どうせ読むならポイント貯めない?

実はあまり効果がなかった…… 医師が教える「効率の悪い勉強法」

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  • マイナビウーマン
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あなたが当たり前だと思っていた勉強法。実は科学的に正しくないかもしれません。

\「記憶力」× 「超効率化」× 「時短」の勉強法/
400万回以上再生されているYouTubeの大人気動画「科学的根拠に基づく最高の勉強法」の安川 康介さんが、自らの勉強法を更に詳しく解説して書籍化。覚えたことを思い出す、人に教えられる=アウトプットこそが成長につながる、研究によって検証された効率的な勉強法です。

勉強は限られた時間で効率よく進めたいもの。でもよくやりがちな勉強法は、本当に効果があるのでしょうか?今回は科学的に効果が高くない勉強法について、書籍『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(KADOKAWA)から一部抜粋してお届けします。

繰り返し読む(再読)

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効果の高い勉強法について書く前に、多くの人が行っている「比較的効果の低い勉強法」について書いておきたいと思います。

それなりに時間をかけて勉強しているのに、あまり覚えられない、試験の点数が伸びない、という方は、これらの方法を中心に勉強してしまっていないか振り返ってみてください。また、勉強が得意な人でも、なぜ自分が周りと比べて勉強ができているのか考えることによって、さらに効率的な勉強法ができるようになると思います。

最初に取り上げたいのが、「繰り返し読む(再読)」という勉強法です。

教科書や本は何度も繰り返し読んだほうが良いと、どこかで聞いたり読んだりしたことがある人は多いかもしれません。繰り返し読む、再読するという勉強法は、最も一般的な勉強法の1つだと言えます。

アメリカのある名門大学の学生を対象にした調査では、アンケートに答えた84%の学生が、ノートや教科書の再読を試験対策に使う勉強法として挙げていました。そして、アンケートに答えた半数以上(54・8%)の学生が、再読が最も重要な勉強法だと回答しました。

では、再読は、効果の高い学習方法と言えるのでしょうか。

結論から言うと、「ただ繰り返し読むこと」は、本書で説明するような他の勉強法と比較すると効果が低いことがわかっています。

研究

コロラド大学の大学生たちを対象とした研究では、約1500~1700語の文章を再読するグループと、再読しないグループに分け、内容をできるだけ思い出してもらう試験や短答形式の試験を2日後に受けてもらいました。文章を続けて2回読んだ学生と、1回読んだ学生では、2日後の試験の成績に有意な差(統計学的な分析に基づいて評価された差)はありませんでした。

また、別の研究でも、教科書や科学雑誌からの異なる文章(学生にある程度馴染みがあるトピックやあまり馴染みのないトピック)を、再読するグループと、1回だけ読むグループに分けて、多肢選択法や短答形式などの問題を大学生たちに解いてもらいました。この研究では、直後、そして1日後の試験での正答率は、再読した学生と1回だけ読んだ学生の間で、ほとんどの場合に有意な差がなく、再読に大きな学習効果がないことを裏付ける結果となりました。

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※画像はイメージです

一応補足しておくと、再読は書かれた内容をとても短期的に覚えるためには、1回だけ読む場合よりも効果があるとする研究報告は複数あります。

例えば、高校生と大学生155人を対象とした研究で、参加者に文章を何度も読んだ直後に穴埋め問題を解かせたところ、1回だけ文章を読んだ学生よりも2回読んだ学生の正答率のほうが高いという結果がありました。しかし、4回読んだ学生と2回読んだ学生とは、ほとんど点数が変わりませんでした。

再読はとても短期的には多少効果があるかもしれませんが、勉強の目的はより長期的な知識の習得であることを考えると、あまり有効な学習法とは言えません。

また、再読の学習効果については、どれくらいの間隔をあけて再読するのかによっても変わってくることが知られています。あとの章で説明する学習効果が高いとされる「分散学習」にも関わってきますが、同じ日に続けて繰り返して読むよりも、数日〜1週間と間隔をあけて再読するほうが、内容を長く覚えていられることが報告されています。

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普通の再読に、学習効果があまりないと考えられる1つの理由としては、同じ文章を2回目に読む時のほうが文章に慣れすらすら読め「わかった気になってしまう」ため、さらに理解を深めたり、覚えたりするといった深い情報処理が新しく行われにくいことが考えられます。

このような、表面的に情報が処理しやすくなったことで、実際には内容を記憶し深く理解していないにもかかわらず、覚えた気になってしまう、理解した気になってしまう心理的な現象は、「流暢(りゅうちょう)性の錯覚(幻想)(The fluency illusion)」と呼ばれています。

何かを学習する時には、この流暢性の錯覚に気を付けなければなりません。

僕たちの脳は、実際にはしっかり記憶して、深く理解していないのに、自分の知識や習熟度を過大評価してしまうことがあるのです。

例えば、英単語の単語帳をパラパラめくり、見覚えのある単語が並んでいるのを見て、なんとなくその意味や使い方を覚えている気になってしまう。授業中に書いたノートを見返し、見覚えがあるため、覚えて理解していると思ってしまう。そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

効果的な勉強にとって大切なのは、ある程度積極的に自分の脳に負荷をかけることだとわかっています。学習の分野では、「望ましい困難(Desirable difficulties)」と呼ばれており、本書の後半で述べる効果的な学習法は、この「望ましい困難」を生み出す方法だとも言えます。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

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※本記事は、『科学的根拠に基づく最高の勉強法』著:安川 康介/KADOKAWA より抜粋・再編集して作成しました。

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