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「マウスウォッシュ」使い過ぎると“虫歯”に? 歯科医師が説くまさかのリスク&適切な使用回数とは

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「マウスウォッシュ」(洗口液)を使い過ぎると“虫歯”に?(画像はイメージ)
「マウスウォッシュ」(洗口液)を使い過ぎると“虫歯”に?(画像はイメージ)

「マウスウォッシュ」(洗口液)を使い過ぎると“虫歯”に?(画像はイメージ)「マウスウォッシュ」(洗口液)を使い過ぎると“虫歯”に?(画像はイメージ)

 歯を磨いた後に、市販のマウスウォッシュ(洗口液)を使う人は多いと思います。口臭や歯周病などに役立つといわれています。ところで、1日に何回もマウスウォッシュを使った場合、口内環境にどのような影響を与える可能性があるのでしょうか。医療法人社団D&J ひらの歯科医院(新潟市西区)理事長で歯科医師の平野大輔さんが解説します。

マウスウォッシュは歯周病のリスクを下げる

 市販のマウスウォッシュを使うと、主に4つのメリットがあります。順番に紹介します。

(1)殺菌・口臭の予防
多くのマウスウォッシュには、CPC(塩化セチルピリジニウム)やIPMP(イソプロピルメチルフェノール)といった殺菌成分が含まれています。

・口臭抑制
臭いの原因となる細菌を殺菌し、長時間口内を清潔に保ちます。

・原因菌の除去
歯垢(しこう、プラーク)の付着を抑制し、虫歯や歯周病のリスクを下げます。

(2)歯ブラシが届かない場所のケア
歯ブラシによるブラッシングでは、口の中の汚れの25〜60%程度しか落とせないと言われています。歯磨き後に使用することで歯間や歯周ポケット、舌の表面、頬の粘膜など、物理的にブラシが届きにくい場所まで成分が行き渡ります。

(3)口のトラブルに応じた薬用効果
製品の種類(医薬部外品)によって、特定の悩みに特化したメリットを享受できます。

・虫歯予防
フッ素配合の場合、歯の再石灰化を促進しエナメル質を強化します。

・歯周病の予防
抗炎症成分が歯茎の腫れや歯肉の炎症を防ぎます。

(4)リフレッシュ効果と習慣化
・爽快感
ミント系のフレーバーなどは、使用後すぐにスッキリとした清涼感を得られるため、気分転換になります。

・手軽さ
外出先や忙しい朝など、どうしても時間がなくて磨けない時の「応急処置」としても役立ちます。

過剰に使うと口内環境が悪化

 マウスウォッシュを過剰に使うと口内環境が悪化します。その主な理由は次の3つです。

(1)常在菌(善玉菌)まで殺菌してしまう
口の中には、健康を維持するために必要な「善玉菌」もたくさん存在しています。

CPCやグルコン酸クロルヘキシジンなど、強い殺菌成分を含む液を過剰に使うと、悪い菌だけでなく善玉菌まで排除してしまいます。

また、常在菌の殺菌により、口の細菌バランス(口内フローラ)が崩れると、カンジダ菌など、かえって特定の有害な菌やカビが増殖しやすい環境を作ってしまうことがあります。

(2)アルコールによる「ドライマウス」の誘発
市販のマウスウォッシュの多くには、防腐や清涼感を目的としてエタノール(アルコール)が含まれています。

アルコールには揮発性があるため、頻繁に使うと口の中の水分を奪い、乾燥を招きます。

実は最も優れた洗浄液は「唾液」です。口が乾くと唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなって、結果として口臭が強まったり、虫歯リスクが高まったりするという皮肉な結果を招きます。

(3)粘膜への強い刺激
特にアルコール含有量が高い「刺激の強いタイプ」を短時間に何度も使用すると、口の粘膜を傷つける恐れがあります。すると、刺激によって頬の内側の皮が白く剥けたり、痛みを感じたりすることがあります。

 このほか、過剰な使用は舌にある味蕾(みらい)を刺激し、味覚を一時的に鈍らせる原因にもなります。

なぜ「1日3回」までが望ましいのか

 マウスウォッシュの適切な頻度は、一般的に「1日2回~3回」が目安とされています。口の健康を最大限に引き出しつつ、先ほどお伝えした「使い過ぎによる悪影響」を避けるための適切な回数と使い分けのポイントを紹介します。

 なぜなら、1日5回以上使用すると、先述の通り唾液の自浄作用を妨げたり、粘膜を乾燥させたりするリスクが高まるからです。

 もし「口の中をさっぱりさせたい」という理由でそれ以上の回数を使いたくなる場合は、以下の使い分けをおすすめします。

・薬用成分入り(マウスウォッシュ)
朝、晩の2回に固定しましょう。

・普通の「水」や「お茶」
日中のリフレッシュや乾燥対策には、水やお茶でうがいをしましょう。これで十分な洗浄効果が得られ、副作用もありません。

頻度を決める際のセルフチェック

 ご自身の状況に合わせて、回数を微調整してみてください。

■口が乾きやすい人
アルコール入りなら1日1回~2回に抑えるか、ノンアルコールタイプに変更してください。

■歯周病、虫歯リスクが高い人
歯科医師の指導のもと、毎食後と就寝前の計4回程度まで増やすケースもありますが、基本は3回で十分です。

■矯正器具を着用している人
汚れがたまりやすいため、食後に小まめに使うメリットが大きいですが、やはり低刺激なものを選ぶのが無難です。

 マウスウォッシュを「香水」のようにエチケットとして頻繁に使いたい場合は、ノンアルコールでヒアルロン酸などの保湿成分が入ったタイプを選ぶと、頻度が高くてもトラブルが起きにくくなります。

「医薬部外品」「化粧品」を選ぶ際のポイントとは

 なお、マウスウォッシュには「医薬部外品」「化粧品」と書かれた商品があります。ここからは、商品選びのポイントを紹介します。

(1)歯周病、虫歯、しつこい口臭を防ぎたい場合
迷わず「医薬部外品(薬用)」を選んでください。裏面の成分表示を見て、以下の成分が入っているかチェックするのがコツです。

・殺菌成分:CPC(塩化セチルピリジニウム)、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
・抗炎症成分:GK2(グリチルリチン酸ジカリウム)
・虫歯予防:フッ素(モノフルオロリン酸ナトリウムなど)

(2)食後のエチケットやリフレッシュが目的の場合
「化粧品」タイプの製品でも十分です。香りや味が豊富なものが多く、口の中を洗い流すだけであれば、強い薬用成分は不要です。 刺激がマイルドなものが多いため、頻繁にゆすぎたい時にも向いています。

(3)「液体ハミガキ」との違いに注意
ここが一番の落とし穴ですが、マウスウォッシュの棚には次の2種類が混ざっています。

・マウスウォッシュ(洗口液)
ゆすぐだけでOKです。

・液体ハミガキ
口をゆすいだ後にブラッシングが必要です。パッケージに「液体ハミガキ」と記載があります。

 製品を選ぶ際は、パッケージの裏にある「販売名」の欄を見てください。そこに「薬用〇〇」のように「薬用」とついていれば医薬部外品です。効果を重視するなら、この「薬用」の文字を探すのが一番確実で早いです。ぜひ参考にしてみてください。

オトナンサー編集部

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