夕方帰ります　ロシア人彼氏の言葉に“17時”を想像したらとんでもない感覚差…「勉強になります」

　恋人との時間感覚の違いから生まれたトラブルを描いた漫画「夕方って何時」がSNS上で話題となっています。ロシア人のボーイフレンドから、「夕方に帰るから外食しよう」と誘われた女性。「きっと17時くらいだろう」と思い、急いで仕事を片付けようとしますが、ボーイフレンドが帰って来たのは…という内容で「勉強になります」「わが家も聞いてみました」「地域によって違うんですね…」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

国や文化による感覚の違い

　この漫画を描いたのは、会社員のしじみ（ペンネーム）さん（29）です。インスタグラムでロシア人の恋人「モロゾフさん」を主人公にしたエッセー漫画などを発表しているほか、LINEスタンプも制作しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。　

しじみさん「1年半ほど前からです。ロシア人の彼と過ごしていると、日々文化や価値観の違いに驚かされることが多く、誰かにこの面白さを伝えたい！という思いでアカウントを作りました。『モロゾフ』は彼をモデルにして作った架空のキャラクターですが、基本的な性格は似せています」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

しじみさん「『昼ご飯』や『夕ご飯』の時間がかみ合わないことが多く、いつも言い合いになってしまいます。でも、『そもそも、昼や夜の時間感覚は国や文化によって微妙に違うのかも？』と思い、そこに面白さを感じたので漫画にしてみました」

Q.ご自身にとって、「夕方」は何時から何時くらいの間ですか。

しじみさん「16時～18時くらいの時間帯かなと思っています。19時からは私の中では『夜』ですね（笑）」

Q.この後、お互いの「夕方」について話し合ったのでしょうか。

しじみさん「お互いに自分が『夕方』だと思っている時間を伝えたのですが、どちらも全く譲らなかったですね。でも、これは感覚の問題なのでどちらかに合わせる必要もないなと。時間のことで行き違いになりたくないときはちゃんと、『○時にしようね』と正確な時間を指定するようになりました」

Q.モロゾフさんにとって、『朝、昼、夕方、夜』の目安は。　

しじみさん「『朝は14時くらいまで、昼は16時くらいまで、夕方は20時くらいまで、それ以降は夜』だそうです。私からしたら、全体的に遅いと感じます…。ロシアの夏は日が長く、20時でもまだ明るいことがあるそうなので、気持ちは分かるような気がしますね。すべてのロシア人がこの感覚というわけではないと思いますが、日本人に比べると少し、『夕方』の時間が遅い傾向にあるのかもしれません」

Q.ほかに、このような漠然とした物事を指す言葉でコミュニケーションギャップを感じたことはありますか。

しじみさん「あまりにもありすぎて、逆に思い出すのが難しいですね（笑）そう言えば、『ちょっと散歩してくる』と言って、20キロも歩いてきたときはびっくりしました！ ロシア人は散歩が大好きなんですよ。モロゾフに散歩に誘われたら、最低でも3時間は見積もります」

Q.ギャップは、どのように解決していますか。　

しじみさん「言い合いはしますが、シリアスなけんかになることはないですね。お互いがお互いの感覚を分かっていればいいのかなと思っています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。　

しじみさん「共感してくださるフォロワーさんもいましたし、日本人とほぼ同じ感覚のロシア人の方もいました。『○○人は必ずこう』と決めつけるのはよくないので、コメントにもいろいろな意見があった方がいいと思います」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。　

しじみさん「有名なロシア文化は一通り発信した気がするので、今回のエピソードのような、何気ない日常の話を増やしていきたいです。ロシア料理を作ったレポ漫画が意外と好評だったので、また料理漫画も描きたいと思います」

オトナンサー編集部

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