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いっぱいある家電のリモコン全部、スマホひとつで簡単操作...電気の節約にも! スマートリモコン「Nature Remo」の魅力【前編】/Nature株式会社 創業者・塩出晴海さん

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Nature株式会社 創業者・塩出晴海さん
Nature株式会社 創業者・塩出晴海さん

9月になっても終わらない暑さ。特に帰宅時における「家に入った瞬間のムワッと感」には辟易とさせられる。

帰宅時間に合わせてエアコンにタイマーをかけておけばよいとも思うが、その帰宅時間はいつものことながら読めない。何とかして、帰宅直前にエアコンのスイッチを入れることができないものか......。

そんな悩みを、スタートアップ企業のNature株式会社(横浜市)が提案するスマートリモコン「Nature Remo(ネイチャーリモ)」が解決してくれるかもしれない。スマートフォンから、エアコンをはじめ、さまざまな家電のスイッチを入れる操作が簡単にできるのだ。

いったい、どういうものか――。J-CAST 会社ウォッチ編集部記者は同社を訪問した。

Natureが掲げるミッション「自然との共生をドライブする」を具現化する製品

「自然との共生をドライブする」――。Natureが掲げるこのミッションをまさに具現化する製品がスマートリモコンの「Nature Remo」シリーズだ。「Nature Remo」シリーズを使って家電 をコントロールすることで、電気代の節約につながることがメリットだろう。それは、限られた地球資源の効率利用が可能になることをも意味する。

そんな「Nature Remo」シリーズは本体を電源につなぐだけで使うことができ、操作はスマホから。スマートスピーカーに連携して声による操作もできる。現在、気楽に使いやすい「エントリーモデル」、標準的な機能を備えた「スタンダードモデル」、照度センサーや人感センサーを搭載した「フラッグシップモデル」の3バージョンを展開している。

まずは、創業者で代表取締役を務める塩出晴海(しおで・はるうみ)さんに製品の特長、開発秘話を聞いた。

――「Nature Remo」の特長についてお教えください。

塩出晴海さん Nature Remoはエアコンや室内の照明のスイッチを入れたり切ったりするデバイス、といえばわかりやすいでしょうか。赤外線方式のリモコンを備えた家電であれば、メーカーや型番・年式などに関係なく使えます。Wi-Fi経由でインターネットに接続し、スマホを通じて、これらのスイッチを入れたり切ったりすることができるものです。また、時間や搭載センサーやGPS情報をトリガーとして、これらの家電を自動制御することもできます。

――ユーザーにとっては、どんなところが便利でしょうか。

塩出さん 今年の夏は、本当に暑かったですよね。暑い日が続くさなか、Nature Remoを使うと、つけっ放しにせざるを得ないエアコンの効率的な使い方ができるようになります。たとえば、家に帰る直前にエアコンを起動させるのが、よくある使い方のひとつです。
あとは、家庭内には家電の数だけさまざまなリモコンがありますから、「どのリモコンがどの家電のものだったっけ?」と、管理が非常に煩雑になりがちです。ところが、Nature Remoを使うと、これらを全部ひとまとめにして、スマホひとつで操作できるようになります。
ちなみにユーザーは、最初は「IoTを使ってみたい」という新しもの好きな方々が多かったのですが、最近では今お話ししたような目的で買われる方が多いですね。

最初の製品は、クラウドファウンディングで資金を集めて作った!

同社では現在、主力の「Nature Remo」にくわえ、スマホHEMS(Home Energy Management Service)の「Nature Remo E」も展開している。こちらは、スマホアプリから、発電・蓄電などの電力状況をリアルタイムに把握できるものだ。そのうえ、過去の消費電力量のモニタリング、太陽光パネル、蓄電池、EVパワーステーションのコントロールなどが簡単にできる。自宅で太陽光発電をしている人にとって便利な製品で、ファンも多い。

だが、モノづくりに苦労はつきものだ。

――製品開発の際の苦労には、どんなものがありましたか。

塩出さん 製品開発は、もう、苦労しっぱなしですね。その中でも一番印象に残っているのは、最初の製品化を進めていた時のことでしょうか。あの時は、本体のプラスチックの成形がなかなかうまくいかなかったのです。試作をつくるために協力を仰いだ香港の町工場の担当者さんに「こうしてほしい」と何度もお願いしたら、しまいには「こんなに厳しい条件でプラスチックの成形ができるか! そこまで言うなら自分でやれ!」と電話越しに怒鳴られてしまったこともありました。

――そんなことがあったんですね。

塩出さん また、最初の製品は、クラウドファウンディングで資金を集めて作ったのですが、クラウドファウンディングの返礼品としてNature Remoをお届けするつもりが、スケジュール通りにいかず...支援してくださった方に心苦しい気持ちでしたね。

――艱難辛苦の末に、Nature Remoは誕生したのですね。Nature Remoをユーザーにお届けした際の反響はどんなものでしたか?

