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「えっ、まだあったの!?」日本も熱狂 “ミステリーサークル”最新ルポ、UFOじゃない“真相”がスゴい!

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麦畑に突然現れる巨大な「円」 UFOの着陸跡?

麦畑などの作物が倒れ、突然巨大な円や幾何学模様が浮かび上がる「ミステリーサークル」。かつては「UFOが着陸した跡ではないか」とも考えられ、日本でも大ブームになりました。ところが“本場”イギリスを訪ねると、2026年にも新しいものが次々と報告されていました。

Large figure1 gallery6イギリス南部のウィルトシャーにある「クロップサークル・ビジターセンター&エキシビション」(布留川 司撮影)。

「ミステリーサークル」の目撃例は世界各地にありますが、とりわけ有名なのがイギリス南部のウィルトシャーです。

 日本でも1990年代にテレビ番組や雑誌で盛んに取り上げられました。その正体をめぐってさまざまな説が唱えられましたが、特に有名なのが「UFOが着陸した跡」というものです。

 実際、クロップサークルの周辺では謎の光や飛行物体を見たという証言もあり、UFOとの関係は長く語られてきました。遠い宇宙から飛来した知的生命体の「乗りもの」が残した痕跡――。1990年代のオカルトブームを知る世代なら、「ノストラダムスの大予言」や「UFO」「宇宙人」と並んで、懐かしく感じる人も多いでしょう。

 そんな昔懐かしい存在にも思えるミステリーサークルですが、実は2026年の現在も作られ続けています。筆者は2026年7月、イギリスのウィルトシャーを実際に訪れました。

 向かったのはハニーストリートにある「クロップサークル・ビジターセンター&エキシビション」です。ちなみに「ミステリーサークル」は日本で定着した呼び名で、イギリスでは一般に「クロップサークル」と呼ばれています。

 ここはミステリーサークルに関する情報や周辺観光を案内する施設で、関連グッズなども販売しています。エントランスの入場は無料ですが、7.5ポンド(約1600円)を払うと有料の展示スペースを見学でき、その歴史や研究、発生原因をめぐるさまざまな説を見ることができました。

 受付のスタッフに「ミステリーサークルって今もあるの?」と聞いてみると、「今年はこれまでに17個が確認されているよ。例年と比べて多いね」と即答。その口調は、まるで今年の作物の出来を話すかのように軽快でした。

 日本ではブームが去ったミステリーサークルですが、本場では今なお新しいものが現れ続けているのです。

巨大化しすぎて「UFOの着陸跡」では説明できない?

 ただ、現在知られているミステリーサークルを見ると、昔ながらの「UFOが着陸して丸い跡を残した」という説明だけでは収まりそうにありません。

 1970~80年代に広く知られるようになったころは単純な円形が中心でしたが、その後は複数の円や直線を組み合わせた巨大な幾何学模様へと複雑化。なかには顔や文字のように見えるものまで登場しました。こうした変化に伴い、愛好家や研究者の間では「宇宙船の着陸跡」だけでなく、「宇宙人が何らかのメッセージを描いた」といった説まで唱えられるようになります。

 その巨大化を象徴するのが、2001年8月にウィルトシャーのミルク・ヒルに出現した通称「ミルク・ヒル・ギャラクシー」です。同施設の展示によると、大小409個もの円から構成され、直径は約275m。あまりに巨大なため、起伏のある地上からでは全体像を把握することすら難しく、上空から見ることで初めて巨大な渦巻き状の模様を確認できたそうです。

 そして、図形の複雑化や大規模化とともに、その原因を説明しようとする説も増えていきました。施設の展示では、人為説やプラズマ説、宇宙人のメッセージ説のほか、軍や政府が新技術を試しているという秘密実験説、地球そのものの意思とする「ガイア説」、古代遺跡を結ぶ「レイライン」のエネルギー説など、かなり多彩な説が紹介されています。

 単純な「UFOの着陸跡」から始まったイメージは、クロップサークルそのものの複雑化とともに、より多様な“謎”へと広がっていったのです。なお、この現象はイギリスだけでなく世界的なもので、これまでに60か国以上で約7000件が記録されているといいます。

宇宙人? 自然現象? それとも人間?

 では、毎年現れるミステリーサークルは実際に誰が作っているのでしょうか。人間が制作したものが存在すること自体はすでに確認されており、過去のミステリーサークルを「自分が作った」と名乗り出た人もいます。

Large figure2 gallery4「クロップサークル・ビジターセンター&エキシビション」の入り口に掲げられたパネル(布留川 司撮影)。

 一方、同施設には、研究者側が「真正」と考えるものと、人為的なものを見分ける方法も展示されていました。人為的な制作ではロープや板などが使われることがあるため、足跡やロープを引きずった跡、円の中心となった支点穴、踏み潰されて折れた茎などが残っていれば、人為的な可能性が高いとしています。対して「真正」とされるものでは、植物の茎が折れずに曲がり、倒れた後も成長を続けることなどが特徴として挙げられています。

 ただし、これはミステリーサークル研究者側が示している判別方法で、科学的に確立された判定基準ではありません。こうした特徴があるからといって、宇宙人や未知の現象によって作られたと証明されるわけでもないのです。展示自体も、人間による制作技術が向上し、単純な特徴だけでは見分けにくくなっていると説明しています。

 実際、人間の制作技術も発達しています。2009年にはテレビ番組の企画で、経験豊富な制作者4人が数学者の用意した図案をもとに、大小92個の円からなる直径約55mのクロップサークル「アポロニウス」を制作。作業は夜間、それも雨のなかで行われ、完成まで約4時間かかったとされています。

 かなり複雑なクロップサークルでも、人間が一晩で作ることは可能です。ただ逆にいえば、経験者4人が事前に図案を用意しても、55m級を完成させるまで4時間を要しています。「ミルク・ヒル・ギャラクシー」は直径約275mの中に409個もの円が存在する複雑なものですから、仮に人間が制作したとすれば、相当な準備と技術が必要だったでしょう。

 このようにミステリーサークルの原因については、人為説から自然現象、さらにはUFOや宇宙人まで、さまざまな見方があります。すべての事例について、明確な答えが出ているわけではありません。

 日本での大ブームから30年以上が過ぎた2026年にも、新たなミステリーサークルは出現しています。正体をめぐって想像の余地が残されていることこそ、いまだに人々を引きつける理由なのかもしれません。

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