「どんなときなら119番にかけていいの?」救急車を呼ぶときのポイント、救急集中治療医がマンガで解説!
- マイナビウーマン |
千葉大学発医療スタートアップ企業「Smart119」はこのほど、119番で救急車を要請するときのポイントを解説したイラストレーションを一般公開しました
画像は(株)Smart119 提供
救急車を呼ぶときのポイント
突然のケガや病気で救急車の要請が必要になるケースは、誰の身にも起こり得ます。119番通報時は、慌てることなく簡潔に情報を伝えることで、救急隊の到着時間が早まって救命の可能性が高まることが期待できます。
急性期医療に携わる救急集中治療医の見地から、救急車を呼ぶ時に知っておきたい点を親しみやすいマンガで解説しています。この資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用することが可能です。
救急集中治療医・中田孝明氏による、救急車要請の際に覚えておきたいポイント
救急車を要請するときに、どのようなことを伝えて、何を準備すればいいかを知っていますか。
大切な家族や友人が病変や事故に見舞われて救急車が必要なった時には、慌てずにゆっくりと消防指令センターへ状況を伝えることが肝心です。そのために、救命の現場に携わる救急集中治療医の見地から、覚えておきたいポイントを解説します。
「119番」に電話が繋がったら、まず「救急です」と目的を告げます。この一言で、火災と救急を受け持つ消防指令センターでは、救急車出場の準備が始まります。続いてオペレーターから、場所、傷病者の状況、通報者自身について聞かれます。問いの一つひとつに、簡潔に答えていきましょう。そうすることが救急隊の到着を早め、その後の医療機関へのスムーズな搬送と迅速な救急治療の開始に繋がります。
次に、救急車が到着するまでの間に、健康保険証、診察券、お薬手帳、服用中の薬などを準備しておきます。救急隊員は、傷病者の容態を観察して原因の精査や応急処置を行うと同時に、診察券や服用薬からも基礎疾患の有無や内容などの重要な情報を収集し、医療機関に対する受入要請に役立てます。詳細な傷病者情報は、医療機関の受入判断を促し、受入後の治療方針、設備準備、人員編成などの救急医療体制に活かされます。
場合によっては、救急車を呼ぼうかどうか判断に迷うケースもあるかもしれません。「意識がない」「呼吸がおかしい」などの症状がみられる時は重篤な状態の可能性があります。ためらわずに救急車を呼びましょう。
119番通報時、救急隊到着時には、必要な情報を冷静に正しく伝えることが大切です。
119番通報の流れ
1.電話が繋がったら、まずは「救急です」と伝える
2.救急車が来てほしい住所を伝える ※1
3.「誰が」「どのようにして」「どうなったか」を伝える ※2 4.傷病者の年齢、また通報者の氏名と年齢を伝える
※1
・外出先で住所がわからない時は、目印となる建物を伝える
・携帯電話、スマートフォンでは、基地局との接続状態によっては、GPSによるピンポイントでの位置特定が難しくなります。そのため消防指令センターは、目印となる建物を確認して場所を特定しています
※2
・呼吸の有無など、わかる範囲で症状を伝える
・指令センターから応急手当を指導される場合もあります
救急車の要請が必要な症状とは
・意識がない
・ぐったりしている
・呼びかけても返事がない
・痙攣している
・大量出血
・広範囲のやけど
・呼吸がおかしい
・交通事故
・溺水
・麻痺
・ひどい怪我や重い症状で動けない
※救急車を要請するかどうか判断に悩む場合は、「#7119」をダイヤルして、救急安心センター事業へ相談
救急車到着までに準備しておくもの
・健康保健証、診察券、お薬手帳
・普段服用しているお薬
・現金
・靴
※乳幼児の場合は、上記に追加して
・母子手帳
・子ども医療費受給者証
・紙おむつ
・下着
・哺乳瓶
・タオル
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000525.html
◆情報元
・東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/119/
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
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