どうせ読むならポイント貯めない?

小学生から受診OKな「ピル外来(生理外来)」がスタート。つらい生理痛は我慢せず、子どももクリニックに相談へ

702 YOU
  • マイナビウーマン
  • |

認定NPO法人フローレンスのグループ法人である「フローレンスこどもと心クリニック」(東京都渋谷区) は6月より、「小学生からのピル外来(生理外来) 」の診療を開始します。

Main

同外来を通じて、初潮を迎えた小学生や思春期の子どもたちが生理の悩みに対して医療とつながり、痛みやつらさに悩まされず本来の力を発揮しながら生活を送れるようサポートします。

「小学生からのピル外来(生理外来) 」の特徴とは?

「小学生からのピル外来(生理外来) 」では、初潮を迎えた小学生や思春期の子どもたちを中心に、大人も生理に関する悩みを医師に相談することができます。

成人以降は生理の症状が重い場合に低用量ピルを服用する選択肢が広がる一方で、生理の痛みを我慢したり鎮痛剤で対処したりする人が多く(※1) 、特に子どもで痛みが強い場合に「クリニックを受診して治療する」という考えはまだ根付いていません。

同外来ではかかりつけ医として、つらい生理の症状に対してピルをはじめとするホルモン製剤や、漢方薬、鎮痛剤などさまざまな選択肢を提示しながら、一人一人に合ったケアを一緒に考えていきます。

子どもの頃から治療することで、継続的な生理の悩みを早期に予防できるほか、婦人科系疾患の発見につながるメリットがあります。

※1 第一三共ヘルスケア データで見る生理痛のはなしより 20〜40代の女性を対象とした調査で、生理痛のとき何らかの我慢をしている人は9割以上・その中で鎮痛剤で対処している人は6割とされている

立ち上げの背景と、同外来の役割

小児科・女性のための心療内科・不登校外来を行っている同クリニックでは、幼児や思春期の子ども、親世代などこれまで幅広く患者を診てきました。

生理の不調を抱えている人は多い中、患者から生理の悩みについて相談されることが少なく、声が上がりづらい悩みであることに課題を感じ今回、同外来を立ち上げています。

声が上がりづらい背景には、具体的に以下のような社会課題があると考えられます。

1) 社会的な課題:子どもの生理「つらくても我慢」があたりまえ
思春期の子どもはつらい生理の症状を相談しづらく(※2) 、一人で抱え込んでいるケースもあります。そのため適切な医療や相談先につながれないほか、同年代や親世代も同じ経験をしているため「つらくても我慢するもの」という風潮があります。(※3)

2) 性教育の不足:「生理は治療できる」と認知されていない
近年ピルを用いたフェムケアが普及しつつあり、生理との付き合い方に選択肢が増えてきました。しかし、子どもはもちろん身近な相談相手である親世代も、ピルや生理の治療についての正しい知識を得る機会が十分とはいえないのが現状です。また親子で受診したとしても、親がピルへの不安を払拭できず子どもの服用を拒むケースもあります。(※4)

3) 医療的な課題:子どもの生理を相談できる医療機関が少ない
患者が医療機関に相談する際、婦人科と小児科のどちらを受診すれば良いのかわからないという問題がある一方で、病院側にも「子どもは診られない」「ピルの処方はできない」と診察・治療を断るケースがあり、思春期の生理は医療の手からこぼれている現状があります。

※2 第一三共ヘルスケア データで見る生理痛のはなしより 学校内で生理や生理痛について困った時、大人の誰かに相談しやすい環境だと思いますか?の質問に約5割にのぼる高校生が「あまりそう思わない」「そう思わない」と回答
※3 小塩 若菜、杉田 映理(2024) 「高校生の月経対処からみる日本の月経教育の課題 大阪の教師と生徒の語りから」P.67より 月経痛に対するセルフケアについて、九州の県立高校9校の3,075名に調査を行った結果、高校生がよくする対処行動で最も多いのが、「我慢する」の45%であった
※4 外 千夏、葛西 敦子(2020) 「月経痛による婦人科受診に対する女子高校生と母親の意識」P.320より 婦人科外来では、女子高校生が月経痛により婦人科を受診した際に、医師からのLEPの推奨に母親が理解を示さず、女子高校生がLEP(低用量ピル) の内服に至らない事例がある

<同外来の役割>

親子が心と体について幅広く相談できるかかりつけ医に「小学生からのピル外来(生理外来) 」という専門の窓口をつくることで、親子が通いやすく、治療にリーチしやすい環境を提供。「生理は我慢するもの」から「生理は治療できるもの」へ、新しいあたりまえを提案します。

また同時に、親子に十分な知識と選択肢を提案し、子どもが自らの意思で必要なヘルスケアを受けられるようサポートしていきます。

生理外来の担当医師からのコメント

Sub1

生理外来担当医:栗原史帆氏
子どもから高齢者まで、内臓や筋骨格、心の問題や女性特有の月経や妊娠出産に関わる問題などに幅広く対応する家庭医。
都内総合病院に勤務後、千葉県館山市にて家庭医療専門研修修了。県内総合病院などで産婦人科研修を行った後、家庭医クリニックにて妊婦健診や婦人科外来を担当。現在は都内・千葉県の小児科・内科・産婦人科クリニックで診療に従事。24年4月より同クリニックで勤務。

近年、注目を集める概念に「性と生殖に関する健康と権利(SRHR=Sexual and Reproductive Health and Rights) 」があります。自分の体や性、生殖について誰もが十分な情報を得ることができ、望み通りに選択や決定ができることと、そのために必要な医療やケアを受けられる権利です。それは大人だけでなく、生理が始まる小学生・中学生も同じです。診察をする中でもう少し早く受診してもらえていたら…と思うケースがたくさんありました。「身近なかかりつけ医でも生理の相談ができる」ことが一つのメッセージとなり、「生理は我慢するもの」という今のあたりまえを変えていきたいと考えています。

小学生からのピル外来(生理外来) の詳細

<小学生からのピル外来(生理外来) の診療内容>
対象:月経過多・月経困難の症状がある人、小学生以上であればだれでも相談可能
診療内容:生理痛の相談、ピルをはじめとしたホルモン治療、漢方薬や鎮痛剤の治療、必要に応じて採血
※腹部エコー、経膣エコー等、その他の検査が必要な場合や、症状や経過に応じて必要と判断した場合には、適切な婦人科を紹介します
診療日:
- 初診: 火曜午前、水曜終日(2回目以降、応相談)
費用や保険適用:
- 月経過多・月経困難の症状がある場合は、保険適用
- 避妊目的、月経不順、月経前症候群(PMS/PMDD) などで、月経困難・月経過多がない場合には自費診療となります
予約方法:Webにて予約可能(24H対応)
※中学生以下は、保護者の同伴が必要。

クリニックHP:医療法人社団マーガレット フローレンスこどもと心クリニック

認定NPO法人フローレンス
http://florence.or.jp/

(マイナビ子育て編集部)

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ
PeXポイントで賞品を当てよう!

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!