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発達障害かも…でも、医師が「しばらく様子を見ましょう」というのはなぜ? 驚くべき真相

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  • マイナビウーマン
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日常のコミュニケーションや暮らしに困難を感じる『発達障害』が一般的に知られるようになり、「子どもの発達が遅れている気がする」と悩む保護者も多くいます。今回は『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』(KADOKAWA)の著者・監修者であり、博士(医学)の川﨑聡大先生にお話を伺いました。

子育てでの「困った……」。これって発達障害が原因?

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――子どもに対する育てにくさと発達障害に関係はありますか?

川﨑先生(以下、川﨑):直接的な因果関係はないとされています。最近はインターネットやSNSで不安になることが多く書かれていますが、発達障害の特性がそのまま「結果としての育てにくさ」につながるかというと、そうでもありません。

もちろん、発達障害は子育てにおいて考慮すべき点にはなりますが、そう単純なものではありません。そもそも、特性に気づくというのは、生活を送るうえでそれなりに「困ったな」と感じたことによってあるわけです。また、親子だけで完結しているものでもありません。

――育児における「困ったな」が親子だけで完結するものではない、というのは、どういうことでしょう。

川﨑:子の特性や親子関係だけでなく、家庭の経済力、家庭を支える周囲の人々の協力の有無によっても育児における悩み・困難さというものは変わってきます。子育ては親の責任だけでなく、社会全体の責任だと思います。

健診での「しばらく様子を見ましょう」という言葉の裏側

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――子どもの発達について健診で相談しても「しばらく様子を見ましょう」と言われるケースが珍しくないと聞きます。

川﨑:そうした事態が起きているのには、理由があります。子どもの特性に初めて気づくきっかけになることの多い乳幼児健診、これは市町村が行っていますが、実は市町村には子どもの発達や、保護者のサポートができる専門家を十分に配置できているとは言いがたい状況です。そのため、十分な根拠もないままに「様子を見ましょう」と言ってしまうスタッフもいるのだと思います。

――「しばらく様子を見ましょう」と言われたら、本当にそのまま様子を見ていてよいものでしょうか。早く専門家の診断を受けたほうがよいのでしょうか。

川﨑:診断を受ける目的は、障害を見つけることではありません。本来は「明日、もう少しだけ子どもと向き合ってがんばろう」とお父さん・お母さんが思える余力を作るためのものです。そのためには、発達の遅れの有無を明らかにして終わりではなく「今、何ができるのか」と具体的に把握していくことが大切。まずは専門家と一緒に、2~3ヶ月後「どう変わったか」がわかるように目標を立てていきたいですね。

自分たちにあった発達障害の専門家はどう見つける?

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――親として、今すぐにできることはありますか?

川﨑:お父さん・お母さんが最初に心がけるべきこととして、3つのことをお伝えしたいです。一つ目は、難しいですが、まずは少しでもいいので気持ちの余裕を持つこと。二つ目は、気持ちの余裕を持てる方法について具体的に教えてくれる専門家を見つけること。最後に、不安を煽る大人や情報から、一歩距離を置くこと。この3つが大切です。

――その「専門家」を見つけることがなかなか難しいですよね……。

川﨑:そうですね。「今すでにできていることから、どうしたら次の一歩へ進めるのか」を具体的に示してくれるような専門家がいいですね。

――そうした、適切で具体的な助言をくれる専門家を見つけるにはどうしたらよいでしょう?

川﨑:もし、専門家に「様子を見ましょう」と言われたら「いつまで様子を見ればいいですか?」としっかり尋ねてみてください。そこで、たとえば「3か月」と言われたら「3か月で具体的にどのようなことができるようになれば、この子の発達としてはよいですか? 専門的な立場から教えてください」と質問してみてください。具体的に「できること」を列挙してくれる人がよい専門家といえるでしょう。

早期診断・早期支援の「本当の意味」

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――発達障害は早期診断が重要だと言われます。一方で早期診断によって、かえって悩む親子もいるのでは……と感じるのですが。

川﨑:本来、早期診断の理想形は「早い段階で周りが手を差し伸べることで、その子の今後のライフステージにおける可能性が大きく広がること」です。難しいところではありますが、早期診断はメリットもデメリットもあり、社会環境・子ども(子どもの特性)・家庭の相互作用で決まるのではないかと考えています。

――というと、早期診断ができても、親子が置かれている社会環境や家庭の状況などで、適切な支援につながらなければ早期診断の意味が薄れるということでしょうか?

川﨑:はい。繰り返しになりますが、大切なのは発達障害の診断を結果論にしないこと。診断を受けた後、そこから何ができるか、どうやってスキルを増やしていけばいいか、と考える思考にチェンジできて初めて、早期診断や早期支援の意味が出てきます。

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後編では、発達障害の支援のひとつである「療育」について詳しくうかがいます。
後編はこちら

(取材・文:マイナビ子育て編集部)

川﨑聡大先生の書籍はこちら

発達障害や親子関係、教育、地域支援など、子どもに関わるさまざまな分野で活躍するスペシャリストが集結。川﨑先生監修・著の『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』(KADOKAWA)では、子どもたちの育ちを支えるために、家庭・学校・地域社会がどのように環境をととのえていけばよいかを、わかりやすく解説しています。

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