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バイクの「ストリートファイター」人気爆発するか!? ネイキッドと何が違う? ちょっと“尖った”魅力とは

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  • 乗りものニュース
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オートバイには、ネイキッドスタイルの一つとして、スポーツ性に優れた「ストリートファイター」というカテゴリーが存在します。一般的には格闘ゲームの商品名として知られた存在ですが、いったいどんなバイクなのでしょうか。

ネイキッドの派生型という捉え方も

 オートバイに「ストリートファイター」というジャンルがあるのをご存知でしょうか。

 一般的には「ストリートファイター」と聞くと対戦型格闘ゲームをイメージするかもしれません。しかし、オートバイの世界では、カウルなどのない、いわゆる「ネイキッド」と言われるバイクの中のさらなるカテゴリーの1つとして認識されており、ライダーのあいだでは「ストファイ」という略称でも親しまれています。

 2024年3月22日から24日にかけて、お台場の東京ビッグサイトで開催された「第51回 東京モーターサイクルショー」でも、海外メーカー含む各社でストリートファイターのラインナップを見ることができました。

Large 240402 tms 01KTMのブースに展示されていたKTM990デューク。一度見たら忘れないその独特のフェイスが特徴(石津祐介撮影)。

 レース用のバイクをベースに製作されたレーサーレプリカなどのカウル付きスポーツバイクから、前述したようにカウルを取り外しネイキッド化するとともに、セパレートハンドルからバーハンドルに変更しているのが、ストファイの特徴です。またヘッドライトも、ネイキッドでは定番と言えるオーソドックスな丸型ではなく、独特の形状をしています。

「ストリートファイター」のルーツは、前輪を上げるウィリーや後輪を上げるストッピー、ジャックナイフなどといったバイクのスタントから生まれたジャンルと言われています。

 一方、ネイキッドのジャンルとして一括りにされることもあり、カテゴリーとして明確に線引きがされているワケではありませんが、各メーカーともストファイを意識したバイクを発売しています。筆者は大の “ストファイ・ファン” なので、いまの盛り上がり様はうれしい限り。では、メーカーごとにストファイに定義されるバイクを見てみましょう。

排気ガスを出さないエコな「ストファイ」も

 ヤマハのストリートファイターと言えばMTシリーズです。大は排気量1000ccから、小は250ccまで幅広くラインナップされ、上から4気筒1000ccのMT-10、3気筒900ccのMT-09、2気筒700ccのMT-07に加え、400cc以下のMT-03、MT-25と続いています。

 今回は日本初公開となる新型のMT-09が展示され、MTシリーズのコンセプトである「The Dark side of Japan」をイメージした展示となっていました。

 アグレッシブな走りが楽しめるMTシリーズ。特にMT-09は、3気筒独特のフィーリングが味わえるとあって人気のモデルです。

Large 240402 tms 02ヤマハを代表するストリートファイターMT-09。新色のダークグレー(石津祐介撮影)。

 では、バイク界の巨頭、ホンダはというと、こちらは今回のモーターサイクルショーで新型ストリートファイター、CB1000「ホーネット」を公開しました。特徴は、スーパースポーツモデルCBR1000RRの直列4気筒エンジンを最適化し、搭載した点です。なお、先行して海外で発売されたCB750ホーネットの日本導入も気になるところです。

 ほかにも、カフェレーサーとストリートファイターを融合させた「ネオスポーツカフェ」のCB650Rは、クラッチ操作を自動制御する「HONDA E-Clutch」を搭載した新モデルが展示されていました。バイク優等生のホンダが作るストファイモデルは、安心安全にアクティブに楽しめるのが魅力と言えるでしょう。

 カワサキは、ストリートファイタースタイルの電動モーターサイクル「Ze-1」とフルカウルのNinjaシリーズの「Ninja e-1」を展示しました。

 登り坂などで短時間の出力向上を可能にする「e-Boost」や、駐輪時など極低速の移動に役立つ「ウォークモード」など、電動モーターサイクルならではの機能も採用したのがポイント。また家庭用コンセントからの充電が可能で、かつ取り外し可能なリチウムイオンバッテリーは、一回の充電あたり72kmの走行距離を実現しています。

 硬派なイメージを持ちつつ、ハイブリッドモデルなど最新のテクノロジーを惜しみなく投入してくるカワサキ。筆者(石津祐介:ライター/写真家)としては、電動ストファイはかなり気になる存在です。

ストファイ発祥はどこ?

 スズキのストファイといえば、GSX-SシリーズのS1000や8S、新型KATANAなどが挙げられます。バイク好きの筆者は、大のスズキファンでGSX-8Sを所有しているのですが、このモデルが持つクセのある独特なデザインが、スズキらしいと気に入っています。

 ちなみに、アフターパーツメーカーであるヨシムラのブースには、カスタムされた8Sが展示してあり、こちらも多くの来場者の注目を集めていました。

Large 240402 tms 016ワイズギアのオプションが取り付けられた「The Dark side of Japan」スタイルのMT-09(石津祐介撮影)。

 そもそもストファイ文化はイギリス発祥とも言われており、他国メーカーもこのモデルを揃えています。イタリアのドゥカティは、その名もズバリの「ストリートファイターV4 S」、イギリスのトライアンフは「ストリートトリプルRS」など、ストファイの定番と言えるモデルを今回の東京モーターサイクルショーでも展示していました。日本でもファンの多いオーストリアのKTMは、デュークシリーズのフラッグシップモデル「1390スーパーデュークR EVO」を展示し、存在感を放っていました。

 前出したようにバーハンドルのため、ライディングポジションも楽で、自然体で跨れます。一方で、普通のネイキッドモデルと比べると、ストファイならではといえる尖ったデザインは魅力的で、筆者としてはネイキッドよりもスポーティーで、レーサーレプリカよりも気楽に乗れるちょうど良いモデルだと、ストファイを捉えています。

 まだ、しばらくのあいだは各社のニューモデルから目が離せそうにありません。

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