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「日傘」が熱中症予防に役立つ理由とは? 美容皮膚科医に聞く“選び方のポイント”

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夏に日傘を使うメリットとは?
夏に日傘を使うメリットとは?

 気温が高くなると、屋外で日傘を差している人をよく見掛けます。SNS上では「暑い日は日傘が必要」「日傘があると熱中症対策になる」「男性も日傘必須の時代」「日傘男子デビューした」などの声が上がっていますが、実際に日傘を差すと、どのようなメリットがあるのでしょうか。商品選びのポイントも含め、美容クリニック「PRIDE CLINIC」(東京都新宿区)院長で美容皮膚科医の久野賀子さんに聞きました。

日傘で体感温度の上昇を抑えることができる

Q.そもそも、晴れた日に日傘を差すと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

久野さん「晴れた日に日傘を差すと、主に2つの大きなメリットがあります。1つ目は、日傘には紫外線(UV)を防ぐ効果がある点です。紫外線を浴び続けるとシミやシワ、皮膚の老化を引き起こすだけでなく、皮膚がんのリスクを高める要因にもなります。日傘の生地には紫外線を通しにくい特殊な加工が施されているものが多く、これにより肌へのダメージを軽減することが可能です。特に『UVカット加工』や『遮光加工』が施された日傘は、高い防御効果を発揮します。

2つ目のメリットは、体感温度の上昇を抑えることができる点です。夏の強い日差しの下では、直射日光によって体感温度が実際の気温以上に上がってしまいます。しかし、日傘を差すことで人工的な日陰をつくり、太陽光や赤外線の直接的な照射を避けることができるため、実際に感じる暑さを大きく軽減することができます。

例えば、晴天時のアスファルトの上では、体感温度が40度を超えることもありますが、遮光性の高い日傘を使用することで、5~10度程度、体感温度が下がるという研究結果も報告されています。『汗の量が減る』『熱中症予防につながる』など、実用的な健康効果も期待できるでしょう」

Q.黒や白など、さまざまな色の日傘があります。色によって、体感温度を下げる効果に違いはあるのでしょうか。日傘を購入する際のポイントも含めて教えてください。

久野さん「日傘の色は、紫外線や赤外線のカット率に大きく影響を与えます。一般的に、『黒系の色は光を吸収しやすく、白系の色は光を反射しやすい』とされていますが、日傘については、意外にも黒い日傘の方が効果が高いといわれています。

黒い布地は、光を吸収する性質があるため、紫外線や赤外線を通しにくくなります。外からの熱を遮るという意味では、黒色が優れていると言えるでしょう。ただし、吸収した熱がこもりやすいという性質もあるため、裏地の通気性や加工が重要です。

一方、白い日傘は光を反射するため、一見すると涼しそうに感じますが、紫外線の反射率が高いため、周囲の反射光を浴びやすく、結果として紫外線カットの観点ではやや劣ることもあります。

とはいえ、最も重要なのは『生地の性能』です。近年は、『遮光率99%以上』『UVカット率99%以上』などの高機能素材を使った日傘が多く出回っています。そのような傘であれば、色に関係なく高い効果が期待できます。

つまり、同じ性能の生地であれば黒色の日傘が最も効果的ですが、日傘を購入する際は素材や機能性を優先的にチェックするのがポイントです」

Q.女性だけでなく、男性が日傘を使用した場合も健康上のメリットはあるのでしょうか。

久野さん「もちろん、男性が日傘を使うことにも大きなメリットがあります。まず、男性の肌は女性よりも厚い傾向にありますが、紫外線によるダメージを完全に避けることはできません。特に、毎日ひげをそっている人のように肌の表面が微細なダメージを受けている状態だと、外部からの刺激に対して敏感になっている場合があります。そのため、肌を紫外線から守る手段として、日傘の使用は非常に有効です。

また、男性は一般的に筋肉量が多いため、基礎代謝が高く、体温が上がりやすい傾向にあります。夏場に強い日差しの中を移動すると、すぐに汗をかき、体力を消耗しやすくなります。そんなとき、日傘で直射日光を遮ることで、体感温度を下げ、体力の消耗を抑えることができます。最近では、通勤中の男性や外回りの営業職の男性が、機能性とデザイン性を兼ね備えた日傘を使用するケースも増えています。

『日傘は女性のもの』というイメージは過去のもので、性別を問わず、紫外線対策や熱中症対策として日傘を活用する時代になってきています」

Q.ちなみに、日傘と帽子とでは、どちらの方が健康上のメリットが大きいのでしょうか。

久野さん「日傘と帽子にはそれぞれメリットがあり、用途やシーンに応じて使い分けるのが理想です。

日傘は、頭部だけでなく肩や腕など広範囲に日陰をつくることができるため、紫外線や直射日光からの広範な保護が可能です。また、体感温度を大きく下げる効果も高く、移動時に使いやすいのが特徴です。一方で『両手がふさがる』『風が強い日は使いにくい』というデメリットもあります。

帽子は、手を使わずに着用できるという点で機動性が高く、風の強い日やスポーツ、アウトドアなど、アクティブな場面で活躍します。ただし、頭部のみの保護にとどまり、顔や首、腕などをカバーし切れない場合があります。

どちらが絶対に優れているというわけではなく、使用する場面や目的に合わせて選ぶのが大切です。例えば、通勤時や買い物など比較的ゆったりとした外出には日傘を、自転車での移動やアウトドアのように両手を使うシーンでは帽子を選ぶなど、ライフスタイルに合わせて使い分けるとよいでしょう」

 日傘は、単なる日よけグッズではなく、紫外線対策や熱中症予防、美容のキープ、健康管理を行う上でも有効なアイテムです。性別や年齢を問わず、暑さや日差しから身を守る手段として、より多くの人に活用されることが期待されます。特に近年は、男性用のシンプルでスタイリッシュなデザインの日傘や、折りたたみ式のコンパクトなタイプの日傘も増えており、選択肢の幅が広がっています。

 夏の強い日差しから身を守るために、ぜひ日傘を活用してみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

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