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【戦国武将に学ぶ】山中鹿介~尼子家再興への志、最期まで貫く~

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山中鹿介像(島根県安来市)
山中鹿介像(島根県安来市)

 山中鹿介(しかのすけ)は名乗りを幸盛(ゆきもり)といっていますが、通称の鹿介の方が有名です。「鹿之助」と書かれることもあります。山陰地方の戦国大名・尼子(あまご)氏の重臣で「尼子十勇士」の一人として知られています。

 生年については「1541(天文10)年説」「1545年説」がありますが、いずれにしても尼子氏の全盛期ではなく衰退期にあたります。鹿介は尼子家再興を宿命づけられた形で、その悲劇性が人気の秘密なのかもしれません。

再起を目指し京から出雲へ

 尼子氏ははじめ、大内義隆と戦い、義隆の死後は大内氏に代わって力をつけてきた毛利元就と戦っています。

 尼子晴久の毛利攻めが失敗した後、因幡・伯耆の国人(こくじん)領主(在地領主)の中から元就側に寝返る者が続出し、そうした動きに勢いを得た元就がついに1565(永禄8)年、2万5000の大軍で尼子氏の居城、月山富田(がっさんとだ)城(島根県安来市)を攻め始めます。その頃の当主は晴久の子・義久でしたが、城を守ることができず、翌年降伏しました。

 義久は毛利氏に養われる形で家名は存続しましたが、戦国大名としての尼子氏は滅亡。鹿介らは浪人の身となります。しかし、それで終わったわけではありません。そこから、尼子家再興への涙ぐましい努力が始まるのです。

 鹿介は、僧になるべく修行中の尼子氏ゆかりの人物を京都の東福寺で見つけ、尼子家再興を訴えました。その説得を受け入れて還俗(げんぞく)したのが尼子勝久です。鹿介が尼子旧臣に呼び掛けたところ、浪人して「帰農」していた尼子の遺臣たちが勝久・鹿介に呼応、その数6700ほどに膨れ上がり、京都から出雲に進軍を始めました。1569年春のことです。

 その頃、元就は九州に出陣していて山陰地方を留守にしており、鹿介たちはその隙を狙ったわけですが、驚いた元就は兵を戻します。翌1570(元亀元)年、布部山(ふべやま)という所で毛利軍と尼子軍が激突。毛利軍はこのとき、4万という大軍と伝えられ、勝久・鹿介主従は抗しきれず、敗北に終わっています。

信長を頼るも見捨てられ…

 普通ならば、そこで、お家再興を断念するところでしょうが、鹿介は諦めませんでした。単独で巨大な毛利氏を相手にすることは難しいと判断した鹿介は当時、毛利領と境を接し始めていた織田信長を頼ることにしたのです。

 信長としても「弾よけ部隊」に使えると考えたのでしょう。結局、信長の支援を得る形で、毛利領との境に近い播磨の上月(こうづき)城に入ります。鹿介としては、これで尼子家再興の悲願がかなえられると考えたのではないでしょうか。

 そのまま順調に推移すれば、鹿介の悲願は達成されたはずでした。ところが、ここに思わぬ事態が持ち上がります。一度、織田方になびいていた播磨三木城の別所長治が毛利輝元と結び、反旗を翻したのです。それだけではありません。毛利勢が別所長治支援のため出陣し、1578(天正6)年4月から、上月城の攻撃にかかりました。

 すぐに、羽柴秀吉が上月城救援のため出陣し、上月城の近くの高倉山に布陣して毛利軍をけん制しますが、にらみ合いが続きました。ところがそのとき、信長から、「上月城は見捨てろ」との命令が下り、結局、秀吉は撤退。7月3日、上月城は攻められ、勝久は自刃してしまいました。

 鹿介は尼子家再興の夢を捨てきれずに生き延び、毛利勢に捕らえられます。何度挫折を繰り返しても「いつか、尼子家を再興したい」と願い続けたのでしょう。すごい執念です。しかし、毛利方がそれを許すはずもなく、鹿介は7月17日、殺されてしまいます。願いはかないませんでしたが、最期まで諦めずに忠義と志を貫いた生き方は後世まで称賛されています。

静岡大学名誉教授 小和田哲男

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