髪を染めたけどイマイチ…なぜ？　自分に合った「ヘアカラー」を選ぶコツ　美容師が伝授

　「髪を染めたいけど、どんなカラーを選んだらよいのか分からない」「以前、髪を染めたけどイマイチだった」といった理由で悩んだことはありませんか。自分に合うヘアカラーを選ぶコツや髪を染め直す場合の注意点のほか、近年の流行色などについて、美容院「Grace Avenue」（東京都港区）サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。

瞳の色や肌の色に合ったカラーを選んで

Q.髪を染める際に、自分に合うヘアカラーを選ぶコツについて教えてください。

原木さん「初めて髪を染める場合は、いきなりハイトーンにせずに落ち着いた明るさの7トーン前後で試していただき、徐々に明るさや色味を変えていくのがお勧めです。7トーン前後であれば、比較的誰もが合いやすい明るさです。例えば、社会人やアルバイト中の学生にとっても、既定の範囲内の明るさなのでお勧めです。

髪を染めてみたけどイマイチだった人の場合、原因は『明るさが合わなかった』『色味が合わなかった』『明るさと色味がともに合わなかった』の3つに絞られます。解決方法としては、ご自身の瞳の色や明るさ、肌の色、皮膚の厚さなどに合った色を選ぶことです。メイクで似合うリップやアイシャドウの色味があるように、ヘアカラーにも似合う明るさや色味があります。

もし自分に似合う色をより細かく知りたい場合は、サロンが行っているパーソナルカラー診断を体験するのもお勧めです。自分に似合う色の傾向や特徴を知ることができますよ」

Q.髪を染めた後、別の色に髪を染めたくなった場合、どの程度の期間を空けるべきなのでしょうか。

原木さん「頭皮や髪への負担を考えると、1週間ほど空けていただくのが理想です。簡単に色を変えられるヘアカラーといえど、髪にとっては手術のようなものです。染めた後も5日間ほど髪に作用し続けます。この間は髪にとってもリハビリ期間となるため、染め直すタイミングも少し期間を空けていただくのが理想的です。

ですが、どうしても仕上がりに納得できず染め直したい場合は、当日または次の日でも髪が健康であれば問題ありません。

また、別のケースで染め直したいけどヘアカラーが原因で頭皮にトラブルを感じたら、その旨を担当の美容師に伝えて、状態が落ち着いてから再度染め直すのが最善です。場合によっては違う方法や染め方で直してくれます。

1週間以内であれば無料で染め直してくれるサロンも多いですが、イレギュラーなケースは担当の美容師や美容院にご相談いただくのがベストです」

Q.近年はどのようなヘアカラーが流行しているのでしょうか。

原木さん「2023年はミルクティーベージュが流行しました。くすみ系の色や淡い色味が主流で、原色系の鮮やかな色味はそこまで多くありませんでした。

2024年の流行色はハローブルーとピーチファズでした。2023年に引き続き、淡いベージュ系のヘアカラーも人気でしたが、徐々にブルー系の髪色が増えてきた印象でした。時代背景的にも、自然災害や紛争などの状況下でも冷静さの意味合いが込められたブルーと、新たな始まりや希望を象徴するオレンジベージュが多かったです。

2025年の流行色はホライゾングリーンとモカ・ムースです。ホライゾングリーンは青みがかったグリーンで、2024年に流行したブルーに緑を足した色です。モカムースは温かみのある茶色です。混沌（こんとん）とした時代を冷静に読むまなざしと壮大な自然を想起させるグリーン、冷たさの先にある希望のイメージを込めた緑色が増えている印象です。春ごろからは徐々に温かい大地や調和をイメージした、モカ・ムースの髪色が多くなりそうです」

＊　＊　＊

　ヘアカラーは7トーンから徐々に調整をしていったり、ご自身の瞳の色や明るさ、肌の色、皮膚の厚さなどに合った色を選んだりすることが重要です。不安な場合は、パーソナルカラー診断を行っているサロンで診断を受けてみましょう。

オトナンサー編集部

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