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「私をおばさんだと…」元女子アナが育休復職後に移動辞令を受け、感じた若い後輩への劣等感

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  • マイナビウーマン
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出産や転職などの「人生の節目」を迎えた時、この先自分はどうなってしまうのか、自分の幸せは何なのか……と不安で動揺してしまうことがあります。

仕事でも、プライベートでも人と比べてしまって落ち込んでばかり……そんなあなたに“効く”ヒントを、『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)よりシリーズ(全5回)でお届けします。

第5回目となる今回は、「ライフステージの変化」について。
人生の節目でネガティブになっていませんか?
人と比較して、勝ち負けを決めていませんか?

良い変化も悪い変化も起承転結の一場面。 その都度自分の心の声に耳をすます

結婚、出産、介護、転職・独立……自分の選択でライフステージは変化します。

ライフステージが変化するとき、どんな人も多かれ少なかれ動揺を感じるものです。それまでの慣れた生活がガラリと変わるのです。しかも、人生では何度か、誰かに後ろから頭を殴られたような衝撃的なライフステージの変化があります。

ライフステージが変化したときはとくに自分が感じていることに注目して、新しいステージでの幸せを明確にしなければならないときなのです。

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産休と育休が終わり、アナウンサーとして復職してから1年半ほど経ったある日、私は人事異動でアナウンス部を離れることになりました。開局60年の歴史の中で初めて “ママアナウンサー” として復帰し、テレビとラジオの子育て番組など「自分にしかできない仕事をしている」と感じていたときの、突然の人事異動でした。

私にとって、この人事異動が外側から突然やって来た、それまでの人生で一番大きなライフステージの変化でした。まさに、後ろから誰かに殴られたような衝撃でした。

東京で新卒で入社した企業勤めを経て、社会人として再度、アナウンサー受験をし、地方局でアナウンサーになった私は、小学校のときからの夢をやっと叶えて、表向きには「成功」といえたかもしれません。ですが内心では、自分より若い後輩アナウンサーができるたびに「私はもうこの番組はできないのかな」「おばさんだけど、アナウンサーしていて大丈夫かな」と、周りの目を気にしてばかりでした。

この20代の地方局アナウンサー時代が一番、人の目を気にしていた時期でした。当時は、自分で第一線だと思っていたアナウンス部から別の部署へ異動になることを、とても恐ろしいことだと感じていました。

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そんな恐れていたことが起こったその日、「この先、どうしよう」「この先、どうやって生きていこう」と不安でいっぱいになりました。

と同時に、「そういえば、アナウンサー以外にもこれをやってみたかったんだった!」ということが、人事異動になった衝撃と一緒に、色々と湧き出てきました。私の中でくすぶっていた興味のあることがたくさん思い出されて、表面化してきたのです。

また、育休明けに復職するときには、子どもが本当にかわいくて「もっと一緒にいたい」という思いでいっぱいでした。「子どもと離れて仕事をするんだったら、自分がやりたい、自分の好きな仕事でなければ嫌だ」という強い思いがありました。

だから、アナウンス部にいられないならテレビ局を退職するという選択は、自分なりに新しいステージでの幸せを模索しようとする行為でした。そこでこの辞令をきっかけに、転職活動をはじめたのです。

たとえば、アナウンサーになるタイミングで金沢に引っ越してきた頃、着付けを習ったことがありました。そこで「着物が好きだし、着物を仕事にしてみよう」と面接を受けました。金沢に来る観光客へ着物をレンタルし、着付けをするお店です。ところが、あまりにも私の着付けが下手で、採用になりませんでした。

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また、大学時代にはインターンシップをしたときに、ビジネスマナー研修を受けました。そのときの講師の人に憧れて「私も将来、研修講師になりたい!」と思ったことが蘇り、地元の雑誌で見かけた企業研修を提供している会社に履歴書を持っていきました。

ところが面接中、私は自己アピールもそこそこに、アナウンス部から人事異動になったことの悲しみや、研修の仕事をやろうにも何から始めたらいいか分からないことを訴えて、その場で大泣きしてしまいました。

