型破り形状の「三角翼」飛行機、どんな効果が? NASAが「風洞試験」を完了…模型もやっぱ”異形”だ!
- 乗りものニュース |

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型破りな翼型で燃費UP?
NASA(アメリカ航空宇宙局)が、ボーイングとともに開発を進めている遷音速トラス ブレース翼(Transonic Truss-Braced Wing。TTBW機とも)を搭載した実証機「X-66」の風洞試験を完了したと発表しました。
「X-66」への改修作業が開始されたMD-90旅客機(画像:ボーイングの公式動画より)。
X-66Aに装備される「トラス・ブレース翼」は、胴体の大きさからすると非常に長く、なおかつ極めて薄いのが特徴です。その主翼の下には、胴体下部から主翼中盤にかけて斜めに別の翼が取り付けられており、支柱のように主翼を下から支えています。「トラス(三角)」の名前は、この翼型が機体前方・後方から見ると、三角形に見えるためです。ベース機は、単通路旅客機の「マクダネル・ダグラスMD-90」です。
NASAによると、この翼型にすることで空気抵抗を限りなく減らし、従来よりはるかに燃料効率の良い航空機の開発が期待できるとのこと。実証機は、現在実用化されている単通路(通路が1本)航空機と比較し、燃料消費と二酸化炭素排出量を最大30%削減することを目標としています。
今回の風洞実験は胴体を半分にしたモデルプレーンを用いて実施されました。NASAによると今回の試験結果は今後、X-66の翼の設計に活用されるとのことです。
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