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死亡率が年々増加する「大腸がん」 専門医が“40代”で早期検査をすすめる理由とは? リスクとなる飲食物や生活習慣も解説

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40代が気を付けるべき「大腸がん」
40代が気を付けるべき「大腸がん」

 初期の症状がほとんどないことで知られているのが「大腸がん」です。池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院(東京都豊島区)院長で、消化器病専門医、総合内科専門医の柏木宏幸さんによると、大腸がんは患率と死亡率が年々増加傾向にあり、40歳を目途に一度検査を受けるのがよいとのこと。そこで、柏木さんに大腸がんを引き起こしやすい飲食物や生活習慣について聞きました。

「大腸がん」は初期の症状がほとんどない

Q.40代が特に気を付けた方がよい病気はありますか。

柏木さん「40代は特に『大腸がん』に気を付けましょう。大腸がんは、罹患率・死亡率が年々増加傾向にある病気です。その中でも、最近は50歳未満の大腸がん発症率が増加していることが明らかとなっています。その理由として以下の点が挙げられます」

(1)食生活の変化(加工肉や赤身肉の摂取増加、食物繊維不足など)
(2)腸内環境の異常(特定の腸内細菌や毒素によるDNA損傷)
(3)肥満や運動不足
(4)夜型生活・睡眠不足・ストレス
(5)遺伝的要因

そのため、40代では大腸がんに対する予防意識や早期検査を心掛けるのがよいでしょう。

Q.大腸がんとはどういった病気なのでしょうか。特徴を教えてください。

柏木さん「大腸がんは全体の70%前後が加齢や生活習慣や環境によるものです。飲酒や喫煙、肥満、運動不足、高脂肪食、低繊維食などの影響を受け、大腸の粘膜に遺伝子異常が積み重なり発生します。

大腸がんの5%程度は、原因となる遺伝子が明らかとなっており『遺伝性大腸がん』と呼ばれ、血縁者に高頻度で大腸がんが発生します。しかし、血縁者複数人に大腸がんが発症しているものの、原因となる遺伝子異常が明らかでないものが大腸がんの20〜30%を占めています。そのため、大腸がんの家族歴がある方は遺伝的な大腸がんも考えて、早期からの大腸内視鏡検査をおすすめします。

また、大腸がんは初期の症状がほとんどありません。進行した際の症状としては、血便や腹痛、便秘、下痢、腹部膨満感、貧血、食欲不振、体重減少、倦怠(けんたい)感などがあります。便が通る際に大腸がんから出血することがあり、血便が続くと貧血が起きることも。そのため、ふらつきや息切れといった貧血症状もみられます。

大腸がんが進行して大きくなると、便が通りづらくなります。その結果、便が細くなったり、便秘になって腹痛、腹部膨満症状を起こしたりすることもあります。固形の便が通れなかったり、水分吸収の異常が起こったりすると、下痢症状も伴います。便が完全に通過できなくなると腸閉塞となり、嘔吐や腹痛などの激しい症状が起こります。

また、進行すると肝臓や肺など全身に転移するため、食欲不振や体重減少、倦怠感などの全身症状を起こすことがあります」

Q.大腸がんを引き起こしやすい飲食物や生活習慣について、教えてください。

柏木さん「大腸がんのリスクとなる飲食物、生活習慣としては『喫煙』『飲酒』『赤身肉・加工肉の過剰摂取』『高脂肪食』『高カロリー食』『低繊維食(食物繊維・野菜・果物の摂取不足)』『肥満・運動不足』などが挙げられます。

特に喫煙や飲酒が、大腸がんのリスクに大きく関与しますが、日本人の大腸がん増加の要因として生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与しているとも考えられています。低繊維食は大腸がんのリスクとなりますが、穀類や豆類、野菜、果物といった食物繊維を多く摂取することで、大腸がんの予防につながります。食物繊維は発がん物質(二次胆汁酸)発生の予防や、腸内の嫌気性菌の繁殖を抑制することで大腸がんのリスク軽減になると考えられています。また、果物、野菜にはビタミンCやカロテノイド、葉酸、フラボノイドやヨウ素などのがん抑制作用もあります」

Q.大腸がんをできるだけ防ぐには、どのような対策が求められるのでしょうか。

柏木さん「大腸がんの予防には、バランスのよい食事(高脂質、高カロリー、過度な赤身肉や加工肉を避ける、食物繊維を取る)や運動、肥満の改善、飲酒・喫煙といったリスクの回避が挙げられます。

牛乳やヨーグルトのようなカルシウムを多く含む食品(チーズを除く)や、ビタミンDの摂取が大腸がんリスクを低下させます。そのため、魚介類やキノコ類、卵といったビタミンDを多く含む食材を摂取するよう心掛けるとよいでしょう。また、保存料や食品添加物を使用していない食材を選ぶこと、焼き過ぎや揚げ過ぎを避け、ゆでる、蒸すといった調理をすることも大腸がんの予防につながります。

その上で、一番大切なことは大腸の検査(内視鏡検査)を受けることです。ほとんどの大腸がんは、大腸ポリープが時間とともに大腸がんへ変化して発生するため、大腸ポリープの時点で発見し治療することが、大腸がんの予防となります。

特に大腸がんの家族歴がある場合や、食事や生活習慣などのリスクが高い人は、40歳を目途に一度検査を受けるのがおすすめです。若年層での大腸がんも増加傾向であることから、血縁者が若くして大腸がんを発症している場合や、気になる症状がある場合には早い段階での検査も消化器内科、内視鏡クリニックに相談するのがよいでしょう」

オトナンサー編集部

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