そのときの女性の面接官は、もしかしたら私と同じようにライフステージの変化で道に迷った経験があったのかもしれません。または、私のようにライフステージの変化で動揺する女性をたくさん見てきたのかもしれません。大泣きしてしまった私になんと、その会社でお試しとして研修をさせてもらうチャンスをくださいました。

そこから経験を積み、様々な人の力をお借りして、研修講師として独立することができました。偶然にも、今、その女性面接官の娘さんが勤める医療関係の会社で研修をさせてもらっています。

このように自分の気持ちに素直になって動き出せば、チャンスが巡ってくることを知りました。

結果的に、研修講師として独立し、フリーランスの講師として2年経験後、法人化する、という選択をしました。おかげで、環境の変化に合わせて、自分サイズの働き方を選択し続けられています。

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自分サイズの幸せとは何か? 後から振り返ると簡単な答えのようでも、渦中にいるときはなかなか見つけられないものですよね。誰もが同じように苦戦することを知ってほしくて、長々と私の経験を書かせてもらいました。

ライフステージが変化したときはとくに、自分サイズの幸せとは何か? を自分に問い続けるべき時期です。

自分にとって「良い」方向と感じるライフステージの変化も、「悪い」方向へ進んでいると感じる変化もあると思います。私にとって子どもに恵まれたことは「良い」ライフステージの変化で、人事異動は「悪い」と感じるライフステージの変化でした。逆に、妊娠を「悪い」と感じる人もいるかもしれませんし、人事異動を「良い」と感じる人もいるでしょう。

でも、「良い」「悪い」はそのときに自分が感じただけの話で、数年経つと「あのときに、思いがけなくライフステージが変化したことで、今の自分がある」「あのときのライフステージの変化は良かったんだ」と思える場合が多いものです。

ネガティブに思うライフステージの変化も、人生を長く捉えると、ネガティブでもポジティブでもなく、ただの1つの変化と感じられます。どのライフステージにいたとしても、人と比べずに、自分サイズの幸せを意識できることが何よりも大事です。

ライフステージが変化した、まさにそのときは、ぜひ自分の感じていることに注目し、新たなステージでの自分の幸せをはっきりとさせてください。ライフステージが変化した直後は、慣れない環境で不安定になることが多いでしょう。でも、そんなときも人の目を気にせず、注目することは「自分がどう感じているのか」なのです。

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異動したときショックだったのは「大好きなアナウンサーとしての仕事ができない」ということももちろんありますが、振り返ると「みんなも私をおばさんだと思っているんだ」「若い後輩アナウンサーの方が優秀で、私は劣っているんだ」という気持ちもあったと認めざるを得ません。

けれど、「誰かと競って優劣をつけなくていい」と自分が思えたら、「やりたい仕事はアナウンサーだけじゃない。他にもある」と思い出すことができました。転職中、不採用になったときも、人の目を気にしたり、「自分は人よりも劣っている」と感じた自分がいたのも事実です。でもやっぱり、人目や人との競争を傍に置けば、「自分が充実感を得られる仕事は他にもあるはず」と正直に信じることができました。

その後も研修の仕事を始めて、慣れない環境でうまくできないときに、「私よりももっとふさわしい講師がいるのでは」と感じて不安になったりしました。ですが、これも人の目を気にしたり、人と比べることをやめると、「自信を持って新しい仕事に臨める自分でいたい。たとえ今はうまくできなくて失敗してしまったとしても、少しずつ成長していけばいいんだ」と内なる本音が聞こえてきました。

どんなときでも、人目を気にしたり、人と比べることをやめると、自分が本当にどう感じているのかに気づくことができます。慣れ親しんだ日常が消えて、新しい環境で「うまくいっているのかな」と不安定な状況になるライフステージの変化のときこそ、自分の気持ちを見つめていきましょう。自分は何を感じているのか、丁寧に見ていくことで、新しいライフステージでも自分サイズの幸せに向かってまっすぐ進むことができます。

POINT > 人目は関係ない、競争ではない、勝ちも負けもないなら、どうしますか?

『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)より一部抜粋・再編集

※画像はイメージです

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