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娘に離婚を隠し続けるエリート元夫婦、「家を裸で歩いて自由だ」 現代の仮面夫婦とは

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新たな時代の「仮面夫婦」とは?
新たな時代の「仮面夫婦」とは?

 平成の時代に誕生した「仮面夫婦」という言葉。他人の前では仲がよさそうに振る舞うものの、実際の関係は冷え切っている夫婦を意味します。私も数え切れないほど、「仮面夫婦だ」と自己申告する妻たちの相談に乗ってきました。仮面夫婦という言葉によいイメージはなく、「そんな状態なら、離婚した方が幸せなんじゃないか」「子どもがかわいそう」というネガティブな見方がまとわりついています。

 過去に受けた相談で、よく覚えている仮面夫婦の妻は自宅の床のあちこちに粘着テープを貼って、夫に「ここからこっち側は私の領域だから侵入するな」と宣言して暮らしていました。「一緒の空気を吸うのも嫌だ」と、夫が家にいるときはどんなに寒くても窓を開ける妻もいました。「そんなに嫌な相手と、なぜ、結婚生活を続けるの?」と言いたくなるでしょうが、それぞれ深い事情があるのです。

 とはいえ、さまざまなご夫婦に話を聞いていると“変則的仮面夫婦”とでもいいましょうか、従来の仮面夫婦とは違う夫婦の形もあるようです。

流れのままに結婚して「楽ちん夫婦」

 美穂さん(31歳、仮名)と毅さん(31歳、同)が結婚したのは3年前。2人は職場の同僚です。飲み会で酔っぱらった毅さんが帰り道にある美穂さんの家に泊まり、そのまま家に居座って、「このまま一緒に住むんだったら、結婚した方が便利じゃない?」という理由で結婚しました。

 最初から、2人の間には数えるほどしか体の関係がなかったそうです。「2人とも性欲があんまりないんですよね。だから、性的な関係がない方がいいし、キスも別にしたいと思わないんです。むしろ、したくないかも。男としては好きじゃないタイプです」と美穂さん。

 なぜ、結婚したのか尋ねると「そのうち、誰かと結婚しないと周りからいろいろ言われそうだし、そっちの方が面倒なので。お互いの親とは適当に付き合っているし、孫が欲しいとか言われたら、また言い訳を考えます」とあっけらかんと話します。

 お互いのことをどう思っているか聞くと「特に趣味も合わないけど、会話がなくても全然気にならないし、楽な相手です。お互いの友達夫婦で集まるときには仲良くしているし。家計を折半するって楽ですよね」。

 このケースは仮面夫婦の要素を含んでいます。「友達夫婦」とも呼べますが「男性として好きじゃない」相手との結婚だからです。ただ、美穂さんと毅さんにつらそうなところは全くなく、とても幸せそうです。

「1人だと寂しいときがあるけど、相方がいれば寂しくないから、理にかなっている関係です」。美穂さんはこう笑顔で言いました。とても合理的です。

仮面夫婦として生きると決めた2人

 エリート同士で結婚し、パワーカップルだった聡美さん(45歳、仮名)と雅之さん(48歳、同)。聡美さんが40歳のときに、雅之さんの投資が失敗して、大げんか。どちらも譲らず、すぐに別居を始め、数カ月後に離婚しました。

 当時、私立小学校に入ったばかりの娘さんがいた2人は、離婚を決めた後も職場や学校の人間関係を気にして、離婚の事実を隠し続けます。娘には「パパは海外駐在のため一緒に住めない」と言い、お互いの家族やママ友、友人たちにもそう話しました。事実、雅之さんは海外出張が多く、怪しまれることはないといいます。子どもの行事には一緒に顔を出し、正月にはお互いの親の元に家族で出向きました。

 そのうち、聡美さんも雅之さんも、自分たちが離婚していることはどうでもよくなってしまったそうです。子どもの父親・母親として、お互いの役割を果たしていたし、仕事の都合で聡美さんが家を空けなければいけないときは、雅之さんが泊まりに来て、子どもの面倒を見ました。はたから見れば、完全に夫婦で普通の家族のようです。

 聡美さんと雅之さんは結婚当時よりも、お互いの仕事の相談をすることが増えたといいます。2人は仕事の内容が似ていることもあり、結婚しているときはライバル意識が働いて、仕事の話をするとすぐに言い合いになってしまっていました。離婚して、変な気負いがなくなり、自然と相談したり、アドバイスをしたりできるようになったそうです。

 聡美さんに「復縁はないのですか?」と聞くと「それは絶対にない」と言い切ります。子どもと2人の生活がものすごく快適だそうです。

「大好きな子どものことだけ考えてあげて、それ以外は全部、自分の時間って最高です。誰にも気を使わなくていいし。変な話、裸で家の中を歩いたときに『ああ、自由だ』って思いました。そのうちまた、男性が恋しくなったら、相手を探すのかもしれませんが、今は全くそんな気はないですし、それにパートナーは男性じゃなくてもいいんじゃないかなとも思います」

 聡美さんと雅之さんはもはや、夫婦ではありませんが、離婚を隠し、仲がよい夫婦を装うという意味で“変則的仮面夫婦”といえるでしょう。2人とも、とても幸せそうです。

「新しい生活様式」の時代です。仮面夫婦の定義など気にせずに自分たちらしいスタイルを築けば、それでよいのではないかと感じます。「仮面夫婦」という言葉を暗いものと捉えるのは、時代遅れの風潮になってくるかもしれません。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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