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専門家がエビデンスに基づいて制作した"いじめ予防の教育えほん"『いじめ、みちゃった!』発売

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世界文化社は10月31日、絵本『いじめ、みちゃった!』(作:和久田 学  絵:イモカワユウとイモカワチヒロ  監修:公益社団法人 子どもの発達科学研究所 )を発売します。

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いじめ予防教育のメソッドを、物語に織り込んだ1冊

「いじめ防止対策推進法」の施行から11年。いじめに関する悲しいニュースは、いまも後を絶ちません。2022年度の認知件数は68万件超、過去最多となりました。

ところが欧米では、いじめの研究が進み、科学的根拠のある予防プログラムが効果をあげているといいます。いじめ予防に「科学」を取り入れるということは、「いつ、どこで、誰が行っても同じ効果が期待できる=再現性のある対策が可能」となります。

同書は、行動科学・疫学統計学などに基づいたいじめ予防教育のメソッドを、物語に織り込んだ1冊です。

成果が出ているいじめ予防プログラムの8割は「傍観者教育」

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同書の主人公は、「いじめを見た子」。一見、いじめとはかかわりの薄い子に思えるかもしれません。しかし、カギを握っているのはこの「傍観者」です。

欧米で成果を出しているいじめ予防プログラムの8割は「傍観者教育」だといいます。ある調査では、いじめを見た子がその場で声をあげれば、6割近くがすぐに(数秒以内に)収まるという結果がでています。

傍観者が正しい行動をとることができれば、半数以上のいじめは止められるのです。

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恐ろしいのは、いじめを日常的に見ているうちにいつしかそれが「当たり前」になり、傍観者から加害者に変わるケースがあることです。逆に傍観者が被害者になることもあり得ます。

さらにはいじめの予後研究の結果、傍観者も被害者と同様にPTSDを発症するリスクが高まることがわかっています。

傍観者が正しい行動をとることで、いめじを止めるのはもちろん、傍観者自身を守ることにもつながる。この観点から、この絵本の主人公を「いじめを見た子」にしています。

いじめ予防の専門家が熱い思いでつくった、本当に効果のあるいじめ予防の絵本

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作者の和久田学さんは、いじめ予防の専門家。同書では、国内外の膨大ないじめ研究のデータから、科学的根拠のある「本当に効果のあるいじめ予防法」を子どもにもわかりやすい物語で伝えています。

和久田さん自身が、特別支援学校で20年の教師歴の持ち主。現場でさまざまな関係を目の当たりにする中で生まれた「いじめをなくさなければならない」という強い思いとともに、今回の絵本がつくられています。

いじめ予防のスタンダードを広めたい!

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実際にいじめを経験した人、具体的なケースを知っている人の中には、「この本でいじめは解決できない」と思う場合もあるかもしれません。いじめにはさまざまなケースがあり、その全ての解決方法をこの1冊で提示するのは難しいということは確かです。

同書で目指したのは「予防」です。

深刻ないじめ被害が生まれる前に予防する。そのためには5・6歳から読んで、いじめに対する正しい知識のタネを撒いて育てることが重要です。この本のメソッドが日本のいじめ予防のスタンダードとなり、当たり前に認知されている未来を、同書は目標としています。

巻末には、大人向けの情報ページも用意。大人でも正解がわからない「いじめ予防」について、大人も子どもも一緒に学べる一冊です。

ひと足早く読んだ人たちからの感想

NetGalleyにて、刊行前に同書を読んだ人から感想が寄せられています。

学校でも家庭でも、読み聞かせで読んで欲しいと思います。嫌だな、悲しいなと思っても言い出せない、大人にいうのも怖いと我慢してしまう。この本をきっかけに勇気をもらい、悲しいよと言えるかもしれない。いじめをしていた子も気がつける本だと思います。(書店関係者)

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子どもが初めていじめの場面に遭遇した時、どうすればいいの? という疑問に答える絵本。これから小学校高学年になる子どもがいるので、親としての対応も気になっていたところ、あとがきにばっちり大人へのメッセージが書かれていました。 いじめのない世界を作るために大人ができることは、子どもにお手本の姿勢を見せること。 まずは一番身近な大人である親たちがいじめをしない、という当たり前のことを、自分の言動を通して子どもたちに伝えないといけない、ということがよく分かりました。(一般読者)

著者紹介

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和久田 学さん

作/和久田 学(わくた まなぶ)
公益社団法人子どもの発達科学研究所 所長/主席研究員。静岡大学教育学部卒業。特別支援学校の教師として20年以上勤務した後、大阪大学大学院連合小児発達学研究科博士課程にて、小児発達学の博士号を取得。現在、大阪大学大学院連合小児発達学研究科招聘教員、浜松医科大学子どものこころの発達研究センター共同訪問研究員。専門はいじめや不登校など子どもの問題行動の予防、支援者トレーニング、介入支援プログラムなど。著書に『学校を変える いじめの科学』(日本評論社)、『科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実』(緑書房)。

絵/イモカワユウとイモカワチヒロ
鎌倉市在住のイラストレーターユニット。イラストレーション、グラフィック、キャラクター、パッケージデザイン、絵本、アパレル広告、web制作等、多分野で活動中。2015年より、鎌倉発クマのキャラクターの「KAMAKUMA(かまくま)」を始動させ、近年は、江ノ電とのコラボ商品や、ふるさと納税の返礼品など、地域に根付いたキャラクターとして展開している。

監修/公益社団法人 子どもの発達科学研究所
子どもたちの健やかな発達(成長)を支援するために、研究と社会実装を進める公益社団法人。文部科学省やこども家庭庁とともに、いじめや不登校についての調査・分析を行う。自治体や学校のいじめ予防・不登校改善の支援として、調査ツール、研修プログラム、啓発講演などの提供も行っている。本書においては、いじめを予防する科学的なアプローチについて、監修を務めた。

書誌情報

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『いじめ、みちゃった!』
■発売⽇:2024年10⽉31⽇ (木)
■定価:1,650円
■作:和久田 学 
■絵:イモカワユウとイモカワチヒロ
■監修:公益社団法人 子どもの発達科学研究所
■仕様:A4変型判/32ページ
■発行:世界⽂化社 https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/24824.html

世界文化ホールディングス
http://www.sekaibunka.com/

(マイナビ子育て編集部)

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