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どんだけ変わった!? 日立が誇る手先が器用な「2本腕建機ファミリー」ロボ感バリバリ “4本足タイプ”も

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  • 乗りものニュース
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茨城県にある日立建機の土浦工場で4年ぶりに「建機フェスティバル」が行われました。ここでデモンストレーション展示を行って注目を集めていたのが、双腕仕様機「アスタコ」。発展型は4脚で立つこともできるそうです。

2本の腕で繊細な作業もOK!

 茨城県土浦市にある日立建機の土浦工場において2023年11月19日(日)、「第16回日立建機フェスティバル」が開催されました。新型コロナウイルスの影響で、4年ぶりの開催となった本イベントですが、当日は晴天に恵まれ、多くの来場者でにぎわっていました。
 

Large 231120 astaco 01「第16回日立建機フェスティバル」でデモンストレーション展示をしていた「アスタコ」(乗りものニュース編集部撮影)。

 土浦工場は、日立建機の中核工場に位置付けられている生産拠点で、1966(昭和41)年の操業開始以来、徐々に規模を拡充、2023年現在、敷地面積は48万9000平方メートル、従業員数約3500名が働いているそう。ここでは主に中型から超大型の油圧ショベル、ダンプトラックなどの研究開発と生産を担っており、今回のフェスティバルではその生産ラインの一部も公開していました。

 そういったなか、家族連れの注目を集めていたのが、日立が独自開発した双腕仕様機「アスタコ(ASTACO)」です。

「アスタコ」は、油圧ショベルに似た外観ながらアームが2本あるのが特徴です。ゆえに通常の油圧ショベルよりも繊細な作業を行うことが可能で、2本のアームを別々に動かすことで、人間の腕のように片方のアームでモノを持ち、もう一方のアームで切ったりはじいたりすることができるようになっています。

 実際、会場でも左のアームで虫取り網を構え、そこに右のアームで掴んだボールを入れるといったことや、角材にタイヤを1つずつ通し、最終的に3つのタイヤ全てを角材に引っ掛けるなどを披露していました。

 ただ、実は日立建機にはこれ以外にも双腕仕様機があり、中には4脚タイプのより本格的なものも存在します。

使わないときは片方を畳んでおける改良型

 そもそも、「アスタコ」とは「Advanced System with Twin Arm for Complex Operation」の略で、スペイン語でザリガニという意味だそう。ベースになっているのは、重量が6~7tクラスの小型油圧ショベルで、左右でほぼ同じ大きさの腕を持つため、運転席が真ん中に配置されているのが特徴です。
 
 会場でデモンストレーション展示を行っていたのは本モデルで、タカラトミーのミニチュアモデル「トミカ」でモデル化されているのも、これになります

Large 231120 astaco 02既存の油圧ショベルをベースに補助腕を付ける形で生まれた「アスタコ NEO」。このモデルは左右のアームの大きさが異なる(乗りものニュース編集部撮影)。

 それに対し、運転席の位置を変えるなど、大幅な改修を行うことなく双腕式にできるようにしたのが「アスタコNEO」です。こちらは「アスタコ」の実績を基にその後誕生した、いわばブラッシュアップ型ともいうべきモデルで、ボディはより大きな13tクラスの油圧ショベルをベースにしていますが、あくまでも普通の油圧ショベルにもう1本補助的な腕を付け、双腕仕様にした形です。
 
 そのため、左右で腕の大きさが異なりますが、これだと、小さい方のアームは使わない場合は畳んでおき、普段は一般的な油圧ショベルと同じように使うことが可能です。
 
 運転席も、「アスタコ」はオリジナル構造となっていますが、「アスタコNEO」は既存の油圧ショベルと概ね同じ配置です。そのため、オペレーターが従来の油圧ショベルと同様に乗り込み、違和感なく動かせるそうです。
 
 日立建機の広報によると、たとえるならば、「アスタコ」はザリガニ型、「アスタコ NEO」はシオマネキ型になるのだといいます。
 

上下左右に姿勢も変えられるコンセプトモデルも

 これら2種類の双腕仕様機の開発実績を基に、日立建機が2018年に発表したのが「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」です。
 
 こちらは「4本足の双腕機を作ってみたい」という若手技術者のアイデアを形にしたもので、足回りのクローラ(いわゆるキャタピラ)部分が左右各1基、いわゆる「2クローラ」ではなく、前後左右4基の「4クローラ」となっているのが特徴とのこと。

 これにより、従来の油圧ショベルにおける2クローラ方式では、機械本体を水平に保つことが困難であった傾斜地や不整地などでも安定した作業が可能になるといいます。

 合わせて、アームおよびアタッチメントをアルミ合金で製作し、軽量化を図っているのもポイントなのだそう。建機のブームおよびアーム、フロントアタッチメントといった構造物は、耐久性の向上などを考慮すると重量が増える傾向にありますが、それらが重くなるということは機械自体の安定性や作業性、燃費向上といった観点からは相反します。
 
 それら部材を軽くできれば、1クラス上の作業能力を発揮することが可能になります。そういった点から、前述したようにアルミ合金を用いることで軽量化を図ったとのことでした。

Large 231120 astaco 03日立建機が開発した「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」。足場の悪い場所でも効率よく作業できるという特徴がある(乗りものニュース編集部撮影)。

 この「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」は、技術実証モデルのため、いうなれば一点モノですが、前出の「アスタコ」「アスタコNEO」といった双腕仕様機は市販されています。ゆえに、日立建機の製品カタログにもラインナップとして掲載されているほか、すでに東京消防庁や川崎市消防局、陸上自衛隊を始めとして、民間の解体業者などに複数台が納入されているそうです。

 ちなみに前回、4年前の2019年に開催された「第15回日立建機フェスティバル」では、「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」によるデモンストレーション展示が披露されていました。なので、来年以降、もしかしたら今度は違う双腕仕様機が見られるかもしれません。

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