「攻撃ヘリ」全廃のドイツ“代わりの機体”ついに複数機で空を飛ぶ! 原形機はカワサキも共同開発
- 乗りものニュース |

80機以上購入する理由とは
エアバス・ヘリコプターズは2026年8月31日、ドイツ航空宇宙軍(空軍)第64ヘリコプター航空団に配備されたばかりのH145M LKHが飛行する写真を公開しました。
エアバスがドイツに納入したH145M LKH初号機(画像:エアバス)
H145M LKHは、H145をベースとした軽攻撃ヘリコプター仕様です。ドイツ連邦軍は、この機体をドイツ陸軍向けに72機、さらにドイツ空軍の特殊部隊向けに10機、合計82機を購入する契約を結んでおり、2024年11月に1号機が納入されたのを皮切りに順次引き渡されています。
ドイツ連邦軍がこの機体を大量導入する背景としては、老朽化が進む「タイガー」攻撃ヘリコプターの後継機として位置付けられていることが、大きな理由のひとつです。
タイガーは、長年にわたり故障率の高さが問題視されており、2022年4月には稼働可能な機体がわずか9機にまで減少し、ドイツ連邦議会でも取り上げられました。こうした事情に加え、ドローン技術の進歩なども影響し、ドイツは攻撃ヘリコプターを段階的に退役させ、最終的には全廃する方針を決定しました。その後継として、対戦車ミサイルなどを運用可能なH145Mに置き換える方針が示されています。
なお、H145MのベースとなったH145は、日本の川崎重工業と旧MBB社(現エアバス・ヘリコプターズ)が共同開発した中型双発ヘリコプターで、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員・物資輸送など、幅広い分野で運用されています。
軍用機型のH145M LKHでは、さらに役割が拡張されています。モジュラー式の装備を採用することで、対地ミサイルやロケット弾、機体防御システムなどを任務に応じて変更でき、軽攻撃・偵察・特殊作戦支援など、複数の任務に対応できます。また、装備の換装も迅速に行えるため、数分以内に軽攻撃ヘリコプター仕様から、懸垂降下装置を備えた特殊作戦仕様へ切り替えることが可能です。
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