自衛隊「救護員、救難員、救助員」コトバ似てるけど違うの?→違います! 国民のピンチに出現
- 乗りものニュース |

「自衛隊の救助員の方に助けてもらった」「救護員の隊員さんに命を救われた」「救難員の方がいてくれて大変心強かった」などの声がニュースの映像などで流れます。これらの自衛官はそれぞれどのような任務を負っているのでしょうか。
似たような名称だが実は微妙に違う!
東日本大震災から2025年の3月で14年が経過しました。大きな地震以外にも、たとえば2025年では大規模に発生した山火事など、大規模災害のたびに陸・海・空各自衛隊は、被災地へとおもむき、救助や復旧作業に尽力しています。
海上自衛隊の救難飛行艇USー2。機上救助員、機上救護員ほか9名のクルーが乗り込み、日本近海の急患輸送や海難事故の対応に当たる(画像:海上自衛隊)
災害からしばらく経っても、「自衛隊の救助員の方に助けてもらった」「救護員の隊員さんに命を救われた」「救難員の方がいてくれて大変心強かった」などの元被災者の声がニュースの映像などで流れます。ただここで疑問が「救護員」「救難員」「救助員」と少しずつ名称が違う自衛官がいることです。それぞれどのような任務を負っているのでしょうか。
まず、救難員ですが、航空自衛隊に存在する職種になります。彼らの本来の任務は、墜落した戦闘機などのパイロットを安全に救出することにありますが、その能力を活かして、海難事故の救助活動なども行うことがあります。
空自の救難員になるには過酷な試験科目をこなさなければならないことでも有名です。
試験内容はそのときにより変更されることもありますが、基本能力として水泳は「クロール500mを12分59秒以内、横潜水25メートル以上、水深4mで呼吸停止30秒以上、立泳ぎ5分以上」を求められ、陸上でも「懸垂10回以上、腕立て伏せ40回以上、腹筋45回以上、かがみ跳躍45回以上、300m走64.9秒以内、重量物(65Kg)搬送200m以上」と体力があることが要求されています。
そのほか、勤務態度が優秀であることなども加味されて、合格したのちに、ようやく救難員となる訓練課程を受けることができるのです。
さらにデビューまでの道のりこれだけではありません。合格後の救難員課程は、これらの試験をクリアした屈強な自衛隊員ですら悲鳴を上げる過酷さというのです。ここをクリアし、鍛え上げられた肉体と精神を持った自衛隊員のみが、救難員として活躍することができます。
救助員は海上自衛隊に所属する
救助員というのは海上自衛隊に所属する、人員捜索や人命救助を行う隊員となります。役割としては、空自の救難員の任務に相当しますが、海上自衛隊では「機上救助員」と「降下救助員」という2種の職種に分けられています。
海自UH-60Jでの救難訓練の様子。UH-60Jはすでに退役しており、現在はSH-60K/Lでの救難活動が行われている(画像:海上自衛隊)
その名の通りともに「救助」「命の危機に瀕した人を助ける」のが仕事ではあるものの、救助活動の内容が異なり、それが役職名にも現れています。
機上救助員は、潜水士の資格を持ち、水中を泳いで救助を行うのに対し、降下救助員は、ヘリコプターからホイストを使用して降下し、要救助者を救出します。海上という環境に適応した役割分担で、どちらも高い技術と体力を必要とする任務です。
海上自衛隊の救助員の試験内容は公にはされていませんが、やはり同様に過酷な訓練を経た屈強な隊員が任務に就いていると予想されます。
そして、救助員に助けられた要救助者を看護、治療するのが救護員の役割です。自衛隊で救護員と名の付く人には機上救護員、衛生救護員、救急救命士などがいます。このうち自衛隊ならではといえるのが、海上自衛隊の機上救護員です。
かれらは、US-2飛行艇やヘリなどの救難機に搭乗し、救助員によって助けられた要救助者や、離島からの救急搬送などに対応。病院へと運ぶため、もしくは救急車に患者を乗せために、命をつなぐ医療行為を行います。准看護師や看護師、救急救命士といった医療資格を持った衛生員の中から選抜されます。
特にUS-2は日本で唯一の水陸両用救難機で4700km以上という長い航続距離を持つ飛行艇です。四方を海に囲まれた日本では海難事故も多く、そこを広くカバーできる救難飛行艇では、救難員と機上救護員はなくてはならないものなのです。
また、陸上自衛隊にも衛生救護員と呼ばれる役職の自衛官がおり、任務中に負傷した隊員の治療や災害派遣で人命救助や治療、避難所での診察を担当しています。一般の救命救急医療のように、医師、看護師、救急救命士などで構成されています。
鍛え上げられた肉体で、荒れ狂う海や、危険な山岳へと飛び出し、要救助者を安全に救出し、機内に運び入れて医学の知識を持って医療行為まで行うことができる。自衛隊の救難部隊に要請が来るのは、民間のドクターヘリや海上保安庁などの救難部隊では対応しきれない高難度の事故ばかりです。そんな場所で、人命を救助するには、彼らのようなスーパーマンが必要なのです。
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