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舟山久美子、会社経営と子育ての“共通点” 自身の“さめ肌”改善…美容水開発は「自分に自信をつけたかった」

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「株式会社LIENA」を経営している舟山久美子さん
「株式会社LIENA」を経営している舟山久美子さん

 モデルやタレントとして活躍しながら、2023年2月に「株式会社LIENA」を創業した“くみっきー”こと、舟山久美子さん(33)。今年3月には、同社のスキンケアブランド「Herz skin(ヘルツスキン)」から導入美容水「フルフィルメント セラム ウォーター インテンス 90」を発売しました。第2子も妊娠中の舟山さんに、会社の経営、導入美容水を商品化した理由、そして子育てなどについて聞きました。

会社経営は「日々、反省」

 舟山さんは、これまでにアパレルやヘアケア商品などのプロデュースに携わってきた経験があります。しかし、「ずっと自分のブランドや会社を立ち上げたい」という思いがあったということです。その理由には、「舟山久美子として起用していただけるのはありがたいのですが、数年たつと契約更新があることで、関わってくださった皆さんと『もっと長くお仕事をしたいのに』と思っても、終わってしまうということを長らく経験してきていました」と明かします。

 16歳のころからモデル業を開始し、ファッション誌「Popteen(ポップティーン)」では専属のギャル系モデルとして絶大な人気を誇った舟山さん。当時、宅配ピザチェーンやガソリンスタンドなど、髪の毛の色に厳しくない接客業を中心にアルバイトもしていました。

 LIENAは、そんな高校時代の親友と2人で設立し、現在は正社員や業務委託のスタッフを含め8人が在籍しています。「会社を設立するための書類など、まわりの人に教えていただきながら始めました。本当にゼロからのスタートでした」と振り返りながら、「今までしてきたいろいろな仕事での経験や知見を生かしながら、創業者、代表取締役として会社全体のことから商品開発など、いろいろなことに携わらせてもらっています」と笑顔を見せます。

 舟山さんといえば、テレビ番組などで、快活なキャラクター、そして軽妙なトークで視聴者を楽しませてくれているイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

 舟山さんは、そんなタレント業と経営では、仕事の内容が「全然、違いますね」と真剣な表情を見せ、「タレントとしても経営者としても、表に立っている部分は変わらないのですが、モデルやタレントは、まわりの方々のサポートを受けている中で輝かせていただいているイメージに近いと思います。ですが、経営者は自ら指示を出さないとスムーズに動かないんですよね。マネジメント部分を学んできたわけではないので、苦労している部分があります(笑)。私がもっと上手に伝えることができたら、もっとスムーズに仕事が進んだのに…など、日々、反省しています。試行錯誤しながら進んでいるというのが本音です」と胸の内も明かしてくれます。

 そんな舟山さんを助けているのが、子育てをしている経験だといいます。「子どもを育てる+家族という一つの組織を上手にまわすという構造は、人を育てる+組織を運営するという点で会社経営と似ている部分があるのかもしれません。母親が全部をやってしまうというより、みんなで協力し合う。スタッフの皆さんが、とても勘がよくキャッチアップしてくれるので、本当に助けていただいている部分はたくさんあります。日々あるタスクの中から私が絶対にするべきこと、したいこと、手放せること、頼めることを明確に可視化するということは、すごく大事だなと思います」と、思いをかみしめるように語ってくれます。

 さらに、「仕事があって私生活があるのではなく、私生活を豊かにするために仕事があるっていうマインドを大切にしないといけないと思います。女性はライフステージが変化していくことがあります。実はスタッフの中にも2人、妊婦さんがいるんです。まわりの人から厳しい言葉を投げかけられることもあったのですが、仕事を続ける、やりがいを持ち続けることって、とても難しいことなんですよね。今になって身にしみることがあります。でも、“仕方ないこと”だよねって諦めるのも違うと思っていて、私なりにできることを模索しています。簡単な道ではないと思っていますが、それができることによって、これからの未来に伝えられることがあるんじゃないかと思っています」と母親としての経験、経営者としての信念も力強く語ってくれました。

ギャルは「武装」 “くみっきー”を演じる自身とのギャップに「苦しんだ」

 スキンケアブランドとして、なぜ導入美容水を最初に発売したのかも、気になるところ。その背景には「自分に自信をつけたかった」という理由があります。10代から第一線を走り続けてきた舟山さんですが、もともと自信がなく「だからギャルになって、武装していたんですよ(笑)。“くみっきー”という別の自分を演じていて、20代はそのギャップに苦しんでいました」と心の内も。

「結婚したり、出産をしたり…自分のライフステージを考えた時に、私はずっと誰かと比較をし、自分のことを好きになれないまま、年を重ねていく。それが本当に幸せなことなのかなって…。まず、自分自身と向き合わないといけないな、そして、心と向き合うことは、肌と向き合うことにも通じるなって思いました」と述懐します。

 舟山さんは、自信を持てなかった一つの理由として、「実は、肌が炎症しやすかったんです。紫外線アレルギーでさめ肌のようになってしまったり、肌がずっと赤く炎症している時期がありました」と明かしつつ、「ホルモンバランスの乱れも影響して、食物アレルギーのようになってしまい顔が腫れたりもしました。20代後半は、症状を無視して働き続けたんです。そうしたらストレス性の高熱がでたり、足が皮膚病にかかってしまい、腫れがひどく動けなくもなりました」と話します。

 働き方、食生活などすべての生活習慣を見直すこととなり、症状を改善するアイテムも探していたところ、「フルフィルメント セラム ウォーター インテンス 90」に高配合されている、ミネラルが70種類以上含まれる「フルボ酸」と出会いました。「肌に悩んでいて、諦めている人たちに、改善できるものが作れないかと思って、作り始めたのがスタート」でした。

 舟山さんは、「“変わる”という経験こそ、自分の人生につながる」と力説します。「他人のことは変えられないけど、自分自身はいくらでも変えることができます。タレントやモデル業を続けている一つの理由として、自分を変えることによって、未来はいかようにも変わるよっていうことを伝えたくて、発信しています。私が経験したことなど、いろいろな思いをのせて、このアイテムが届いてくれるとうれしく思います」と話し、優しい笑顔を見せてくれました。

 今後については、「自主的にいろいろと発信できる人たちを増やしながら、女性のやりたいことを支援できる形にしたいと思っています。Herz(ヘルツ)は、ライフスタイルエモーショナルブランドなので、皆さんが生活で困っている部分に『こういうのがあるといいよね』っていうアイテムを提供できるようにしていきたいです」と展望も語ってくれました。

 実業家としての一面もスタートさせたばかりの舟山さん。自身のつらい経験と向き合っているからこそ、悩んでいる人たちに“寄り添いたい”という思いを人一倍、胸の内に抱いているのかもしれません。舟山さんのそんな思いから誕生する次のプロジェクトは、どんなものなのでしょうか…。モデル・タレント業も含めて、今後の活動に注目です。

オトナンサー編集部

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