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婚活女子、全共感の苦悩。モテ男の計算ミス&復縁を選択できなかった理由【ラブ トランジット3考察】

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  • マイナビウーマン
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※このコラムは「ラブ トランジット3」エピソード1〜8のネタバレを含みます。

■ユウマからのサイコパスすぎるショック療法で、考え方が変わったしおり

築き上げた復縁への階段を、自らぶち壊すというサイコパスムーブで我々視聴者とXである俳優・しおりを混乱の渦に陥れたモデル・俳優のユウマ。

そのサイコな衝撃に当てられたことで、しおりは自分自身を振り返り、「あの時と同じようにこのホカンスで逃げていただけだ。まだピリオドを打ちたくない」と、ユウマに素直に気持ちを伝えます。もはや新手のショック療法です。

しおりから手を繋いだりするなど、仲が良かった頃を思い出させるようなやり取りを交わすと、ユウマも一気に復縁へ気持ちが揺らいでいる様子。

あまりのちょろさに困惑しつつ、このデートがもっと序盤にあったなら、早く雪解けして復縁へのレールに乗れていたのでは? と思わざるを得ません。

しかしこの幸せも束の間、ユウマがSNSマーケティング・みゆうにアプローチしていたことを知り、しおりはユウマに確認をするのです。

■ ユウマはイッセイが読んでた本借りてこい

以前なら問いただし方がもっと感情的だったしおりも、落ち着いてユウマの気持ちを確認しようとしている様子で、このホカンスでの成長を感じます。

しかし、変わらねー男ユウマ。「俺の頭にはみゆうがいるよ」とアプローチしていた話をペラッペラとご披露してくれます。

たぶん彼は一手先が読めない。これを言ったらどういう事態になるのかを考えていないので、よく言えば素直。悪く言えば……なのに肝心の根っこの本音ははっきり言わないから、どんどんと歯車がずれていくんですよ。

「ピリオド打ちたいは新しい恋に行きたいからってこと?(意訳)」としおりに聞かれると、「そうだね。その時はそう思った」で終わってしまう。聞かれたことだけに答えるのではなく、自分の気持ちは今どこにあるのかを伝えるだけで変わるんですが、怒られそうなことに頭がいっぱいになってしまっている感。

「その後のデートで気持ちが変わった。今はしおりが好きだよ」と言えば、全て丸くおさまるのに。ここの分岐で復縁ルートが絶たれました。選択肢を間違えなければ復縁していたかもしれないのに、人生と気持ちの歯車って一瞬で掛け違えてしまうんだなというリアル。

ユウマはイッセイが読んでた「頭の中を言語化する本」を即借りてください。課題図書です。

■「好き」の一言で全てが祓われたしおりの浄化旅

ラストのしおりは全てを諦め、とにかくあの事件の時に本当にユウマは自分のことを好きだったのかだけでも確認したい、そうすることで最悪な思い出を浄化したいように見えました。

そのしおりの気持ちを、やっぱりユウマは汲み取れず、「好き」という言葉をカツアゲするかのごとく、あの手この手で無理やり言わせようとするしおりに「そんな感じ」という曖昧な返事で終わってしまったわけですが、しおりは憑き物が落ちたようなスッキリした顔をしていたので、呪縛から解き放たれたのでしょう。

しおりのお祓い旅は終わりました。次は幸せな新しい恋をして欲しいものです。

■事件への解像度が低すぎるがゆえ、bot化したイッセイ

ヒロへ気持ちが向いていたモデル・ミクですが、復縁を望む格闘家・トレーナーのイッセイによる「より戻したら結婚前提で交際したい」のひと言で、一気に風向きが変わりました。

ただ、イッセイは別れの原因ともなった根っこの問題である、イッセイの家族とミクの確執に対し、「ミクさんと家族で仲良くして欲しい」を繰り返すbotになるばかりで、確信をついた解決策を提示することができません。

何度もミクから上げられるチャンスボールを、botフレーズによって全て空振りしてしまいます。

「家族もミクさんのことをどうにかしたいとか思ってることは絶対にないし」という発言が出る時点で、ミクの味方に100%なりきれておらず、ミクの不安は解消されないので、その度にミクは目が死んでしまうのです。大事なのは家族の気持ちでも真意でもなく、「ミクがどう感じているか」が全てなのですから。

「また起きたらどうするか」と聞かれても「どうするっていうか絶対ないと思ってる」と、論点をずらした根拠のない回答。おそらくイッセイが見えてないところで起きていることもあるせいか、問題への解像度が低いのでしょう。ミクも不安を一向に取り去ることができません。

■結婚というジョーカーと素直さでゲームチェンジしたイッセイ

しかしまさかの一発逆転ホームラン。結婚前提で本気度を見せたほか、上手に言語化をしようと自己啓発本を読み、スマホに逐一感じたことをメモするなど、ミクに伝える努力をしていたイッセイ。そのメモも、ミクに言われるがままに素直に見せる彼だったから功を奏したようにも思います。

格好つけるタイプなら、メモの存在は隠しながらスマートに言葉にしていくのだと思うのですが、本音が羅列されたそれを包み隠さず直接ミクに見せたことで、彼の生の気持ちがより伝わったんじゃないでしょうか。

