自衛隊や米軍も重用する「カワサキ」とは? 米軍はディーゼル仕様も 二輪ならではの戦術
- 乗りものニュース |

バイクには通勤・通学といった一般用途だけでなく、「軍用車両」としての側面もあります。日本の陸上自衛隊、そしてアメリカ軍でも使われているのが、カワサキのバイクです。バイクならではといえる数々の戦術も確立されています。
自衛隊の偵察にはカワサキのバイクが活躍!
バイクは通勤・通学や趣味のアシとしてだけでなく、その機動性の高さから多方面で使われています。なかでも、バイクがうってつけともいえる仕事のひとつが「偵察」。代表的なのが、陸上自衛隊で「偵察用オートバイ」と呼ばれているものでしょう。
偵察用オートバイは正式名称「オートバイ(偵察用)」といい、2021年現在、ベースとして用いられているのがカワサキの「KLX250」です。敵部隊への偵察行動、災害発生時の被災状況確認などで 使われています。
陸上自衛隊の偵察用オートバイ。カワサキKLX250がベース(画像:陸上自衛隊)。
エンジンは市販のKLX250と変わりはありませんが、随所に自衛隊仕様としての独自改良が施されています。
例えば、自衛隊仕様のKLX250には無線機用ラックが装備されています。オートバイ乗員たちは、収集した状況を素早く伝える必要があります。加えてオートバイ乗員は少人数、状況によっては単独での活動が求められます。そのため、1台につき1基に近い割合で無線機を携行しているのです。
偵察活動は過酷です。味方部隊と離れて、場合によっては敵が優勢なエリアに単独で入っていくことも求められます。できる限り戦わずして多くの情報を味方に送れれば良いですが、敵に見つかり攻撃を受けることもあります。
そのため、隊員たちはどんな状況、地形であっても巧みにオートバイを操れるよう、常日頃から訓練しています。その卓越したオートバイ操法の一端として、立ち乗り状態の銃撃や、車両の片側に身を隠しつつ敵から逃れる通称“忍者ダッシュ”と呼ばれる走法など、アクロバティックな乗り方を 訓練しており、その姿は駐屯地記念行事を始めとした各地のイベントで見ることができます
陸上自衛隊では偵察部隊に限らず、戦車部隊や後方支援部隊などにまで幅広く配備されているカワサキのバイクですが、実はアメリカ軍でもカワサキのバイクをベースとした軍用車両が多数採用されています。
アメリカ軍は様々な場面でカワサキのバイクを採用
アメリカの軍隊では日本メーカーのバイクが多数採用されています。ホンダでは「CRF450」、スズキは「DS80」など。カワサキ製のバイクは3台がベース車両として使われています。
・KLX110
日本の陸上自衛隊と同じKLXシリーズながら、より小型なのが「KLX110」です。これは、アメリカ空軍の特殊作戦部隊が主に使用しており、C-130J「スーパーハーキュリーズ」輸送機の誘導などで用いられています。KLX110はもともと、子供でも乗れる入門的なバイクとして2001(平成13)年に販売されたものですが、アメリカの大柄な兵士もしっかり乗りこなします。
東日本大震災で被災した仙台空港でもアメリカ空軍特殊戦術中隊のバイクが活躍した(画像:アメリカ空軍)。
・KLR250
「KLR250」は約30年前、1984(昭和59)年からアメリカ軍で採用されています。「KLX」シリーズと名前が似ていますが、大きな違いは、「KLR」シリーズはデュアルパーパスタイプ、つまり完全にオフロード専用として開発されている点です。
アメリカ軍では敵部隊の偵察や、伝令(連絡)、少量の補給物資を運ぶなど、日本の偵察用オートバイと近い働きをしています。さらに、衝撃を吸収する特殊な道具を使うことで、輸送機からのパラシュートによる空中投下にも耐えるそうです。
・KLR650
「KLR650」はKLR250の大型版をベースとした車両で、アメリカ軍は改造のうえ「M1030」として使用しています。市販車との最大の違いは、M1030はディーゼル燃料や灯油、さらにはジェット燃料でも走れるようになっていること。海外の様々な場所で戦うアメリカ軍にとっては、エンジン構造をガソリンではなく、軍用車両で多用されている多燃料ディーゼルにする方が使い勝手が良いようです。
日本のみならず海外でも採用されているカワサキのバイクですが、冒頭のKLX250は2016(平成28)年に生産が終了しているほか、他モデルも排ガス規制などで姿を消す可能性もあります。今後はどんな「軍用車両」としてのバイクが誕生するのでしょうか。
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