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新千歳空港「ハサミなくなり大混乱」なぜこうなった? 9.11直後に「出刃包丁」持ち込む人も

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  • 乗りものニュース
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新千歳空港で、保安検査場通過後の制限エリアにある店舗でハサミが1本見当たらず、検査の全員やり直しなどの混乱が生じました。なぜここまで細心の注意が払われるようになったのでしょうか。

「同時多発テロ」のときの成田は…

 北海道の新千歳空港で2024年8月17日、保安検査通過後の「制限エリア」にある店舗でハサミが1本見当たらなくなり、安全確認のために保安検査は2時間ほど中断。それまでに検査場を抜けていた乗客への再検査も行われ、36便が欠航し201便に遅れが生じるなど大きな混乱が発生しました。

 安全を守るためのやむを得ない判断ですが、なぜここまで細心の注意が払われるようになったのでしょうか。

Large 01 新千歳空港(画像:写真AC)。

 新千歳空港で消えたハサミは翌18日に店舗内で見つかりましたが、刃物類は1つでも意図的に機内に持ち込まれればハイジャック事件を起こされる危険があります。それを示し、世界中を震撼させたのが米国同時多発テロでした。

 2001年9月11日、イスラム過激派テロ組織アルカイダにより米国国内便4機がハイジャックされた米国同時多発テロは、米国の対テロ戦争の引き金になりました。この時の混乱は日本にもすぐに波及しました。

 米国が自国領空を封鎖したため、成田空港を出発した米国行きの便は引き返さざるを得ず、成田空港は深夜にもかかわらず大騒ぎになったことを筆者は記憶しています。また、翌朝以降は領空閉鎖が解けるのを待つ乗客が押し寄せ、成田空港の出発ロビーは足の踏み場もないほど搭乗待ちの人たちであふれかえりました。

 米国便の再開後、刃物類の持ち込み禁止に航空会社や保安関係者は非常に神経質になり、刃物類を回収する箱が保安検査場前に急遽設置されましたが、そこには現在では考えられない危険物が見られました。箱の中にはカッターナイフや爪切りに混ざり、驚いたことに出刃包丁まであったのです。なんでも、米国の日本料理店で働く板前が持っていこうとしていたとのことでしたが、手荷物に入れていたこと自体、首をかしげざるを得なかったものの、当時刃物類は、乗客にとってさほど危険な認識がなかったのかもしれません。

それまで「刃物持ち込みNG」ルールはゆるかった…?

 米国は刃物によるハイジャックをなぜ防ぐことができなかったでしょうか。

 様々な検証がされていますが、筆者の記憶に残っているのは、同時テロ後に会った国交省のある幹部が、「米国は銃社会のため、刃物より威力が高い銃にばかり目が向いていたのかもしれない」と話していたことです。

 一方国内では、同時多発テロに先立つ2年前、日本でも羽田発のANA機でハイジャックがあり機長が刺殺される事件が起きています。この事件により、日本国内では刃物類が危険との認識は高くなりましたが、その認識を世界中へ一気に広めたのが同時多発テロだったともいえるでしょう。

 これは、航空機の事故防止の際に警鐘として出てくる「ツームストーン・セーフティ(墓標安全論)=誰かの犠牲により安全確保に気づかされる」に通ずるのかもしれません。

 翻って、新千歳空港での今回の件に目を転じると、遅れや遅延で乗客は迷惑をこうむった反面、ハイジャック事件のような犠牲者が出ることはありませんでした。そして、刃物類が搭乗の際は非常に危険視されることも改めて明らかになりました。今回の件で、保安検査への理解が今以上に深まるように願うばかりです

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