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入試2か月前に「麻布受験」を決断! 一発逆転のためパパが考えたMBA式「仮説思考」とは⁉

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  • マイナビウーマン
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発達障害をもつ息子とともに中学受験に挑戦、たった3つのMBA戦略を使って名門麻布中学に合格させた元・テレビ東京アナウンサーが語る子育てと中学受験の話。

元・テレビ東京アナウンサーの赤平大さんが、パパとして息子さんに全力伴走!
発達障害のわが子を、「塾通いナシ」「入試2か月前に受験決断」で中学受験に成功させ、名門・麻布中学の合格に導きました。

でも、どうして? そして、どうやって?

赤平さんと息子さんが中学受験を目指した理由、そして、赤平さんがMBAで学び子育てにおいて実践した「3つの基本戦略」を、書籍『たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。』(飛鳥新社)から一部抜粋してお届けします。

第3回は、麻布への受験を決めてからたった2か月で何ができるのか? 赤平さんが考えた「MBA式仮説思考作戦」についてです。

MBAで教わった「仮説思考」を使ってみた

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※画像はイメージです

息子の“麻布宣言”を聞いた夜、私は焦りました。
「時間が少ない中で、結果を出さなければならない」
「これから塾に通ったりする時間もないし、そもそも息子は発達障害の影響で塾で勉強できないから自宅学習をしてきたわけだし……」
“いわゆる中学受験”をまったく考えていなかったので、試験まで2か月で何を準備すればいいのか、その手掛かりがありませんでした。

「やるからには、勝てる道筋を必ず見つける」
「今ある戦力と限られた時間で、合格まで持っていくにはどうすれば……」
その時、頭に浮かんだのがMBAを学んだ時の恩師で、元ボストン・コンサルティング・グループ日本代表の内田和成教授(当時)の著書『仮説思考』。著書の中で内田教授は「仮説思考は限られた情報、少ない時間でベストな解を出す方法」と書かれていたことを思い出しました。

・限られた情報=私が麻布受験の知識が無いこと。
・少ない時間=麻布受験まで残り2か月

まさに私たちの状況にピッタリと当てはまっています。このタイミングこそ、仮説思考を使うべきだと判断しました。まずはネットの情報やSNS、動画などから麻布のことを調べてみると、2つのことが気になりました。

1つ目は、麻布の試験問題は「思考力が問われる出題が多い」ということ。
息子は定期的に発達検査・WISCを受けてきました。その結果から、思考力が特に高いことはわかっています。
思考力が問われる麻布の問題に合っていそうですが、一方で息子は、「情報を処理する能力」が相対的に低いという結果も出ています。その影響で記述が極端に苦手な特徴がありました。
『数学検定』を1級まで取らずに途中で断念したのも、記述式の解答が書けなかったからでした。『全国統一小学生テスト』とは別に受けていた直近の日能研の模試でも、記述式の解答はほとんど書けていません。麻布の入試問題は「記述解答の割合が非常に高い」という特徴があります。
記述が壁となって、麻布の問題との相性は最悪だろうと思いました。

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※画像はイメージです

2つ目に気になったことは、6年生になってからの『全国統一小学生テスト(四谷大塚の模試)』と日能研の模試では、日能研の偏差値のほうがおよそ5~10ポイント低くなっていたことでした。日能研での偏差値が50代半ば前後のところ、『全国統一小学生テスト』の偏差値は50台後半~60台、最後の模試に限って言えば、その差は20ポイント近くもありました。

「この差は、どうして生まれるんだろう?」
受験者の学力レベルに、そこまで大きな差があるとは考えにくい。両者の違いは『全国統一小学生テスト』は、記述の無いマークシート式の解答方式で、日能研は記述のある一般的な解答方式ということです。それまでの私は、「息子は記述が苦手だから、記述のある日能研が低くてもしょうがない」と短絡的に考え、思考停止していたのですが、ここでもう一度、内田先生の仮説思考を思い返してみました。

マークシート式なら回答できるということは、「答えがわからないから記述が書けない」のではなく「答えはわかるけど記述そのものが書けない」のではないか?
その仮説をもとに、解答できなかった日能研の記述問題を、”口頭で”答えさせてみると、かなり独特な言い回しで話は長いものの、正しい答えを話すことができたのです。息子の頭の中にある情報が多過ぎて整理でできておらず、その情報を出す”蛇口”が詰まっているように感じました。

以前、発達障害動画メディア『インクルボックス』でインタビュー取材をした、国内外で障害者就労や障害研究を行っている中尾文香さんは、
「発達障害者には彼らの世界観があり、対話でお互いに知ることが当事者のパフォーマンスにとても重要」
だと言います。振り返ってみると、私は小学校6年間毎日、登下校と習い事に同行して息子とコミュニケーションを取るようにしていました。一般的な父と子の関係よりも、会話量は多かっただろうと思います。
「発達障害の息子には特有の世界観があって私にも私の世界観がある。同じではない」
中尾さんの言葉通り、やはり当時からそう何となく感じていました。そのような経緯から、息子が記述を書けない理由が、情報を処理する能力が相対的に低いことに加えて、固有の世界観から「独特な情報取得と思考のルートを辿っているためでは?」と感じていました。

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※画像はイメージです

麻布の問題は、進学校や難関校と言われるほかの私立中学と比べても「特殊過ぎる」とよく言われます。「記述問題の中でも“思考”を問う問題が多い」ことに加え、「大学受験の入試問題よりも長い問題文」があることから、そう言われているのです。
つまり、麻布の入試では、この3点が問われていると感じました。

①長大な文章を速く読む力。
②深い思考力。
③考えたことを書く力。

保育園時代に先生から「大人の文章も読めている」と言われた息子の読むスピードは、6年生時点で私よりもずっと速くなっていましたから、①は問題ありません。思考力は息子の一番得意な部分です。②もクリアできる。つまり、「相性最悪」だと考えていた麻布は、③さえ克服できれば合格の可能性があるということです。
「受験まで残り時間が少ないなら、知識を増やすより、持っている知識をスムーズに書ける練習をした方がいいのではないか?」
「麻布は記述問題が多いのだから、記述力を高める以外に偏差値を急増させることはできないのではないか?」
“麻布宣言”があった日の深夜、仮説思考で問題が整理されて“極細”ですが合格への道筋が見えてきました。

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この続きは、書籍でお楽しみください。

赤平 大さん/アナウンサー・ナレーター

元テレビ東京アナウンサー。2009年、退社しフリーアナウンサーに転身。2017年、早稲田大学大学院商学研究科を修了しMBAを取得。発達障害と高IQを持つ息子の子育てをきっかけに、発達障害学習支援シニアサポーターなどの資格を取得し、学校や企業向けの講演活動を開始。発達障害の知識を手軽にたくさん身につけるための動画メディア『インクルボックス』も運営。

動画メディア『インクルボックス』 https://incluvox.jp

※本記事は、『たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。』著:赤平 大/飛鳥新社 より抜粋・再編集して作成しました。

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