“トイレの誤作動で沈んだUボート”80年前に起きた珍事!? かなり過酷だった潜水艦のトイレ事情とは 今は天国!
- 乗りものニュース |

ひとつ操作を間違うだけで大変なことに。
汚水が逆流するくらいだったらマシ 下手すりゃ沈んだ昔の潜水艦
今から80年前の1945年4月14日、敗戦濃厚となったドイツ軍にて、孤軍奮闘するUボートの1隻であるU-1206の乗り組み員がとてつもない理由で敵に投降するという事件が発生しました。それは、トイレの誤作動です。
大戦中ドイツで運用されたVIIC/41型潜水艦の1隻であるU995。現在はキールのラーボエ海軍記念館で展示されている(画像:パブリックドメイン)
しばらく海中に潜り続けていることもある潜水艦。海に出ている間は密閉空間という性格上、数々の問題が現在もあり、乗組員となれる資格があるものは海軍将兵の中でも一部の選ばれたもののみです。実はこれでも潜水艦の環境は改善された方で、第二次大戦中の潜水艦のトイレ事情は特に切実でした。
潜水艦は隠密性を確保するために、大戦中も長時間潜航することがありました。現在の潜水艦は潜航中にトイレを使っても基本的には問題はありませんが、大戦中は潜航中にトイレが全く使用できないタイプの潜水艦もありました。その場合はフタ付きのバケツで用を足すこともあったそうです。旧日本海軍の場合はその面では恵まれており、潜航中でも使用できたそうですが、排泄物を一時貯めておくタンクに高圧空気を注入して海中に排出する方法をとっていたため、トイレ内の圧力が低いとタンクから逆流することがあり、その際は悪臭で艦内が大変なことになったそうです。
しかし汚水があふれるくらいなら、まだマシです。前述したドイツのU-1206という潜水艦は、乗組員がトイレ操作を誤ったことで1945年4月14日、潜航不能に陥りました。
同艦のトイレ排水機構はとても複雑だったそうで、ちょっとでも操作を間違えると、すさまじい勢いで逆流する仕様になっていました。その日、とある乗組員が運悪く操作を間違ってしまいました。それだけならばまだ、艦内が汚水まみれになるだけで済みましたが、あまりの勢いで大量に逆流したため、艦内には浸水が発生。運悪く潜航時に動力として使う蓄電池が汚水に触れてショートし、猛毒の塩素ガスが発生するという最悪の事態により緊急浮上しました。
この緊急浮上した際も運に恵まれず、イギリス軍の哨戒機にすぐ見つかってしまい、もはや手立てなしということで自沈処分することに。乗組員はイギリス海軍の捕虜になったそうです。
※一部修正しました(4月14日17時00分)
現在、海上自衛隊が所有する潜水艦には快適なトイレだけでなく、冷暖房完備でシャワーなどの設備も充実しています。さらに2018年には、海上自衛隊における潜水艦への女性自衛官の起用できるよう配置制限を解除されています。これらの改革ができたのも、潜水艦内の環境の改善があったからこそです。
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