最後はどんな問題もミクを一番に考えて、向き合うし解決するし、支えていく。結婚前提に付き合って欲しいという宣誓にも近い言葉を伝え、イッセイにとって念願の復縁がかないました。

正直、具体的な解決策は出ませんでしたが、まっすぐに気持ちを伝え続けたことや結婚という覚悟の大きさが伝わり、ミクも未来に賭けたのでしょう。

■婚活女子あるあるすぎるユリの苦悩

アパレル会社員・ひろきと、バックパッカー・ゆりの構図は「婚活女子がぶち当たる悩み」そのもので、胸が苦しくなりました。

人格者で、楽しくて、優しくて魅力いっぱいのひろき。その魅力は大いに分かっているのに「なんで私はこんなにすてきな人を好きになれないんだろう」という、ユリの苦悩。「この人を好きになったら幸せになれるのに」と頭では思いながらも、心が動かない構図が、幸せになりたいのに矛盾する自分に悩む婚活女子あるあるに重なりすぎて……。結局理性では恋はできないんですよね。

ひろきのようなスルメタイプの男性って、同じコミュニティで長い時間を過ごすことで魅力がどんどん分かるので、ヒロのような初速でモテるタイプじゃないと、このホカンスでは不利な部分もあるのかもしれません。

■みゆうが復縁を選べなかった理由とヒロのしくじり

1%の復縁可能性にかけて動くヒロでしたが、その気持ちはみゆうの元には届かず。

「2回目の復縁がハードルが高くて。本当は好きなのは伝えたいですけど、それは心の中に入れておきます」という、みゆうの決意を感じさせる芯のある言葉が印象的でした。

しかしこの結末は、ヒロの初動が招いたように思います。序盤でヒロが色んな女性とデートをして、その状況を外野から聞くことに対して、みゆうは「過去を思い出す。また同じことをしてる」と、苦しんでいました。あの状況がみゆうのトラウマを呼び起こし、復縁してもまた同じことが今後も起きる証明のような形となってしまったことで、より一層復縁への状況を困難にしたのではないでしょうか。

冒頭で血迷って復縁を諦めたヒロでしたが、最初から復縁に向けて動いていたら1%が少し動いていたかもしれません。

誠実に向き合うというヒロの決意を信じるより、また同様のことがあった時の苦しみを考えた時に、どんなに好きでもそこへ踏み込む勇気が出なかったというのは、みゆうにとってそれだけつらく苦しい出来事だった表れなのでしょう。

一度壊れた信頼を取り戻すことの困難さを、まざまざと見せつけられるような2人の切ないシーンでした。

■新規の恋が生まれる難しさ

復縁を求められ未来にかけたミクと、未来を信じることができなかったみゆう。今回はあれだけ恋が動いたにも関わらず、意外にも復縁が1組のみ成立という結果に終わりました。

ラブトラで新しい恋が実ったのはシーズン1の1組だけ。ほとんどが復縁です。この理由として、2人が結ばれた感情や付き合ってきた歴史は、出会ったばかりの人間ではなかなか超えることができないからなのでしょう。

人を好きになるってたくさんの奇跡の集合体。過去好きになった人を超える人に出会うことは簡単じゃないし、会えたとしても過去の人と比較をすると歴史もある分、超えることはとても難しい。

シーズン1の新規カップルは、学生時代の交際や短期間で別れているなど、Xに対して未練のない人たちだったので後腐れなく新たな恋に進んでいましたが、多少なりとも未練を残していると後ろ髪を引かれることもあり、新規の恋はよりハードルが高いのでしょう。

■ラブトラはやっぱり濃くて面白い

それでいうと、不動産営業・ゆうやとユリ、会社員・ひなことひろきは新規の恋をしやすい状況でしたが、恋が始まったとて、矢印が互いに向くことの難しさを改めて感じるシーズンでした。この2組はX同士の友情が素晴らしく、みな人格者なので、アドバイスや筋の通し方があまりに真っ当で人としての魅力に溢れていましたね。

特に、ラストでひなこがゆうやへ気持ちを伝える場面では、合間合間に「ふふふ」と笑いながら伝える様子にひなこの気質が現れていました。相手に負担に思って欲しくない、自分と関わった人を嫌な気持ちにさせたくないという根っこの性格が、あの笑いに溢れているのです。あの告白を明るいものにするための気遣いがとても印象的でした。

恋、友情、嫉妬、復縁、愛。あらゆる人間の感情をごちゃ混ぜに見ることができるラブトラはやっぱり濃くて面白いと再認識させられるシーズンでした。シーズン4を期待しつつ、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

(やまとなでし子)

『ラブ トランジット』シーズン3概要

タイトル:『ラブ トランジット』シーズン3
配信開始日:2025年10月16日(木) 20時より独占配信中
話数:全8話
10月16日(木)20時 第1話-第3話
10月23日(木)20時 第4話-第6話
10月30日(木)20時 第7話-第8話
詳細ページ:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0FTD5F5HZ
製作:Amazon
コピーライト: ©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

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