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装甲車を超えた!? ランクル“防弾仕様”がスゴイ! 手榴弾にも耐える!?「とにかく300系がベスト」な理由

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  • 乗りものニュース
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パリで開催の軍事見本市「ユーロサトリ2024」で、フランス特殊部隊のデモンストレーション展示がありました。そこで使用されていたのが大型SUV「ランドクルーザー」の装甲車。メーカー担当者いわく、同車がベストなんだそうです。

特殊部隊も愛用するランクル

「ランクル」の愛称で広く知られるトヨタの4輪駆動車「ランドクルーザー」。一般的には高級SUVのブランド車種として認識されていますが、クロスカントリー車として必須の高い走行性能と優れた耐久性を持っていることから、極地や紛争地帯などでも極めて高い評価を受けています。

 その性能は、民間だけでなく外国政府や国際機関などからもお墨付きを得ているほどで、中にはなんと警察組織や軍隊といったちょっと荒っぽい組織まで含まれます。

 フランス国家憲兵隊の特殊部隊であるGIGN(ジイジェン:国家憲兵隊治安介入部隊)もランクルの価値を認める組織のひとつです。GIGNは主に人質救出や対テロ作戦を担当しており、1973年の創設から現在までに1800回以上の任務を行い、その最中に約600名の人質を救出してきた実績を持っています。そんなスゴ腕の特殊部隊が運用しているのが、要人警護や捜査活動用に特別改造されたランクルです。

 普段はめったに表舞台へ出てくることのないGIGNのランクルが、今年(2024年)6月にパリで行われた軍事見本市「ユーロサトリ2024」にて、要人救助作戦のデモンストレーションを実施した際に登場、一般公開されました。

Large 240628 gignlancru 01「ユーロサトリ2024」で防弾仕様ランドクルーザーを使ってデモンストレーションを行うGIGN(布留川 司撮影)。

 デモンストレーションでは2台のランクル200系が登場。これらは一見すると、通常の市販車と同じようですが、デモンストレーションで模擬戦が始まるとルーフが大きく開き、そこからGIGNの隊員が身を乗り出して機関銃を構えます。隊員はルーフ開口部を銃座のように使っており、SUVが一瞬にして銃撃戦での火力支援の拠点になっていました。

 その後は防弾加工された車体を盾代わりにしながら、路上に倒れた要人を救助。その要人を車内に収容すると、今度はSUVらしい機動性を発揮して、車列を組んで颯爽と戦闘地域を離脱していきました。

自重はなんと原型の倍 だから安心!

 デモンストレーションにおいて、まるで戦闘車両のような活躍を見せてくれたGIGNのランクル。この車両にはどのような改造が施されているのでしょうか。

 GIGNのランクルを改造したのは、フランス企業センティゴン(Centigon)です。同社は車両の防弾化を専門に行う架装メーカーで、オーダーメイドによる民間車両の防弾化や、軍用トラックのキャブ部分の製造などを手掛けています。そのため、顧客にはGIGNのような特殊部隊や各国軍隊、フランス内外の安全保障企業などが名を連ねています。

 2024年現在、ランクルはより新しい300系にモデルチェンジしているため、同社でも同モデルを防弾改造し「ランドクルーザー・フォートレス300」の名称で販売しています。なお、ランクル300系はヨーロッパで入手するのが難しくなっているそうですが、それでもベース車を他モデルに切り換えることはせず、わざわざアジア圏や中東地域から輸入して生産を続けているとセンティゴンの担当者は語ってくれました。

Large 240628 gignlancru 02「ユーロサトリ2024」で防弾仕様のランドクルーザーによる要人救出のデモンストレーションを披露するGIGN(布留川 司撮影)。

 今回のデモンストレーションで登場したのは、前述したようにランクル200系ですが、担当者いわく、防弾車のベース車体にするには、その優秀性からランクル300系が最適なのだそう。

「防弾のグレードにもよりますが、弊社で改造した防弾車の自重は約5tにもなります。その重さに耐えられるようブレーキやサスペンション、ホイールは交換しますが、ランドクルーザー300のフレームとエンジンは、そのような重量増にも問題なく対応できるため、その点からも優秀な車両だといえます」

 ちなみに、ランクルの車重は200系も300系もおおむね2.5t前後です。そのため、それと同等の重さの防護モジュールを組み込んでいる計算になります。

 ただ、そこまでしているため、防弾レベルは国際規格であるVR7を満たしているとのこと。これは、9mmパラベラム弾などといった拳銃弾だけでなく7.62mmのライフル弾も車体全周において耐えられる性能で、手榴弾に対しても一定サイズまでであれば床と屋根は耐えられます。さらにオプションを付ければ、2m離れた位置で爆発した15kgのTNT爆薬から乗員を守ることも可能です。

 ちなみにセンティゴン社では、防弾性能を確認するために車体を実射する試験も定期的に行っており、その回数は年間で1000回を越えるそうです。

見た目は一緒、でも車内は大違い

 防弾性能のカギとなるのは、追加された防弾用の装甲板です。防弾仕様のランクルは、外見を市販車両とほぼ変えず、装甲板はボディ内側に装着する構造となっています。そのため、防弾のグレードを上げると内側に装甲が増すことから、車内空間がそのぶん狭くなっていきます。

 この防弾ランクルのような要人警護や捜査活動などで使う車両の場合、乗員の安全に直結する防弾性能は大事である一方、それとともに一般車両と変わらない見た目、すなわち目立たないという点も重要になるそうで、そのバランスを取るのが簡単ではないとのこと。

 顧客の用途にあったベストな防弾車を作り上げるのは、長年の蓄積されたノウハウがモノを言うそうで、その分野に関してセンティゴン社は70年以上もの長い歴史と経験を持っていると語っていました。

Large 240628 gignlancru 03「ユーロサトリ2024」におけるセンティゴン社の出展ブース(布留川 司撮影)。

 センティゴン社の防弾車両は、完成後に官公庁が実施する自動車としての走行試験も受けており、一般車と同じようにナンバープレートも交付されています。そのため、この車両が路上を走っていても、ぱっと見ではそれが特殊部隊や要人の乗った特殊車両だとはわからないでしょう。

 日本でも、ランクルは警察、消防、自衛隊などの官公庁を始めとして、高速道路会社やJAF(日本自動車連盟)の支援車両など幅広く使われています。

 かなりの重量物を車体に積んでも高い悪路走破性と堅牢性を誇るという点で、センティゴン社やGIGNの信頼を勝ち取っているランクルの優秀性は、やはりタダ者ではないと現地で話を聞いて改めて感じることができました。

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