【犬の散歩】毎日行かなきゃダメ？　サボるとどうなるの？　動物看護師に疑問をぶつけてみた

　犬を飼う上で欠かせないのが散歩です。できれば毎日、散歩してあげたいと思う人は多いと思います。しかし、天気が悪かったり、飼い主の体調が優れなかったりすると、毎日、同じように散歩するのは難しいでしょう。そもそも、犬を毎日散歩させるべきなのでしょうか。適切な散歩の頻度や散歩時の注意点などについて、動物看護師のfujimaruさんに教えていただきました。

週に1～2日行かない日を設けてもOK

Q.そもそも、毎日、犬を散歩させた方がよいのでしょうか。それとも、天候の悪い日は散歩をしなくても問題はないのでしょうか。

fujimaruさん「結論から言うと、天候の悪い日などは散歩に行かなくても問題ないのではないでしょうか。逆に、台風の日に散歩に行ってけがをしたり、雨の日に散歩に行って風邪をひいたりするケースの方が大変だと思います。飼い主の体調や状況によっては散歩に行けない日もあると思うので、週に1～2日程度、散歩に行けないからといって気にする必要はありません。

また、毎日の散歩を必須にすると、犬が『行かなきゃいけない』と思ってしまい、行けない日にストレスになったり、外でないとトイレをしなくなってしまったりします。そのため、リードを持ってきたら散歩に行くといった合図を決めたり、室内でトイレができるようにトレーニングをしたりすることも重要なんですよ。

どうしても外でないとトイレができない犬の場合は、庭など少しだけ外に行ってトイレをさせてあげるのも良いかもしれません」

Q.飼い主が犬の散歩を怠った場合、犬の健康にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。

fujimaruさん「週に1～2日散歩に行けない程度であれば問題ありませんが、毎日散歩に行けない場合は運動不足になったり、ストレスになったりします。家の中で遊ばせてあげて、行ける日は散歩に連れて行ってあげるようにしましょう。

また、散歩に行かなくなると、外の環境や人、犬に触れられず、臆病な性格になる犬もいます。できる範囲でコンスタントに散歩に行ってあげてくださいね」

Q.犬を散歩させる場合、1日に何回までなら行ってもよいのでしょうか。また、ネット上では「犬を散歩させ過ぎると体に負担がかかる」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。

fujimaruさん「明確に散歩は1日何回までという制限はないですね。犬種によって必要な運動量が異なるので、散歩の回数、距離、時間はさまざまです。

『犬を散歩させ過ぎると体に負担がかかる』という情報は、犬にとどまらず、何においてもやり過ぎはよくないということかと思います。例えば、胴が長いダックスフントは椎間板ヘルニアになりやすいので、過度な運動はそのリスクを高める可能性があります。他にも外が暑い季節であれば、熱中症のリスクもありますよね。

このように、犬種や外の環境に合わせて散歩をすることが重要になります」

＊　＊　＊

　犬の散歩は、必ず毎日行かなければならないというものではありません。天候や飼い主の体調などを考慮して、できる範囲で行くようにしましょう。ですが、あまりにも散歩に行かなくなってしまうと、犬の運動不足やストレス、内向的な性格になってしまうといった影響があります。飼っている犬種やその時の外の環境を加味して、散歩に行けると良いですね。

オトナンサー編集部

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