと思ったことはありませんか。起床直後は体内の水分が不足しており、体温も低いため、特に秋から冬にかけてヒートショックに注意が必要です。

 例えば冬の朝、いきなり熱い温泉に入ると血圧が急上昇し、血管が詰まったり、破れたりすることがあり、その場合、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などを発症する可能性があります。先述のように、温泉に入るときは掛け湯をし、ぬるめの温泉から入るのを徹底してください。

 実際に、入浴中の死亡者数は交通事故の死亡者数より多いとされています。温泉は体に良い影響を及ぼす一方、入浴方法を間違えると死に至る危険もあります。地域によっては、春でも朝晩は気温が低い日もあるので、温泉に入る際はヒートショックに気を付けてくださいね。

オトナンサー編集部

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ
PeXポイントで賞品を当てよう!

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!