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体の「冷え」がつらい…「お風呂ドクター」が正しい入浴法を解説 温かく眠るための“コツ”とは

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「冷え・ヒートショック」に関する意識調査の結果とは
「冷え・ヒートショック」に関する意識調査の結果とは

 朝晩の冷え込みが強くなり、冷えを感じてつらい人も少なくないでしょう。リンナイ(名古屋市)が「お風呂ドクター」の早坂信哉さんの監修のもと、「冷え・ヒートショック」に関する意識調査を実施し、結果を紹介しています。

 調査は、9月24日から10月4日にかけて、全国の男女2350人を対象に、インターネットで行われました。

基本の入浴法は40℃に10分間

 冬の時期に多い体の不調を質問したところ、トップが44%の「冷え」で、続いて24%の「肩こり」、22%の「便秘・下痢」という結果になりました。さらに「冷え」と答えた人に、冷えを感じる体の部位を聞いたところ、1位は94%の「足先」で、次いで69%の「手先」、21%の「脚部」でした。

 早坂さんによると、「冷えは、運動不足や筋肉量の低下、食事量の低下により熱生産量が減り、薄着などによる熱放散が多いと起こりやすくなります」といい、「女性は男性と比べて筋肉量が少ないことから、冷えに悩まされる傾向があります。寒い時こそ、しっかり食べて運動をすることが大切です」と解説します。

 調査で、「冷え」を選んだ人に、冷えによりつらいと感じる症状を聞いたところ、3位は「だるさ・疲れやすさ」で24%、2位は「肩こり・関節痛」で33%、1位は「眠れない」で41%でした。対策方法も聞くと、3位は「入浴する(全身浴)」で50%、2位は「暖房器具を使用する」で57%、1位は「温かいものを食べる」で61%という結果に。また、冷え対策としての入浴に15%の人が悩みを抱えていることもわかったということです。

 入浴のポイントについて、早坂さんは「入浴で疲れてしまったり、入浴しているのに体の冷えが気になる方も多いようで、正しい入浴ができていないのかもしれません。基本の入浴法は40℃に10分間とお伝えしています。熱すぎると逆に温かさが長続きせず、また長風呂は湯疲れの元です」とコメント。続けて、最近の研究結果として、「冷えや睡眠以外でも期待できる湯船に浸かる効果として、毎日湯船につかる人は『介護状態』や『うつ』になりにくいことがわかってきました」と伝えています。

対策はメリハリのある“温め”

 早坂さんは、冷え性の原因について「手足の末梢の血流が悪くなること」と指摘しています。入浴については「最強の『冷え取りツール』と話しつつ「『お風呂』を活用して手足をすみずみまで温め、血管を拡張し血流を改善させることで冷えの症状の緩和が期待できます」としています。

「40℃のお湯に肩までつかり10~15分入ること」が基本で「冷え性の方の多くは交感神経が過剰に働いているため、自律神経のバランスを取るためにも温度は40℃がお勧めです。40℃を超える熱いお風呂は入浴時に血圧が急上昇するだけでなく、汗をかきすぐに体温が下がるため結果として温まりが長く続きません」と注意点も語っています。

 長時間の入浴は「のぼせ(熱中症)」を引き起こすため、長くても15 分以内で「額に汗をかいたら湯船から出るようにしましょう」と説明。さらに「熱い湯に長くつかっても、入浴事故が増えるだけでなく光熱費もかかります。体とお財布に優しい 40℃入浴を心掛けましょう」と助言。また、40℃のお湯での入浴は「ヒートショック」の予防にもなるということです。

 その一方で、内臓に冷えを感じている人に向けて、「副交感神経が強く働きすぎています。おなか周りが冷える方は、例外的に42℃で5分間の入浴をして交感神経を刺激する方法も試してみると良いでしょう。ただし、42℃の湯は刺激が強いので無理のない範囲で実施してください」と語っています。

 さらに、“入浴のゴールデンタイム”があるといい、「就寝90分前」と明かしつつ「冷えの方は手足の血管が必要以上に収縮してしまうため、手足の血流が悪くなり、就寝に向けて血流による手足からの熱の放散がうまくいかず、よく眠れない、さらには疲れが取れないという悪循環に陥っています」と説明。

 続けて「対策はメリハリのある温めです。就寝の90分前に入浴でしっかり体を温め、その後に靴下などは履かず体温を自然に放散させてスムーズな体温低下を促しましょう」と話しています。

オトナンサー編集部

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