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圧巻!?「他国機っぽい中国の軍用機」がズラリ! 中国の空の祭典がちょっと特殊すぎた

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  • 乗りものニュース
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過去最高の来場者数を記録した2024年の「珠海航空ショー」。ここでは、航空ショーでは初公開されたものをはじめ、ユニークな特徴を持つ機体が登場しています。

中国版「アントノフ」も

 2024年11月12日から17日まで、「珠海航空ショー」として知られる中国国際航空宇宙展が広東省珠海金湾空港で開催されました。ここでは、航空ショーにおいて初公開されたものをはじめ、ユニークな特徴を持つ機体が登場しています。今回は、その一部をご紹介します。

Large 01珠海航空ショーの様子(細谷泰正撮影)。

 まずは中国海軍の最新鋭戦闘機、J-15Tです。中国海軍初のカタパルト射出対応型で、ノーズギアには米海軍機によく似た構造が認められます。この機体は空母のエレベーターに大きな機体を収めるべく、水平尾翼にも折り畳み機構を備えているという珍しい特徴を持ち、展示もミサイルを搭載し、折り畳んだ状態でした。

 これに加えて、Y-8輸送機をベースとした対潜哨戒機のY-8Q、早期警戒管制機Y-8AWACSも展示されました。Y-8輸送機はユニークな出自を持つ機体で、ウクライナのアントノフが旧ソ連時代に開発したプロペラ機「An-12」を、中国が設計をコピーし製造したとされています。

 一方、中国空軍は主力戦闘機J-16とその電子戦型J-16Dを展示。これら空軍の主力戦闘機と並んで展示されたのがJL-10練習機でした。

デモフライトも超アツかった!

 JL-10は高等練習機と軽攻撃機を兼用できる機体として計画され、開発にはロシアのヤコブレフ設計局が支援しているためロシアのYak130と非常によく似ています。発表によると、機体制御には電気を用いて動翼を操作するシステム「フライバイワイヤ」が搭載され、計器類はモニターが並ぶ「グラスコックピット」が採用されているのこと。この機体は中国では空軍と海軍の双方が採用しているほか、アラブ首長国連邦からも受注するなど輸出にも力を入れています。

Large 02珠海航空ショーで展示されたJL-10(細谷泰正撮影)。

 なお、これらの機体の多くは、航空ショーで初公開のものでした。

 このほか、今回の目玉となったのが中国とロシア、双方のステルス戦闘機による展示飛行でしょう。前者は最新鋭ステルス戦闘機J-20を用いて行い、後者は、Su-57を持ち込んだため、はからずも“競演”のような形になっていました。両機種とも地上展示はありませんでしたが、デモ飛行は毎日行われていました。

 このほかにも、ロシアのアクロバット飛行チーム「ロシアン・ナイツ」が曲芸飛行を行っており、元気な姿を披露していました。

 なお。2023年に行われた前回の同航空ショーでは民間機の公開がメインでしたが、今回は軍用機と旅客機が中心の内容になりました。中国で軍用機が一般公開されるのは2018年以来6年ぶりで、今回はロシアの最新機が参加するとの事前報道もあったため、来場者数も過去最高となった模様です。

 中国では国家戦略として米ロに続く軍事大国を目指すことを掲げていますが、今回のショーを見ただけでもその目標に向けて着実に成果を上げているといえるでしょう。こうした航空・軍事産業の発展に国民からは熱い視線が注がれていることも間違いなさそうです。

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