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都内にある「滅多に閉じない踏切」何のため? ヒントは“WARNING” 線路の途中にはフェンス「でも廃線じゃない!?」

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列車が通るのは1日1往復のみ?

 JR青梅線などが乗り入れる拝島駅北口を出てすぐの場所に、「めったに閉じない踏切」があります。ここを通るのは、一体どのような列車なのでしょうか。

Large figure1 gallery21横田基地引込線(乗りものニュース編集部撮影)

 普段ほとんど閉まらないこの踏切は、「横田1号踏切」という名称です。また歩いて10秒ほど進めば「横田2号踏切」もあります。近隣住民によると、これらの踏切が作動するのは朝に1回、そして夕方の計2回ほどだといいます。

 地元の男性に話を聞くと、列車がここを通過するのを見たのはこれまで2回ほどで、子どものころには「いつ列車が来るのか」と1日中待っていたこともあったそうです。

 横田1号踏切から駅側(南側)へ視線を移すと、西武拝島線との平面交差を経てJRの線路と接続しており、かつて「日本一長い踏切」があった場所へと続いています。一方、反対側をたどると、非電化の線路がまっすぐ続いています。

 踏切脇の看板を見ると、この「滅多に閉じない踏切」の答えが判明します。看板には「JR貨物」「警告/WARNING」「在日米軍基地」と記されています。そう、この線路はJR貨物が管理する、アメリカ軍基地への輸送専用線であり、この先にある横田基地へとつながる引込線なのです。

 北へ向かって住宅地の裏手を縫うように進むと、この線路沿いには踏切が多く、拝島駅前の1号踏切から6号踏切まで存在します。途中には「一時停止不要」の立て看板もあり、この踏切の使用頻度が極めて低いことがうかがえます。

 基地へ入るゲート付近は線路脇から確認できますが、その先は閉ざされており、内部を見ることはできません。ただ、拝島駅前の案内板を見る限りでは、基地内に進入後すぐに北へ直進しているようです。

基地へはディーゼル機関車が牽引

 周辺住民によると、朝に燃料を積んだ貨物列車が横田基地へ入り、夕方4時ごろに基地を出発するとのこと。列車は拝島駅でしばらく停車した後、再び出発します。同じ時間帯に立川駅へ貨物列車が入線することから、これが横田基地から戻る列車ではないかと推測してくれました。

Large figure2 gallery1拝島駅前の横田1号踏切(乗りものニュース編集部撮影)

 この貨物列車は通称「米タン」と呼ばれ、ジェット燃料などを運搬しています。ルートは、横浜市にある鶴見線安善駅付近の貯油施設から、尻手短絡線、武蔵野貨物線、府中本町駅、南武線、立川駅、青梅線、拝島駅を経由して横田基地へ至ります。

 なお、横田基地を出発した貨物列車は、直接青梅線へ乗り入れることができません。拝島駅構内で2度のスイッチバックを行う必要があり、拝島駅から横田基地までの専用線は非電化のためディーゼル機関車が牽引します。

 歴史をひも解くと、もともと横田基地は「多摩陸軍飛行場」として整備された場所で、第二次世界大戦末期には首都圏防衛を担う戦闘機基地でもありました。過去の地図を見ると、この引込線は戦前から敷設されており、当時から使用されていたことがわかります。

在日米軍基地への引き込み線というと重要な路線のように思えますが、前述したように貨物列車が通るのは1日1往復だけ。そのため、アメリカ軍関係者が常時見張っているようなことはありません。

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