塩出さん 正式に発売された時は「魔法のような体験だ!」といった声が寄せられ、これはうれしかったですね。今もスマートリモコンを知らなかった方が始めて使うと、驚かれます。その一方で、ヘビーユーザーの方からは「この機能をもっとこうしてほしい」といった要望が寄せられることも多いです。

「従業員として働くには、どういう職場であればうれしいか」

「Nature Remo」シリーズの話が一段落したあとは、Natureが掲げるミッション「自然との共生をドライブする」について聞いてみた。その話の流れから、同社では社員一人ひとりが自律して、意欲的な働いている様子もわかってきた。

――ところで、御社は「自然との共生をドライブする」というミッションを掲げて事業に取り組まれていますが、これについて詳しくお教えください。

塩出さん 話せば長くなるかもしれませんが、私は「自然の一部である人間は本来、自然と調和して生きるべきだ」というふうに考えています。ところが今の社会は、それとは逆の方向に向かっていると感じています。産業革命以降、大量生産、大量消費的な経済のあり方が暴走しているのでは、と感じています。私はそれを変えていきたい、という思いを抱いています。

――そういった資本主義の再構築への関心は世界的にも高く、いまや持続可能性が求められています。言うまでもなく、「Nature Remo」シリーズも、社会の脱炭素に貢献する製品ですね。
ところで、こうした社会に貢献する製品を扱う御社は、働き方の観点でも柔軟だったりするのでしょうか。

塩出さん そうですね。自律的な組織を目指しています。というのも、起業前の会社員時代(この話は【後編】をご覧ください)、「従業員として働くには、どういう職場であればうれしいか」ということについて、よく考えていました。そして思ったのは、会社という組織は意思決定が非効率的な面もある、ということでした。

――どういうことでしょうか。

塩出さん 仕事を任せられるようになると、「自分が上司に説明しなければならない機会」が増えますが、これなどもそうですよね。自分がトップでない限り、上司にはさらに上の上司がいます。つまり、自分の提案や説明を上司にしたら、その上司が今度はその上の上司に説明する、というのが一般的な組織のやり方かと思います。

――言ってしまえば、「伝言ゲーム」ですよね。

塩出さん そうなると、仮にですが、自分の説明に対して、上司が「わかったつもり」になって、さらに上に説明するということが発生し得るわけです。ところが、「わかったつもり」では、きちんと説明されない可能性があります。

――たしかに、そうですね。

塩出さん だから、それよりも、発案者がより主体的になったほうが、はるかに効率的だと思うのです。それに、その方は、仕事のやりがいにもなる。こうした発案者自身がリードするようなやり方のほうが働く喜びが大きいのではないか――そう思うようになりました。

――考えさせられるお話ですね。

塩出さん 「従業員として働くには、どういう職場であればうれしいか」について思うことはもうひとつあります。それは、「人は組織の中で、どうすればその人が自身の能力を最大限発揮できるか」という点です。しかも現代は「前例が前例として踏襲できない速さで社会が変化」しています。

――たしかに、日々のキャッチアップだけでも倒れそうになります......。

塩出さん 会社は、個々の能力を最大限発揮できる環境を整えるべきだと私は考えています。すなわち、従業員ひとりひとりが「オーナーシップを感じられる環境」です。「今、自分が担当しているビジネスは自分がリードしているんだ」という実感がわく組織のあり方を弊社では目指しています。

「自社のビジョンに合った事業は検討したい」塩出さんの次なる関心は?

――製品の開発秘話から、働き方のテーマでのお話、ありがとうございます。それでは、【前編】の締めくくりとして、御社の今後の展望をお教えください。

塩出さん 弊社が思い描く理想を実現させるには、現在の事業だけでは達成できないと思います。ですので、長いスパンで考えるならば、自社のビジョンに合った事業は検討したいと考えています。私として関心を持っているのは、「海上モビリティーの脱炭素化」ですね。

――どういったものでしょうか。

塩出さん 今、陸上ではEV(電気自動車)シフトが進んでいますが、その電源はバッテリーですよね。ただ、海上であれば、必ずしもバッテリーにこだわる必要はないのではと考えています。海上であれば常に風が強いので、その場で発電して、それでモーターを回すといった手法が可能かもしれません。このあたりに、新たなビジネスを見出せるのではないかと考えています。

「自然との共生をドライブする」という同社が実現させたいミッションに向けて、塩出さんの起業家としてのたしかな信念が伝わってきた――。【後編】では、塩出さんが起業を決意した話、そして、経営者として自分を高めるためにしていることに迫る。

気鋭のクリーンテック企業の創業者が、起業するまで 「日本にいてはダメ」海外で学び、商社で鍛え...そして、セーリングで気づいた「自然との共生」への思い【後編】/Nature株式会社 創業者・塩出晴海さん>に続きます。

(構成/J-CAST会社ウォッチ編集部 坂下朋永)

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