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小遣い2万円の30歳ひきこもり長男が「年金保険料払いたい」、悩める母へのアドバイス

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  • オトナンサー
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年金保険料の支払いは…
年金保険料の支払いは…

 ひきこもりの長男を持つ母親が筆者に次のような相談を持ちかけました。母親の話によると、長男の国民年金保険料は20歳のときから父親が払ってきましたが、長男が30歳を迎えた頃に「国民年金の保険料は自分で払いたい」と母親に告げてきたそうです。「果たして、長男に払ってもらった方がよいのか、このまま、親が払い続けるべきなのか」。悩んだ母親は筆者にアドバイスを求めました。

負い目を感じている長男?

 筆者は、ひきこもりのお子さんを持つご家族向けの講演会で、お金に関する話をすることがあります。講演会に参加されたご家族はそれぞれ、いろいろな悩みを抱えています。講演会終了後、筆者に声を掛けてきた先述の母親もその一人でした。母親はこわばった表情で言いました。

「こんなことをご相談するのも大変お恥ずかしいのですが…」

「構いません、大丈夫ですよ。どのようなことでしょうか」

「実は30歳になる長男が『国民年金の保険料は自分で払いたい』と言ってきたのです。現在は父親が払っているのですが、果たして、長男に払ってもらった方がよいのかどうか悩んでいます」

「なるほど。そうなんですね」

 筆者は事情を把握するため、母親にもう少し説明してもらいました。先述のように、長男の国民年金保険料は20歳の頃から、父親が払ってきており、保険料の支払い方法は「2年前納」を選択しているとのこと。

 国民年金保険料は前払いをすることで割引を受けることができる「国民年金前納割引制度」、いわゆる「前納」というものがあります。前納は保険料をまとめて前払いすればするほど、割引額が大きくなっていく制度です。最も割引額が大きいのは口座振替による2年前納。2年間分の保険料をまとめて前払いすることで、1万5850円の割引が受けられます(2021年度)。「どうせ、保険料を払うなら、できるだけ安くしたい」ということで前納の手続きをしているご家族もいます。

 もし、長男が自分で払うことになったら、前納は続けることができるのか。疑問に思った筆者は長男の収入や貯蓄について、母親に聞きました。すると「長男は無職のため、収入は0円。貯蓄はおそらく十数万円程度」という答えが返ってきました。筆者は驚きを隠すことができず、声が上ずりました。

「息子さんは一体どこから、保険料を払うつもりなのでしょうか」

「長男には毎月2万円のお小遣いを渡しています。おそらく、そこから払うつもりなのでしょう」

 国民年金保険料は月額で1万6610円(2021年度)。お小遣いの大部分を保険料の支払いに充てることになります。貯蓄はほとんどないので、まとめて前払いする前納もできなくなってしまうことでしょう。そうなると、割引のメリットが受けられなくなってしまいます。果たして、長男に払ってもらうべきなのかどうか…筆者がそのような考えを巡らせていると、母親はぽつりとつぶやきました。

「長男は仕事をしていませんし、家の中にずっといるので負い目を感じているのかもしれません。だから、『せめて、自分の国民年金保険料は自分で払いたい』という気持ちになったのだと思います」

 それを聞いた筆者は母親に、ある提案をしました。

長男が払う場合のメリットは?

 筆者は母親に言いました。

「息子さんには息子さんの考えがあるでしょうから、『自分で払いたい』というのであれば、それを否定しない方がよいかもしれませんね。もし、息子さんが『支払いをやめたい』と言ってきたら、そのときは親御さんからの支払いに戻せばよいだけですから」

 さらに、筆者は長男が選択できる支払い方法についても説明しました。一つは現金による支払い。もう一つは口座振替による支払いです。

 現金の場合、日本年金機構から郵送される納付書をコンビニ、または銀行や郵便局などの金融機関に持って行き、支払います。口座振替の場合、指定した口座から引き落としされます。その際、「親御さんの口座から引き落としするのは息子さんも望まないでしょうから、ご自身の口座を指定することになるのではないでしょうか」と話しました。そこまで説明した筆者は母親に、次のような話もしました。

「少しでも保険料を割安にしたいのでしたら、息子さんに『早割』も検討してもらうとよいでしょう。早割とは、保険料を当月末に口座振替することで月額50円、年額で600円の割引が受けられます。ただし、早割は現金払いには対応しておらず、口座振替のみです」

「そのような制度があるのですね。知りませんでした。多少でも保険料が安くなるのでしたら助かります」

 長男が自分で払うようになると大幅な割引を受けることはできなくなってしまいますが、一方で、新たに得られるメリットもあります。それは長男の外出の機会です。現金払いでは、コンビニや銀行、郵便局などの金融機関の窓口に出向くことになりますし、口座振替では、口座にお小遣いを入金する必要があるので、ATMまで出向く必要があります。いずれにせよ、外出するきっかけにはなりそうです。

「現金払いにするのか、口座振替の早割にするのか、どちらにするのかは息子さんに選んでもらうとよいでしょう。どちらにせよ、年金事務所などで手続きが必要になります。せっかくですから、手続きも息子さんにやってもらうようお話ししてみてください」

「そうですね。長男にもそのように伝えてみます」

 そう答えた母親の表情は幾分、和らいでいるように見えました。

社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー 浜田裕也

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